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DJ現場デビュー前に身に着けて欲しい事

皆様こんにちはDee-Sです。今回は「DJも自宅でしっかり練習して、いよいよ現場デビュー」という超初心者向けの内容になりますが、意外と中堅・ベテランもやってしまうNG内容もあるので、今一度戒めを込めて読み進めて頂ければと思います。よくSNSなんかでDJ論として議論になることでウンザリする内容かもしれませんが、よくよく考えたら「当たり前」の話をします。

自分がされたら嫌な事を他人にしない

実は多くの「DJ論」ってほぼコレに集約されると思うんですが、この非常にシンプルな考え方すら出来ないDJが多いこと多いこと。これのおかげで現場でのトラブルが絶えないと思うんですが、今一度考えてみましょう。あなたがDJで関わる人は交代前のDJ、交代してくれる後のDJ、お店のスタッフ、お客様です。それぞれの立場に自分を置き換えて「自分がされたら嫌な事」を一旦事細かにメモ書きしてみて下さい。

また、色々なシチュエーションを想定して「自分がされたら嫌な事」も考えてみて下さい。例えば、現場に満足のいかない設備で自分の機材を持ち込んで他のDJにその機材を使用してもらう、という場合に「コレは普通に気を付けて欲しい」ということ、結構ありますよね? それがイコールお店の人間の立場と直結しますよね?

またDJ交代前、DJ交代後の振る舞いも、自分は必ずその前後の立場にもなりますから、いずれの場合でも「コレやられると流石にムッと来るし、何ならしばいたろか?」という行為も想像するだけでも沢山ありませんか?自分は割と神経質なのでかなり有りますが、まぁこのご時世、いきなり胸ぐら掴んでドンパチやらかしたら自分の負けだしパーティーが台無しになってしまうので、一応拳はおさめて注意する程度にとどめておきますがw

ただ、世の中の多くのDJ論で議論になることはコレを気を付けるだけで殆どの事は解決します。他人への気配り、心遣いをキチンと行うだけで良いのです。コレはDJという分野に限らず、社会で生きていくために必要なことなので、コレが出来ない方はもしかしたら社会で上手くやっていけてるのか疑問ですね正直。

DJブースの中で気を付けて欲しいこと

古のオジサンこと自分は世間一般でいう「老害」と言われる立ち位置なので少し厳しいことをこれから書くと思いますが、前項の「人にされたら嫌な事」を厳選してコレだけは絶対に止めて欲しい、ということをいくつかご紹介します。どうしてもアルコールが入り過ぎて普段だったらこんなことやらないのに…なんて事もつい面倒になってやってしまいがち、な事かもしれませんが、どの立場でもダメ、ということをいくつか。

1.DJブースに飲み物、灰皿を置く、くわえタバコで機材を触る

コレ海外アーティストもやるんですよ稀に。マジでコレはやめて欲しいんです。ベテランDJでも割とやる方が居るので、コレは声を大にして言いたい事なんですが、機材に飲み物こぼしたりタバコの灰を落とされたら次のDJ、お店の人が迷惑じゃないですか。最悪ミキサーに飲み物こぼされたら一発アウトな事案です。DJ機器って直ぐに交換できるような代物ではありませんし、高額機材です。自分が機材持ち込みで他人にコレをやられたら流石にキレませんか?絶対に止めて欲しい行為ベスト3くらいには入るNG行為です。

DJ中は飲み物、灰皿はDJブースとは別のテーブルに置いて、タバコもくわえタバコで機材を触らない。コレを守れなかったら昔のディスコだと、おっかない先輩に裏へ連れていかれてボコボコに〆られる案件です。もし、あなたがお店側の人間で飲み物、灰皿を別置きにするテーブルをDJブース内に未設置の場合は速攻でテーブルを調達してください。そこの経費を削るのは悪手です。

2.DJブース越しに飲み物の提供をする

これはお客様へのお願いも含まれます。いくら今のDJが最高で一杯奢りたくなってもDJブース越しでの飲み物の提供はご遠慮ください。理由は上記1と同様です。機材に飲み物こぼされたら最悪パーティーを中止せざるを得ないトラブルに発展します。もし飲み物を提供される場合は出番が終わってDJブースから出た時に一声かけて提供する、もしくはDJブース越しではない手渡しで提供いただくようご協力をお願いいたします。

