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ミドルスクールのカウンターレベルを巡って

どうも。
以前、白単のリベリオンについて記事を書きましたが、今回は青を混ぜてカウンターレベルの話を。
なんでか世の中に記事が稀なようなので、下手くそなりに文字に残しておきたいなと。


カウンターレベルとは

かつてのスタンダードで活躍したデッキ。
公式へのリンクは切れてしまっているので、mtgwikiからの引用になるが、プロツアー・シカゴ00で準優勝している。(なお優勝は白タッチ緑リベリオン)

http://mtgwiki.com/wiki/カウンターレベル

レベルの共通能力である「インスタントタイミングにリクルートできる」ことを活用し、展開orカウンター&ドロソの2択を構え続けるデッキになっている。(理想的な引きをしていれば)毎ターンマナをキチンと使い切ることができる美しいコンセプトだ。
クリーチャーをカウンターで守る構成からテンポ/クロックパーミッションに分類されるが、リクルートがタップ能力である都合上、さほど積極的には殴りにいけないため、基本的にはコントロールとして振る舞うことになる。

なお、上記はミドルスクールでは禁止の《渦まく知識》が採用されているため、そのままでは持ち込めない。

先駆者を真似る(行き詰まり型)

引用元:https://stonesmtg-assets.nyc3.cdn.digitaloceanspaces.com/assets/images/2021-08-20/robert_rebels.jpg

上の画像はRomancing the Stonesで開催されたHome School: MS Webcam Leagueにて12位のリスト。プレイヤーはRobert Wilson氏。同氏はこれのサイドボード違いで翌年2位になっている。(並べ方の分かりやすさから前者を持ってきた)
大雑把な構成は土地25枚、クリーチャー17枚、カウンター8枚、ソープロ4枚、ドロソ4枚、あと解呪の入った実質空き枠2枚。

ドロソに《行き詰まり/Standstill》を採用しているのが特徴で、それ故にランドスティルっぽさが混じりミシュラン5枚体制になっている。
というのも、レベルの特徴はつまり唱えずに生物を展開できるところにあるわけで、実際相性が良いのだ。

というわけで、このリストをほぼ真似たリストを担いで大会に出てみて、実際の使用感を確認してみた。

なんでこの日に限ってスティルミラー連発するの????
……というのは兎も角、ひとつ重要な知見を回収できた。

青マナが出ない

頻発したのが手札に《対抗呪文》や《吸収》はあるが、青2マナが出ないというケースだった。同時に、そのような場面は青1マナなら出せる状態でもあった。
そもこのデッキは白マナの要求が多く、土地配分を島に寄せるわけにはいかないという都合がある。その為、《対抗呪文》の青2マナというのが中々どうして重くのしかかってきてしまったのだ。
元ネタの人はどうしてこれで勝てたんだろう……

なお、類似の問題として「青いカードが少ないので《意志の力》を入れにくい」というのがある。上の画像のリストではサイドにウィルを置いておくことで、恐らくは生物を減らして青いカードを盛ることができるようにしてあるのだろう。多分。

自己流に調整

《マナ漏出》

上述の通り、《対抗呪文》は中々どうして扱いづらいカードになってしまったため、代替に(1)(青)で唱えられる汎用的な打ち消しが必要ということになった。
そして結局は《マナ漏出》を使うことにした。
確定カウンターではないものの、ダブルシンボルでない打ち消しではやはり第一候補になる。ピッチを期待して《目くらまし》も考えられるが、デッキの性質上、スレッショルド等とは異なり土地を伸ばしたいので微妙な選択肢だと思う。
《記憶の欠落》も悪くないんじゃないか、という意見を頂いたりしたが、こちらは未実験。打ち消し追加分としては悪くないかもしれないが、クロック育つのが遅い上に言うほど大きくもないのでちょっと疑っている。

《共同の功績》

元ネタでは《解呪》が入っている枠に差し換えた。地元メタの都合上、メイン置物対策は腐りがちな傾向なため。

旧枠時代のカードには後年エラッタにより、印刷時からクリーチャー・タイプが増えているものがあり、レベルの多くも該当する。そのため、人間指定でも《果敢な隼》《ジョーヴァルの女王》のような例外はありつつもほぼ適用可能である。ちなみに《ルーンの母》も人間。
どちらがいいかは一長一短だが、相手クリーチャーも修正してしまうリスクを考えれば、レベル指定が無難だろう。

なお、部族デッキ故にここは《仕組まれた疫病》の刺しどころでもある。《共同の功績》はそれを相殺してくれるので、メインよりはサイド後に効くものだろう。シヴィーが《稲妻》圏外に出る意義も大きいけど。

実践編

下手くそなだけでは????

感触としては悪くなかった。特に赤単(バーン)相手には意外と耐えられることがわかったのが大きい。他のデッキも、腕があればもうちょっとなんとかできた気がする。
ちなみに、同じ赤単でもゴブリンは苦しい。生物が多すぎて対処が間に合わない。物理限界みたいなもん。

自由枠を模索していけ

《パララクスの潮流》

上半期、にわかに流行り?っぽかったのがタイドコン。
青白ランドスティルをベースに《パララクスの潮流》を混ぜてマナを足止めできるようにしたコントロール。《浄化の印章》をメインから積んでおくことで永久追放コンボに使える仕様になっている。主にミラーマッチと補充相手の改善が見込める調整だ。

と、いうわけで上記《共同の功績》の枠に《パララクスの潮流》を入れて試してみている。

が、潮流を出す機会が来ねぇ……
引いてないものはどうしようもない。なんなら毎回サイドアウトしてるまである。そもそもソーサリータイミングで4マナはリクルート先の穴を埋めこそすれども、構えるデッキとしての性質に合っていない。純正コントロールほどデッキを掘るわけでもないし。
というわけで、あんまり向いてないチョイスだったなと思う。


じゃあどうするの?
やっぱり《共同の功績》でよくない?
から話がまだ進んでいないので、現状はここまでである。

《衝動》(2023/11/3追記)

なぜ気付かなかったのか。
レベルはデッキに埋めておいた方がいいカードがそこそこあり、単に引いたり引いて捨てたりするのはあんまり望ましくはない。だけどカウンターを探したい。でもブレストは禁止。

…………《衝動》で、いーんじゃない?

というわけでちょっと調整。
5マナ無かったり工廠が混じってたりで《吸収》を探せるけど打てないケースがあるため、《対抗呪文》に変更。
基本的に構える方が強いので、《行き詰まり》を3枚にして《衝動》を4枚に。

大宮で5戦。ぶっちゃけ勝てはしなかった(1-3-bye)が、デッキの回しやすさは格段に上がった。インパルス8枚欲しい。
デッドガイエール戦は勝てたわけだが、およそ賛美天を全て打ち消せたおかげと言える。また、サイド後の《正義の命令》ピン刺しが効いた。このようなマッチは除去が厚くなる結果お互いに決め手に欠けてロングゲーム化してしまうと踏んだのが正解だった。《仕組まれた疫病》も大概レベル指定しちゃうからね。
なお、黒コン戦はレベルがあまり引けず、引けば除去られて凄まじいほどマナフラしていた。その上で疫病の指定をフェアリーにされていたため、《フェアリーの集会場》が使えなくなっていた。手札を見抜かれてたか……


(何か試すたびに下に伸びる)


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