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Illustrator使い倒しテク

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もっと速く、もっとラクに、もっと楽しく、Illustratorを使うためのアレコレ。
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省スペースでの矢印、そして、アピアランスで作る「矢印2」の先端形状

特別な名称があるかもしれませんが、Illustratorの矢印セットでいうと「矢印2」の形状は単体で使うことがよくあります。 線端を設定後に拡張してもよいのですが、長方形に対してアピアランスで設定しておけば、スナップしやすいなど、ハンドリングしやすくなります。 アピアランスで矢印2…ということで、X(Twitter)でツイート(ポスト)したところ、樋口さんから、塗り/線の前に設定すれば、線も独立して扱えるよ!と改善案を提示いただきました。 少しだけ異なりますが、次のよう

表組みで使う「固定幅フォント」の選び方と活用法

固定幅フォントの使用 表などの数字には桁を揃えるために、固定幅(等幅、mono space)のフォントを使用しましょう。プロポーショナルフォントのままだと、同じ桁数でも詰まって見えるため、値を把握しにくくなります。 固定幅フォントの探し方固定幅フォントの探し方は次のとおりです。 フォント名で絞り込む [フォントファミリ]欄に「mono」と入力する → フォント名に「mono」が含まれ)るフォントが絞り込まる フィルターを使用する フィルターの漏斗アイコンをクリッ

Illustratorで背景色をカスタマイズする3つの方法(+PhotoshopとInDesignも)

Yugo Nakamuraさんがアートボードの背景色についてツイート(ポスト)されていました。 Illustratorに限らず、そもそも疑ってみるの、大切ですよね.。 Illustratorでアートボードの背景色を設定するには、次のようなアプローチがあります。 透明グリッド 紙色のシミュレート 長方形を描いて設定する チェックすべきポイント: カラーリングされる領域 アートボードのサイズ変更時に自動的に拡張されるか? 書き出し時に含められるか? まとめ

iOSのアラートボックスのようなパーツ制作

iOSのアラートボックスのようなパーツのような角丸処理にライブコーナーを使ってもよいのですが、後から変更したい場合、ほかのパーツと連携して更新には対応できません。 追記:手順Aを追加しました。個別のカラー変更が不要であれば、こちらがハンドリングがよいです。 手順A長方形を描き、[角を丸くする]効果を適用する 分割用の線を2本描き、[パスのアウトライン]効果を適用する グループ化し、[パスファインダー(前面オブジェクトで型抜き)]効果を適用する 線を移動したり、複製す

複数行のテキストを文字サイズを変更して幅を揃える(Illustrator)

カバー画像のように「複数行のテキストを文字サイズを変更して幅を揃える」ソリューションは、Gorolib Designさんがスクリプトとして公開されています。 大変重宝して使わせていただく一方、次のような不満がありました。 行間の設定が面倒い 幅の対象となるオブジェクトを描くのが面倒い 「ポール/イラレ効率化マン@0.5秒を積み上げろ」さんのアプローチ「ポール/イラレ効率化マン@0.5秒を積み上げろ」さんが次の条件でぴったり揃うよ!とツイートされていました。 行送り:

エアリーな吹き出し

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引用などの発言者の前に付ける記号

引用などの発言者の前に罫線的なものをつけることがありますが、これをどのように入力し、組むのか、について。 「ハイフン」は違うそもそも下がって見えますし、スペースを入れたとしても違いますよね… でも、このように書かれている原稿が増えています。 ダッシュや罫線ダッシュや罫線を用いて、次のようにするとよさそうです。 倍角ダッシュ(2つ分) テキストとの間にはスペース その際、次のようなダッシュや罫線があります。 —(0x2014)全角ダッシュ/—— ―(0x2015)

Illustratorの「モグラ叩き系バグ」への処方箋

あと数年で40歳になるIllustrator。Photoshopも同様ですが、いわゆる建て増しに建て増しを重ねているため、新機能や機能強化のたびに、「モグラ叩き」のように思いがけないバグが生じます。 「あれ、なんか、おかしい…かも」と思ったときに疑うべきポイントをおさえておきましょう。 疑うべき設定1 | GPUプレビュー GPUプレビューのレンダリングがうまくありません。そのため、次のようなことがおきます。 あるハズのないパスやオブジェクトが見える パスがカクカク

Illustrator 2024(28.5)アップデート情報

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Illustratorで禁則処理をONにするアクションとKeyboard Maestroマクロ

いわゆる「箱組み」を行うとき、忘れてはならないのが禁則処理です。 ざっくりいうと、Illustratorで〈エリア内文字〉を使って自動折り返しする文章のことです。 そもそも「禁則」とは?日本語では次のようなルールがあります。 句読点や閉じ括弧は、行頭におかない 起こしの括弧は行末におかない その他(音引きや中黒など) 「禁止事項の規則」と考えるとよいでしょう。 IllustratorやInDesignでは?[段落]パネルの[禁則処理]のポップアップメニューから指

先細った矢印の“しっぽ”処理

マスベ サチさんから、矢印のしっぽに関しての質問ツイート(ポスト)がありました。 矢印の設定+線幅プロファイル矢印の設定と線幅プロファイルだけで設定可能です。 角丸にしたり、白フチを付けるのであれば、[アピアランス]パネルで調整します。 「アートブラシ」は?それっぽいアートワークを作成し、アートブラシに登録したものをパスに適用すればOKそうです。 しかしながら、三角部分が“いびつ”になってしまいます。 ダウンロードお試し バリエーション

アピアランスで実現する「省略線」

省略線について、過去に何度か取り上げてきました。 ちょっとだけアップデートしたので、改めて。 手順ベースになる線 線幅を細く(.001pt)設定し、[パスのアウトライン]効果を適用(→塗りとして扱われる) 〈塗り〉属性は非表示にしておきます。 省略部分 縦の罫線を描き、スクショのように設定します。 [形状に変換]効果で長方形化 [変形]効果で左端(右端)の縦罫に変更 [ワープ(旗)]効果で省略線っぽく オレンジの〈塗り〉は便宜的に50%にしていますが、0%

ワーイ線 2024

以前、取り組んでいたワーイ線のアップデート版です。 線をナナメにするには、いくつかのアプローチがありますが、今回の方法だと、エリア内文字にぴったり収まります。 手順次の手順で設定します。 [形状に変換]効果で長方形に [変形]効果で移動コピー [パスファインダー(背景オブジェクトで型抜き)]効果 [パスの自由変形]効果でナナメに 斜線の角度(というか幅)を調整するには[変形]効果の[移動]の距離の値を変更します。 バリエーションオープンパスになっているので、ド

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行ごとに散けているテキストをエリア内テキストに統合する(Illustrator)

好ましくありませんが、PDFをIllustratorでひらくと、テキストが行ごとに散けてしまうことがあります。 標準機能のみIllustratorの標準機能なら、次の手順で実現できます。 テキストをカット 文字ツールでテキストエリアを作成し、ペースト 行間や禁則を調整 トラッキングを調整 トラッキングを調整PDFから戻したテキストの場合、カーニングがトラッキングに変換されていることがあるため、⌘ + option + Qキーでトラッキングを解除します。 または、

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