妊娠と仕事?!

妊娠がわかって、喜びと共に大きな2つの不安がありました。出産まで漕ぎ着けられるか、と、仕事がいったいどうなるのか。

出産は最終的には神のみぞ知る、ですから、こちらにできることは限られています。ただ、まんまと早生まれの予定でしたので、保育園の少ないパイを奪うべく事前にしっかり準備しておかねばなりません。

仕事は、今は暇だけど8ヶ月後もこのままではないことを祈りたいし、もう少しちゃんとやりたい。でも受託中に入院したり何かあったら…?

しかしながら、これらの悩みを強制的に中断させる事態がやってきました。それは、つわり。

私は人と比べれば軽い方でした。しかし、四六時中船酔い状態で十分日常生活に支障をきたしていました。変にナーバスになり本もテレビも無理、見ることができたのは何故かモヤさまだけ。

事務所に行けずに自宅でゴロゴロ。特に支障はなし。それもどうかと思いますが、天の助けとばかりに身体を労りました。それでも、何かお声がけがあればどうにか無理のない範囲で出ていき、顔をつないでゆきました。

そして安定期に入り、保育園の準備を始めました。そこで想像以上に激戦ということを知ります。ある保育園には「こられても無駄。兄弟枠で全て埋まる予定」と見学すら断られました。仕事そっちのけで、毎日毎日点数や人数を計算して入れそうな保育園を模索する日々。


ところで、依頼者や紹介者に妊娠のことを伝えて、じゃあ違う人にするわ身体大事にね!となることを、私は極端に恐れました。いつどうなるかもわからない妊婦に仕事を頼む人がいようか。ましてや断ったりなどしたら二度と連絡は来ないのではないか。あの時の私は打ち明ける勇気がなくて、妊娠のことは誰にも言わずに仕事をしていました。横でたばこを吸われても、お寿司を勧められても、どうにもできなかった。子供が元気に生まれてきたからよかったものの、何かあったら後悔じゃ済みませんので、ここは人を頼る選択をすべきだったと強く強く思います。

しかしお腹が大きくなってきて、さすがに隠し切れなくなってきました。思ったより周囲は好意的で、おめでとう!予定日いつ?復帰待ってるよ!と言ってもらうことが多かったですし、振り返ると(他の理由はあっても)出産のせいで離れた人はいません。これで離れる人は無理やり繋ぎ止めたとしても、いずれ考え方や仕事の方向性が異なってくるのは明白。長くお付き合いするには、最終的には信頼関係に帰結するのだということを、身をもって体験したというわけです。

結局お仕事をお断りすることもなく「ちょっくら入院するので連絡遅くなったらごめん!」というアナウンスはしつつも、夫や同期や支部の皆様の助けを借りてその日に備えました。


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