DJ同士でコレをやっているのは、もう論外。「自分は大丈夫」などと過信しているんじゃないですか?不慮のトラブルは突然やってきます。いくらパーティーが盛り上がって凄いテンションになったとしても、絶対にすべきではない行為です。どうしても受け取らずを得ない場合は、一旦自分がDJブースから出て、直接受け取るか差し出してくれるお客様やDJに一声かけて注意を促して受け取るよう心掛けて下さい。

3.DJ交代時は余裕を持ったお声がけを

実は昔、自分がDJ交代時に嫌がらせを受けたことが何回かあります。当時レコードでDJするのが当たり前の時代にレコードの溝が残り1cmにも満たないタイミングで「この曲で交代してください。お願いします」とパスされて、メチャクチャ腹を立てました。例えば45回転でレコードの溝が残り1cmも無い状態でパスをされるという事は実質残り時間2分もありません。

これはつまり、次の曲の選定およびピッチ合わせからミックスを2分で完結しなければならない状況下で、HouseというジャンルでDJをする場合はロングミックスが前提となるので、選曲、ピッチ合わせを実質30秒位で完了させなくてはスムーズな交代が出来ない、というのを意味します。その状況下であなたは、毎回問題なくプレイが出来ますか? コレをされたら自分はどう思いますか?考えてみて下さい。絶対にムカつくと思うんですよね。

自分が次のDJに交代を促す場合は、交代する曲の1曲前には必ず次のDJにお声がけして、「この曲の次の曲で交代をお願いします」とします。コレだけで次のDJは交代する時に実質5分から6分の猶予に加えて前の曲の分も有りますから10分近くの考慮時間を設けることが可能です。そして考慮時間があれば、スムーズな流れを引き継ぐための選曲をしっかり考えることが出来て結果、良い結果を産むと思います。パーティーの空気はみんなで上手いことやって作るもの。個人プレイは相手に不快感を与えるので余裕を持ったお声がけでスムーズに行ってください。

4.DJ交代前のDJブース入り、セッティングは10分前を目処に

コレは交代してくれるDJの方にもご協力いただきたい内容です。10分前に次のDJがDJブースに入られると気が散るからやめて欲しい、という意見もあるかもしれませんが、せめて10分前にはDJブースに次のDJがブースに入ることを許可してあげてください。フロアで聴いている音とDJブース内に入った時の音の鳴り方は必ず違うし、フロアのスピーカーの位置が遠いと鳴りもブース内のモニターより遅れて鳴るので身体を慣らす意味も含めて確認したいのです。ヘッドホン内でチェックも可能っちゃ可能なんですけどね。

あと、PCDJや持ち込みの一体型CDJミキサーを使用する場合、繋ぎ変えが発生したりするので、不慮のトラブルに対応するまでの猶予時間は最低でも10分位あれば最小限にとどめることが出来るのではないかと思います。前項3.で記載した内容を全員が遵守すれば、この交代時にドタバタすることなく現場を回すことが出来るので。

5.自分の持ち時間厳守!

自分は不思議に思うんですが、DJの持ち時間を守れないDJがまぁ多いこと。よほど目立ちたいのか、体内時計が狂っていて自分が残り持ち時間が何分なのか分かっていないのか、思いっきり時間を押してるにも関わらず「この曲だけは使いたいので、もうチョイ延長でお願いします!」とか素でお願いしてくるDJが居るんですが、ハッキリ言って迷惑です。これが出来ない方は前項3.で記載したことが出来ないダメなDJです。独りよがりな振る舞いなので必ず時計を見る癖をつけてください。

自分はメインでPCDJ使いなので、いつでも画面を見れば時計が表示されているので、時計を見ながら展開を考えて選曲しています。そして次のDJが余裕を持った交代が出来てかつ、交代する際の繋ぐであろうポイントで丁度持ち時間終了するような少し長めの曲を選んでパスします。なので持ち時間終了5分前くらいにはDJブースから退場して「じゃ、お願いします!」と挨拶するように心がけています。

以上5点がDJ現場デビュー前に身に着けて欲しい事です。コレを皆が理解していれば、現場でのトラブルは最小限になり、人間関係も良好な状態を保てるのではないでしょうか。ご参考まで。

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