なんで司法書士になったの?その1

「司法書士って難しいんですよね!すごいですね!」決済の場つなぎ等でこんな一言をかけて頂くこと、本職なら1度はあるのではないでしょうか。ちなみに、これに対する最適解が未だ見つからず「はい大変でした。。。」と苦笑いするのが精一杯のワタクシです。

さて、独立してからのてんやわんやはさておき、なぜこの職業を選んだのか?一応「難しい」と認識されている試験になぜチャレンジしようと思ったのか?を前提からちょっと触れておこうと思います。

運よく、三流大卒&超氷河期だったにも関わらず大手メーカーに一般事務として就職ができました。ここに骨を埋める気でいたのですが、数年後父の勤め先が倒産、両親離婚。お金を家にいれなくてはならなくなりました。しかし一般職の給与などたかが知れています。そんなとき、先輩が不動産会社で女性営業を増やす試みをしている。基本給もあがるし歩合給もある。チャレンジしてはどうかと連絡をくれました。そして転職。

不動産業界は甘くありませんでした。本当に毎日怒鳴られました。私が悪いんですが、当時はただただその日を怒られずに済むにはどうしたらいいか、ということしか考えていませんでした。とにかく会社にいたくないので、現地調査と称して山手線をぐるぐる乗っていただけのこともあります。逃げたかった。むいていない。でもお金のために仕方ない。

でも、やっぱり成約すると嬉しかった。で、契約が済むと司法書士の先生に連絡するわけです。いついつ決済をお願いしたいのですが、と。それが本物の「司法書士の先生」との初めての出会いでした。

そして初決済。普通上司が同席するもんだと思うんですが、全く何もなし。隣の席の入社2年目の営業にあれこれ指南され「がんばれよ」と肩を叩かれ一人で銀行に向かったのを今でもよく覚えています。

当然、何もできません。場の雰囲気にのまれ、つーか今日何すんだっけ?教えてもらったことは全部飛びました。半泣きの私に、助け舟を出してくれたのは司法書士のA先生でした。タイコさん、ここを説明して。これは書いてもらわなくていいの?と、お客様の機嫌を損ねないように上手にフォローしながら、場をまとめてくれました。本当に神だと思いました。いつのまにか実行かけて伝票等のとりまとめも全部やってくれてて、そんなことすら分かっていなかった私。

あっという間に1000文字って超えますね。続きはまた今度。

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