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STEP 10. 施工スケジュール表の作成


こんにちは、ドローンクエストのマサです。

この「ドローン外壁調査 実践マニュアル」では、
ドローン外壁調査を行うための過程を 全21 STEP で投稿していきます!



💡 初めてドローン外壁調査 実践マニュアル を閲覧される方は、必ずこちらの記事を観てから順を追ってSTEPを進んでください!☟☟

・ドローン外壁調査とは
・外壁調査に必要なもの 
・外壁調査の段取り      
 ~ 事前準備 机上 編 ~      
 ~ 事前準備 現調 編 ~   
 ~ 事前準備 計画書類 編 ~     
 ~ 事前準備 施工書類 編 ~ 👈いまココ❗
・外壁調査事前準備まとめ
・外壁調査の撮影方法&注意点
・外壁調査画像解析
・報告書作成

今回は施工スケジュール表の作成について書いていきます。

前回までの「調査計画書の作成」を観ていない方はコチラからどうぞ☟☟


施工スケジュール表は

  • パイロット

  • 安全管理者

  • 誘導員

各担当者の1日の動きや役割をまとめた表です。
施工前のMTGなどでお互い「この時間は何をするのか?」を共有するのことによって、施工をスムーズに進めるために作成しましょう。




施工スケジュールはわかりやすく表にすると把握しやすいと思います。
大まかな記載内容は下記です。

  1. 物件名・住所

  2. 管轄警察署の電話番号

  3. バッテリー置き場

  4. 時間

  5. 調査面

  6. 工程

  7. フライト(回数・ターン数・距離)

  8. 各自の役割


┃ タイムスケジュールの考え方


まずはタイムスケジュールに関してです⏰

その時の施工にもよりますが、
〇時~〇時まで〇面の外壁を撮影するかを考えます。

 ➀ 可視調査のタイムスケジュール構成

これは可視画像撮影のみの外壁調査では、人通りの多さや各面の調査時間から太陽の動きを比較的気にしないスケジューリングもありますが、日射を意識しない可視メインの撮影方法ではいくつか注意することはあります。

💡注意点 1
可視撮影する際は・・・

■ 外壁の照返しに注意する
■ 日陰になる時間帯に注意する

■ 外壁の照返しに注意する

可視画像調査の際は外壁素材がタイルだけではなく、たくさんの種類があると思います。

中には太陽光を反射する素材や、周辺の建物等の照返しがあるかもしれません。

■ 日陰になる時間帯に注意する

時間帯を特に気せず東西南北面を撮影すると、同じ面を撮影していても日陰にあたる箇所がでてきたりします。

外壁素材の視点からも日向・日陰を考えて撮影時間をスケジューリングします。


 ② 赤外線調査のタイムスケジュール構成

赤外線撮影については、しっかりとした日照が必要なので物件に対しての太陽の動きを把握することが必要です。

💡注意点 2
  ■ 
東西南北 面の認識

バルコニーや柱など、フラットではない箇所が多々あります。
図のように『太陽があたっている時間』を考慮して撮影面を把握し、各面のスケジュールを組みます。

・赤で記した「東面」は突起している箇所も東面扱いして、日射があたっている時に一緒に撮りきります。

・緑で記した「南面」は、あくまで南だけ撮影して、突起の横方向(東面と西面)は撮影しません。

赤外線調査の撮影では日照が大切なのですが、可視調査の際も日射がない方向は影になるので反射するものがない場合は、日射があたっている時に撮影する事が好ましいです。


┃ 調査回数について


調査面は大まかに東面・南面・北面・西面 に分けられます。

物件の大きさにもよりますが、できるだけたくさんの画像を撮っておきます。

赤外線調査で考えると「太陽の日照がある間は撮れるだけ撮る」事が理想です。また2~3回同じ面を撮影できる時間があるならば、ドローンから物件までの距離を変えて撮影する事をお勧めします。

これは撮り漏れや時間経過での見え方の予防(赤外)にもなる為です。


☟☟ 施工スケジュール表の作成 ☟☟


上記の調査撮影を考えてタイムスケジュールを組んでいきます。

まずは機体のバッテリーがどれくらい持つのか?を把握、逆算して時間割を作っていきます。

メーカーが出しているバッテリー駆動時間より短く考えて、素早く着陸地点上空まで戻って、安全に着陸できる時間設定をします。

💡注意点 3
■ バッテリー残量のアラーム設定を考えた時間設定
■ 強い風、突風、撮影ミスによるバッテリー消費を考えた時間設定

無理は禁物です。物件は逃げませんので大丈夫です。

「あとちょっとで全部撮りきるんだよな」という時も安全第一を心掛けます。


パイロットと安全管理者(補助者)は撮影しながら常にバッテリー残量チェックしましょう!


┃ 各自の役割


パイロット・補助者・誘導員はいつ何をするか?各時間割りで気を付ける事を明確にしておく。

  • パイロット・・・各面何ターンで撮りきれる予想か記載しておく

  • 補助者・・・飛行日誌や撮影完了箇所、取り漏れのチェック

  • 誘導員・・・立入管理措置の徹底、第三者の誘導

安全に調査するために誘導員の役割はとても重要なので、しっかり施工について把握してもらうようにしましょう。


施工スケジュール表を観ながら、事前に各自の役割を把握しつつ、調査当日スムーズに施工できるように事前準備をしましょう!!




いかがでしたか?

さあ、次は道路使用許可についてです!
なかなか取得された事がある方も少ないと思います。

次のドローン外壁調査 実践マニュアルはSTEP 11.【道路使用許可の取得方法】です。


外壁調査事前準備 ~ 施工書類 ~
STEP 11.道路使用許可の取得方法

・道路使用許可が必要な場所
・取得するまでの流れ
・書類の作成方法
・注意すること

などなどを深堀りしていきます!


ドローンの上手な利用により、一般的にもドローンが日常生活に溶け込む未来が近づいています。その中で、ドローン外壁調査も普遍的に認知されるようになることを願っています!




道路使用許可がないと外壁調査ができない場合もあるので、次回STEP. 11も観てくださいね!


⏰ 全 21 STEPを予定しております!

STEP 0. ドローン実践マニュアルに進む前に
STEP 1. ドローン外壁調査とは
STEP 2. ドローン外壁調査に必要なもの
STEP 3. 調査目的と調査範囲の明確化
STEP 4. ドローン飛行判断 環境確認
STEP 5. ドローン飛行判断 立地確認
STEP 6 現場調査でのチェック項目 20選
STEP 7. なぜ重要?!事前準備&一覧
STEP 8. 見積書作成
STEP 9. 調査計画書の作成
STEP 10. 施工スケジュール表の作成
STEP 11. 道路使用許可の取得方法 👈 次はココ❗
STEP 12. スムーズに施工するための対策
STEP 13. 各自役割と注意点
STEP 14. 撮影前チェック項目
STEP 15. 施工 調査撮影(パイロットの心構え)
STEP 16. 不具合箇所の知識
STEP 17. 画像解析の進め方
STEP 18. 可視画像解析
STEP 19. 赤外線画像解析
STEP 20. 報告書の作成
STEP 21. ドローン外壁調査まとめ

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