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【ビジョンの活かし方】会社の個性が発揮されるオフィスを作る〜物件選び編〜

こんにちは!DSCL Inc.広報部です。

みなさんは、会社のビジョンをどのように活用していますか?
弊社は今年の6月にオフィスの引っ越しを行ったのですが、その際に自社のビジョン「EMPOWERED BY DESIGN」を活用してどんなオフィスにするかを検討してみました。

この記事では、どんなプロセスでビジョンを活用したのか、実際にどんなオフィスになったのかなどを前編・後編でご紹介します。前編では、物件選びのプロセスを取り上げます。

「自分の会社ににビジョンや理念はあるけれど、どんな時にどうやって活かせるのかピンと来ないんだよな〜」という方の参考になれば幸いです!


やったこと

シェアオフィス?自社オフィス? 社内の意見を集める。

物件選びを開始したとき、社内から「シェアオフィス」の選択肢が挙がってきました。

DSCLではテレワーク勤務と出社勤務を併用して働いていることもあり、複数の拠点に出社でき、デスクあたりの費用も抑えられる「シェアオフィス」は魅力的です。一方、「自社オフィス」の自由さは捨てがたい。そんな2つの選択肢、どちらにするか検討する中で様々な意見が出てきました。

  • シェアオフィスの方が初期費用は抑えられるが、どちらにせよメンバーの出社率が低ければもったいない。

  • シェアオフィスでは他社との交流も生まれ仕事に広がりが出来る可能性もあるが、外部コミュニケーションを積極的に行う必要があるのは自社オフィスでも同じこと。

  • 自社オフィスを持つことで閉鎖的なコミュニティになり、働き方に緊張感がなくなるのは避けたい。

などなど、簡単には割り切れない意見ばかり。

検討の中で見えてきたこととビジョンの繋がりを探る。

色々な意見が飛び交う中で、何度も出てきた視点が「集まって話すことができるのか?」でした。

DSCLでは、会議室に集まってホワイトボードを使いながら議論することが多々あります。それは社内だけでなくお客さんと一緒に行うこともあります。「一緒にやる」ことでコミュニケーションの質が高まり、チームが一体となって課題に向き合うことは私たちにとってとても重要なのです。

この「一緒にやる」を大事にする文化は、DSCLのビジョン「EMPOWERED BY DESIGN」に繋がっています。こういった視点から、テレワーク併用の働き方の中で「一緒にデザインし、質の高いコミュニケーションを促進する場」が私たちにとってオフィスを持つ意味であることが浮かび上がってきました。

運良くぴったりの物件に巡り合い、新オフィス決定!

検討の結果、シェアオフィスの会議室では社員が集まりづらいことが決め手となり、シェアオフィスの案は見送ることにしました。

運良く「コミュニケーションを促進する場」にぴったりの物件に巡り合ったこともあり、新しいオフィスの場所を決めることができました。物件を選んだ意図として、下記のようなコミュニケーションを促進するポテンシャルを持っていることを全社員と共有することができました。

  • 部屋がいくつかに分かれており、会議スペースをしっかり確保できそう

  • 一番大きな会議スペースには社員全員が集まることができ、一体感を創出できそう

  • ルーフバルコニーがあり、開放的な雰囲気の中でランチを食べたり雑談したりできそう

  • 駅や繁華街が近く、パートナーやお客さんと交流の機会が持ちやすそう

そして無事、新しいオフィスに引っ越すことができました。


ビジョンを活用する4つのプロセス

オフィスの物件選びを振り返り、ビジョンを活用する4つのプロセスをまとめてみました。実際は下記のプロセスを行ったり来たりしながら進めた形でしたが、ビジョン活用の例として参考になれば幸いです。

1. 選択肢や意見を集め、整理する

プロジェクトの中で出てきた選択肢や関係者の意見をリストアップし、それぞれのメリットとデメリットを整理します。

例えばDSCLでは、まず「シェアオフィス」と「自社オフィス」の選択肢を検討しました。シェアオフィスのメリットとして「交流が生まれる」「費用が抑えられる」といった点を、デメリットとして「会議室の予約が必要」「会議室の収容人数が少ない」といった点などを整理しました。

2. 抽象的なビジョンを具体化する

会社で設定されているビジョンは抽象度が高いことが多く、具体的な判断軸にしづらい場合があります。そんなときは、検討の中で出てきたキーワードや大事にしたいことが、ビジョンとどう繋がるのかを具体的にすると考えやすくなります。

DSCLビジョン「EMPOWERED BY DESIGN」はかなり抽象的です。そのため、ビジョンに繋がる社内文化のひとつ「『一緒にやる』を大事にする」をとっかかりにして、目指すべきオフィスの方針を「一緒にデザインし、質の高いコミュニケーションを促進する場」へと具体化しました。
DSCLでは、普段から自社のブランドについて社内で話す機会を十分に持っていたことで、具体化した方針にみんなが納得できたのだと感じています。

3. ビジョンに照らし合わせて想像する

それぞれの選択肢をビジョンと照らし合わせ、そこでどんなことが起きそうか想像します。想像といっても現実離れした空想ではなく、各選択肢の特徴から「有り得そうな未来」を思い浮かべます。その上で、最もビジョンに沿った姿になれそうな選択肢を選びます。

DSCLでは、他のメリットがありつつも会議室に集まれないことを思い浮かべ、コミュニケーションに影響しそうだと判断し、シェアオフィスの案は見送ることにしました。
さらに、自社オフィス用の物件の内見をしながら「この部屋ならみんなで集まれそう」「部屋が分かれている方が打ち合わせしやすそう」「バルコニーでイベントできそう!」などコミュニケーションが促進されている場面を想像できたため、最終的にその物件に決めました。

4. 意図を関係者に共有し、実際のアクションを実行に移す。

最終的に選んだ選択肢や意図を関係者と共有し、今後の目指したい姿を伝えます。そして、実際のアクションを実行に移します。

DSCLでは、新しいオフィス物件の特徴、ビジョンに基づいた意図、そこでどのようなコミュニケーションができそうかなどを全社員に共有しました。 そこから実際の家具の配置決めや、引っ越しの段取り、お披露目会の開催や、引越し後の細かなアップデートを行っていきました。


ビジョンを活用することで、会社の個性が発揮されやすい環境づくりができる。

今回運良く見つけた物件は、駅から近く、ルーフバルコニーがあり、収納がたくさんあるなど、元々ポテンシャルの高いものでした。

そのポテンシャルを、ビジョンに基づいてどのように使えそうかを考えてみることで、オフィスは居心地の良く便利な働く場所というだけではなく、会社の個性がより発揮される空間という認識が社内に生まれれたように感じます。

後編は、実際にどんなオフィスになったのか、働き方がどんな風に変化したかなどについてご紹介します!


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