ふんわり眼科医 かな

医師/眼科専門医/ICL認定医/1人でゼロからのクリニック開業を経験。心理的安全性のあ…

ふんわり眼科医 かな

医師/眼科専門医/ICL認定医/1人でゼロからのクリニック開業を経験。心理的安全性のある医療経営の手法を手探りで身につけた。クリニックは直近3年間離職率ゼロ(2023年4月現在)。効率的なクリニック経営を日々研究、実践している。女性が働きやすい職場作りのアドバイス経験豊富。

最近の記事

苦手な人に会ったとき

人って相性ありますよね。 どんな人でも好き嫌いはあります。 でも、人を嫌うことはあまりしたくないと思っています。人を嫌うのって、エネルギーを使います。疲れるのです。それに誰にでも良い面も悪い面もありますからね。できるだけ人の良い面を見る方が、建設的な関係性になれるので、良いところ探しをするようにしています。 そういった訓練のおかげで、大人になってからは人を嫌いになることが、ほとんどなくなりました。それでも、嫌いまでいかなくても、誰かにネガティブな感情を持ってしまうことは、

    • 心理的安全性で離職率を改善!

      今は人を募集しても、なかなか人が来ません。どこのクリニックの先生も、お困りのようですね。 現在の有効求人倍率は1.26です。 有効求人倍率は、有効求人数を有効求職者数で割ったものです。倍率が1より大きければ求職者の数よりも人を探している企業数が多く、1より小さければ求職者の数の方が多いということです。 私が開業したときは、有効求人倍率は0.5ぐらいでしたので、募集すると多くの方が履歴書を送ってきました。求人して人が来るかどうかは、有効求人倍率によって、こんなにも違うものな

      • 心理的安全性を高めるためのコツ~適度な自己開示

        心理的安全性を高めるための私のコツ 今日は「適度な自己開示」です。 相手がどんな人なのかわかるると、少し話しやすくなりますよね。相手に共通点がみつかれば、親近感を持てます。相手の興味があることがわかると、話題も降りやすくなります。心理的なを高めるためには、相手のことを知る必要があります。 でも、突然相手に質問ばかりすると、相手が身構えてしまうことがあるかもしれません。特に最近はプライベートのどこまで話を聞いていいのかわからない、と管理職レベルの人は気にしているようです。

        • 自分の機嫌に責任を持つ

          イライラしている人っていますよね。そういう人と仕事するのは、できれば避けたいですよね。 イライラしている人には、今話しかけて怒られたらどうしよう、などと躊躇してしまいます。聞きたいことが聞けないこともありますね。わからない、と言いづらいです。もう、そのように感じさせてしまう地点で生産的とは言えません。仕事上、本来集中するべきところに集中できないからです。大事な仕事にエネルギーを使えないのは非効率です。 イライラしている人に限って、「俺は忙しいんだから、覚ってほしい」という

        苦手な人に会ったとき

          明るい雰囲気があるとチームは良くなる

          私のクリニックは、スタッフのチームワークが良いのです。スタッフ自身がそのように話していまたし、私自身も感じます。離職率が低く、3年間ゼロでした。辞めるときの理由は、引っ越しや病気などの理由がほとんどです。ざっと見た感じ、なかなかそのようなクリニックはありません。その秘密を少しずつ解明しています。 私のクリニックの特徴は「スタッフの雰囲気が明るい」ということのようです。スタッフ自身も感じているし、患者さんにも言われるそうです。 そういえば、私も明るいと言われます!明るいのは

          明るい雰囲気があるとチームは良くなる

          心理的安全性のコツ 意見をもらったら、とりあえずやってみる

          患者さんのためにクリニックとして改善できることがないか、スタッフに聞いてみることがあります。一人最低3個出す、など決めて書いてもらいます。1 on 1のときに聞くこともあります。 意見をもらったときは、内容に同意できなくても、意見をもらったことに対して「ありがとう」と言います。意見の内容に同意はしなくていいです。否定はしないようにします。 そして、すぐにできそうなアイデアであれば、ダメもとでも試してみるようにしています。 お金がかからないこと、すぐにできることなら、とりあえ

          心理的安全性のコツ 意見をもらったら、とりあえずやってみる

          意見をもらったら「ありがとう」

          心理的安全性のためのコツ。今日は意見をもらったときの話です。 例えば、こうしたらもっと仕事が良くなるのではないか?という意見をもらうことがありますね。そういったときは、どうすればいいのでしょうか。 大事なのは否定しないこと。その意見に同意できなくても、意見をくれたことには感謝します。ですから、「意見をありがとう」と言うようにしています。 もし、「そんなことしても意味ないよ」というような反応をしたら、どうでしょうか。多くの人は、その後は意見を言わなくなるでしょう。また、そ

          意見をもらったら「ありがとう」

          人ではなく、しくみに焦点をあてる

          心理的安全性を担保するために、人を責めないようにしています。何か問題が起こったとき、一方的に責めるのではなく、相手にまず話を聞くところから始めます。話を聞かずに一方的に責めると、相手の心は貝のように閉じてしまいます。 問題が起こって、解決したいとき。事実を確認したいとき。そういうときは、人ではなく、しくみに焦点をあてます。 これがなかなか難しいのです。問題があったとき、犯人捜しが始まってしまうのですよね。犯人探しになると、人は話してくれなくなるのです。 誰でも、人を悪く

