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SBI証券と楽天証券が日本株の手数料無料化したということで、株の注文についてまとめてみた

結構、難しい感じのある株式の注文について軽くまとめていきます。
手数料無料って戦略が変わることなんじゃないかって思ってまとめます。

成行注文、指値注文、逆指値注文

成行注文は、市場価格で取引を行う注文です。つまり、すぐに購入または売却が行われますが、注文時の株価で約定するため、価格変動のリスクがあります。迅速に約定しますが、市場状況によっては指定した価格よりも高く買われたり、低く売られたりすることがあります。

その時に提示されている価格でさっと割り込んでスピーディーに売買する感覚です。

指値注文は、投資家が特定の価格で購入または売却を希望する場合に使用されます。つまり、取引価格を事前に指定します。価格制御が効きますが、約定しない場合もあります。市場価格が指定価格に達しない限り、注文は保留状態になります。

じっくり、決めた価格になるまで待って売買する感覚です。

逆指値は、市場価格が特定の価格(ストップ価格)に達すると、逆指値注文が有効になるトリガー価格です。ストップ価格は、通常、現在の市場価格よりも高い(買い注文の場合)または低い(売り注文の場合)価格を指定します。

if [ストップ価格] then 売買注文という感じです。逆という言葉が分かりにくですが、条件付きの売買注文です。

寄付注文と引け注文(執行条件付注文)

寄付 > ザラ場 > 引け という流れで市場は進みます。市場の開始時(寄り付き)と市場の終了時(引け)に特別な注文プロセスを利用するものです。さっきと同じで条件文が加わると考えるといいです。

if [執行条件] then 売買注文という感じです。

よく聞く専門用語的なのは執行条件付注文なことが多いです。

寄付成行(寄成 よりなり)→ 寄付にのみ成行注文が執行される
寄付指値(寄指 よりさし)→ 寄付にのみ指値注文が執行される
引成行(引成 ひけなり)→ 引けにのみ成行注文が執行される
引指値(引指 ひけさし)→ 引けにのみ指値注文が執行される

指値できず引成行(不成 ふなり)
→ ザラ場中は指値注文として発注し、ザラ場で約定しなかった場合、引けの時点で成行注文に変更して執行する。

IOC(指値・成行)
→ 注文執行時の値段(指値・成行)で、即時に一部、または全数量約定させたい際に執行する。

特殊注文

OCO注文(One Cancels the Other Order)
→ 指値と逆指値を同時にセットして注文
最初に指値注文が存在して、もしストップ価格が成立したら、最初の指値注文がキャンセルになって、二番目の注文が有効になる注文。

IFD注文(If Done Order)
→ 買い注文と売り注文を同時にセットして注文
1つ目の注文が約定したら、2つ目の注文が発注される。

IFDOCO注文(If Done, One Cancels the Other Order)→ 買い注文と売りのOCO注文を同時にセットして注文
IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文です。条件注文が約定した場合、対応するOCO注文が自動的に発動されます。

まとめると

証券会社によって細かいところが違うようなのですが、概ね上記のような形になっています。

基本的に注文は2種類で、成行指値
それに条件(執行条件付注文・特殊注文)が加わる感じと捉えればいいのではないか。

不成注文や寄成注文なんかはかなり強力なツールになるのではないかと思います。今までは時間を見つけては板とにらめっこして注文をしていましたが、価格と条件さえ決めてしまえば時間を取られなくて済むということです。

いままでは手数料を考えると動かすと損するのが基本でしたが、これからは手数料無料ということで、動かしても損はしないようになるわけです。

IFDOCO注文を試しに入れておいて、うまく成立したらラッキーぐらいのデイトレ風味のある取引が無料でできるのはかなりいいことなんじゃないかと思います。

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