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タチヨミ「コーヒーを飲みながら」⑧

「コーヒーを飲みながら」第1巻 第1章<落花生>冒険


 植物は、いろんな種類があって、いろんな形があって、いろんな生き方をしている。砂漠にも、高山にも浜辺にも湿地にも適応して生きている。サボテンのように、水をためておくことのできるもの、バラやアカシアなどのように刺を持つもの、みんな理由があってそうなった。
 種にもいろいろある。動物や人について移動する種や、水に流れて移動する種、鳥や動物にいったん食べられて糞に混じって移動する種など様々だ。いろんな形と方法があるが、理由はひとつだ。
 理由は、結果をさかのぼったところにある。ボーリングに例えてみると、ピンが倒れることが結果で、ボールが転がることが行動、ボールを転がしたのはピンを倒そうとする意志だ。植物に置き換えると、形と方法を得たのが結果で、変化したとい行動、それは生きようとしたというより、種に命を詰めて、絶やさないように、終わらせないようにするという意志ではないか。


「コーヒーを飲みながら」第1巻 第1章<落花生>冒険 より、一部抜粋。

2021年8月に自費出版いたしました。コチラから購入できるようになっています。よろしければ、ご覧ください。

                             星原理沙


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