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【車業界の闇】中古車だけじゃない!新車も注意!

こんにちは。自動車ライター/インストラクター/ジャーナリスト/ドラマーの齊藤優太です。

自動車業界の闇の一部として話題となった中古車や保険金不正請求問題。

このような車業界の闇は、中古車に限った話ではありません。

新車販売(ディーラー)も、明るみになっていないさまざまな闇があります。

そのため、車を購入するときに「新車だから大丈夫」だと思わないほうがよいでしょう。

実際に新車販売店に勤務し、営業担当として働いていた私も、いろんな闇の部分を見たり聞いたりしました。

また、ユーザー(買う側)として被害に遭ったこともあります。

では、具体的にどのような闇や黒い部分があるのか、、、
その一部を実際の体験談とともに紹介します。

買う側の意志ではなく売る側の目標のため

自動車販売の営業(セールス)担当は、車を売ってなんぼの世界です。

そのため、過去の顧客情報(年式・走行距離・車検や点検の時期など)から、その顧客に最適なカーライフプランを提示することもあります。

このように聞くと、「あなた(顧客)のためを思って提案しています」と聞こえるかもしれません。

ですが、売る側(営業担当)からすれば、「今月の目標を達成するために、この人に計算書を持って行って話をしてみよう」というケースが多いです。

なぜ、このようなことが言えるのかというと、、、
モノ(商品や製品)やサービスがほしいときは、自ら動くからです。

例えば、「今日はカレーが食べたい」と思ったとしましょう。
しかし、冷蔵庫の中を見てみたら、じゃがいもとカレールーしかありません。
もし、どうしても玉ねぎやニンジンをカレーに入れたいとなったら、どうしますか?
近所スーパーや八百屋に買いに行きますよね。
このように、必要があれば、人は自ら動いてモノやサービスは買いに行きます。

では、車はどうでしょうか?

最初は、顧客側の「車が必要」という明確な理由と強い意志があり、販売店(ディーラー)を訪ねて購入するでしょう。
そして購入した後、その車のメンテナンスや点検などを購入した店舗に依頼していたとしましょう。

車検の時期が近づいてきたある日、「まもなく車検の時期ですね」という案内が届いたり電話が来たりします。
そのタイミングで「そろそろ次の車どうですか?」と提案されることがあるでしょう。
この提案のタイミングは、一般的な営業テクニックとして知られています。
しかし、この提案には、購入者側の「車がほしい」という意志はありません。言い換えれば、営業マンのわがままです。

もちろん、提案されたタイミングで、購入者も次の車を検討していれば、お互いWin-Winとなります。

しかし、車を売りたい営業担当者が、車を買うつもりがない顧客に新しい車の購入を促進すると、Win-Loseの関係になります。

私が営業マンだった頃は、このようなやり取りが日常茶飯事でした。

このように顧客自らの意志ではないのに、購入を決断してしまった商品やサービスは、他にも世の中にたくさんあります。

特に車や家など、購入頻度が高くない商品や製品の場合、相場やコストカットできる部分が不透明なまま、商談が進んでしまい、いつの間にか契約してしまったということケースが多いのではないでしょうか。

この事例からもわかるように、エンドユーザー側の「購入したい」という意志や理由がなくても、買う気にさせるのが営業という職業であり、マーケティング戦略となるのです。

もしも、エンドユーザー側に「購入したい」という強い意志や理由があり、店舗を訪ねたり、問い合わせたりしたときに対応する人は、「販売員」や「店舗スタッフ」などと呼ばれます。

この呼び方の違いからも、エンドユーザーが「買っている」のか「買わされている」のかの違いがわかるのではないでしょうか。

余談ですが、私は営業職を1年で辞めました。
その理由は、「顧客の意志に関係なく、どのようにして買ってもらうのか?」という"買わせている"という行為に耐えられなかったからです。

顧客としての被害

ここまで、営業職という仕事の側面から車の販売を見てきました。

先述したように、私は1年で営業職を辞め、さらにその翌年に2台目となる新しい車を買いました。

ちなみに、私の愛車遍歴は、、、
1台目:トヨタ アクア(2013年式)
2台目:アウディ A3スポーツバック 1.4 TFSI(2014年式)
3台目:アウディ A3 セダン 1.4 TFSI S-line(2018年式)
4台目:アウディ A4 35TDI Advanced(2021年式)
となっています。