          人ではなく、しくみに焦点をあてる

          心理的安全性のコツ「人を責めない」

          心理的安全性を担保するための工夫の2つ目は、人を責めないことです。 何か問題があったとき、責められたらどんな気持ちになるでしょうか? 例えば、何か仕事をお願いしていたのに,思っていた通りにできていなかったとします。そのとき、相手を責めると、相手はどんな気持ちになるでしょうか。責めると、次からはなかなか気軽に発言してくれなくなります。話しやすさからは遠のいてしまいます。 私のエピソードをお話しします。 私がまだ研修医で、1年目だった時の話です。B先生に、「日曜日の病棟の指

          心理的安全性のコツ「人を責めない」

          心理的安全性のコツ「笑顔を大切に」

          心理的安全性を担保するためには、「話しやすさ」が大事だと私は考えていました。それでは、どうやって「話しやすさ」を作るのでしょうか? 私はもともと気さくな雰囲気があり、ナチュラルに話しやすさをつくれる人です。そんな自分が気を付けていることを振り返ってみます。 まず一つ目は、できるだけ笑顔でいることです。 あなたの上司が、むっとした表情をしているのと、いつもニコニコした表情をしているのと、どちらが話しかけやすいですか? ニコニコしている方が、話しやすいですよね!むっとして

          心理的安全性のコツ「笑顔を大切に」

          医療ミスをなくすためには、話しやすさが必須な理由

          医療ミスは、どうして起こるのでしょうか。どうしたら防げるのでしょうか。 新人の看護師がいたとします。手術に使う薬剤の量がいつもと違うなと、気がついたとします。新人の看護師は、仕事をすることにまだ余裕がありません。通常の作業をこなすことに精いっぱいです。執刀医が不機嫌そうだったり、冷たい対応をするタイプだと、気軽に話しかけることはできません。もともと看護師は、医師に気をつかっているものなのです。普段から医師との関係性が弱いと、執刀医に薬剤の量が違うことを確認したら、そんなこと

          医療ミスをなくすためには、話しやすさが必須な理由

          手術室に心理的安全性がないと、どうなるか?

          突然ですが、皆さんは「心理的安全性」をご存じですか? 心理的安全性とは、組織の中で、誰もが自由に自分の考えや意見を発言できる状態のことをいいます。 組織行動学を研究するエドモンドソンが1999年に提唱した心理学用語で、「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義しています。メンバー同士の関係性で「このチーム内では、メンバーの発言や指摘によって人間関係の悪化を招くことがないという安心感が共有されている」ところが重要です。 Googleが

          手術室に心理的安全性がないと、どうなるか?

          小学校受験はしないと決めた

          今日はまた全然違う話です。 子供の受験についてです。私もかなり悩みましたが、子供の小学校受験はやらないことに決めました。 私は東京に住まいがあります。周りのママはとっても教育熱心です!幼稚園からお受験する人が多数います。こんな小さな時から、塾通い??? 田舎出身の私は驚きました。 そして戸惑いました。 私は、幼稚園も小学校も中学校も受験していません。じつは、高校も大学もたいした受験はやったことがありません!それなのに、こんなに小さなときからお受験塾に通う東京の子育てにビック

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          女性が活躍できる世の中にしたい

          自分自身がワーママなので、女性活躍に興味があります。 女性が、子供がいても、もっと自分の能力を活かして自由に働くことができる世の中にしたいという強い気持ちがあります。 大学病院時代に、能力のある女医さんたちが勤務が難しくなって退職していくのを見て、なんてもったいないんだろう!と思ったことがきっかけです。 大学病院は、働き方に柔軟性がなかったのです。 今はもう時代が変わっているかもしれませんが、私の時代は赤ちゃんの子育て中の女医でも、子供のいない男性でも、働く時間は全く同

          女性が活躍できる世の中にしたい

          先輩女医をみて思ったこと

          まだ大学病院に勤務していた時の話です。 当時、女医が子供を持って勤務するのは、かなり難しい環境でした。 まず、子供が小さい女医は、時間外の当番に対応できません。私が研修医の時の指導医は、小さなお子さんがいました。それでも当たり前のように時間外当番がまわってきていました。 研修医1年目のとき、夜の八時ぐらいに、私の電話が鳴りました。指導医からです。時間外の診察希望の連絡があったけれど、行けないので代わってほしい、という内容でした。時間外当番は自宅待機しているのです。 私は

          先輩女医をみて思ったこと

          気軽なクリニック見学

          話が戻ります。 当時勤務していたクリニックのスタッフの親族が、レーシッククリニックを受診した話を聞きました。 レーシックを見たことのないわたしは、レーシッククリニックを見学に行こう決めました。 そのときは、そこに転職するとは思ってもいませんでした。ほんとに小さな好奇心だけで、気軽に見学してみようと思ったのでした。ちょうど仕事に余裕があり、時間があったのも理由の一つです。 他施設の手術を見学するのは、学びになるので好きだったので、それまでも行ったことがありました。 というこ

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