ここ最近はアウディばかり乗り継いでいます。

ですが、あるきっかけがあったことと、ここ数年のアウディを含むフォルクスワーゲングループのコストカットおよびチープ化(外装・内装や走りの味付けなど)に耐えられなくなってきています。

なので次は、ステランティスグループ、または、TNGA第2世代となったトヨタ系、もしくは比較的新しい自動車メーカー(自動車も製造する他業界の車を含む)の車にしようかと思っています。

さて、話を戻して、ユーザーとして被害に遭ったことをお話します

これは、通算4台目の車(A4 35TDI)を買ったときに起きました。

これまで乗り継いできたアウディは、いずれも新車で購入し、必ずボディのガラスコーティングを施工してもらっていました。

私の家の近くにあるアウディの正規販売店(正規ディーラー)では、ガラスコーティングをしてもらうと、洗車用シャンプーやスポンジ、コーティング剤などが入ったメンテナンスキット(ボックスタイプのソフトバッグ)が付帯します。
(すべての正規ディーラーでキットの配布をしているかは不明です)

しかし、4台目となるA4が納車されるとき、そのメンテナンスキットが渡されなかったのです。

さり気なく営業担当者に「メンテナンスキットは付帯していないんですか?これまで同じような内容でコーティングしてもらったときはキットも納車時にもらっていたのですが・・・」と話すと、
営業担当者は「今はないです」と回答していました。

納車して数日後、あまりにも撥水性能が悪い事に気づき、ディーラーのサービス(整備部門)担当の人に「この車をコーティングした記録ありますか? それと、メンテナンスキットの配布って終わったんですか?」と聞きました。

すると、サービス担当者からは「店舗側にコーティングしたという記録はありませんでした。しかし、販売店でコーティングしていれば保証書をお渡ししているはずです。保証書はありますか?」と聞かれたので、
私は「納車時の書類は車検証入れに入れました。車検証入れにコーティング保証書がないのであれば、コーティングしていない可能性が高いのでは?」と答えました。

結果、車検証入れを探しても自宅を探してもコーティング保証書は見つかりませんでした。

そして、コーティングのメンテナンスキットについては、サービス担当者から「うち(この販売店)でコーティングしていればお渡ししています」との回答でした。

つまり、ここで当時の営業担当者のウソが明らかになったのです。

車をはじめ、家やブランド品など、金額の大きい買い物は、商品そのものの価値も大切ですが、販売店の信頼や商品購入後のアフターサービスなども大切です。

私は、今回のコーティング詐欺で「新車販売店でも信頼ってできないんだなぁ」と改めて思い知らされました。

今回、数万円もするガラスコーティングがされていないことに気づけたのは、、、
・コーティングが施工された車に付着する水滴の形や撥水したときの状態を知っていること
・メンテナンスキットが渡されなかったことに違和感を感じられた

からだと言えます。

ですが、もし初めての車だったら?初めて対応してもらう販売店だったら?、、、おそらく気がつくことなく数万円騙し取られていたでしょう。

騙されないために

車業界の闇は、中古車だけでなく、新車の販売店・ディーラーにもあります。

そのため、実際に購入した人の話を聞いて共有するだけでなく、大手メディアでは報道されない(というか隠される)本当の情報やメリット・デメリットの両方を嘘偽りなく赤裸々に公開している人を見つけることが大切です。

私は、これから、メリットやデメリット、本音と建前、など、、、「本当の情報」というものを嘘偽りなく赤裸々に公開していこうと考えています。

中には耳を疑いたくなるようなことがあったり、メディアでは言えない…というか隠されたり消されたりすることもあります。

このような情報をマイペースで発信していきますので、ぜひフォローや共有・拡散をお願いします。

また、車のこと、安全運転のこと、ドラムのメンテナンスやオーバーホールのこと、楽器演奏のことなど、、、私が専門としていることであれば、記事にしたり取材を受けたりすることができます。

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