【エッセイ】里の駅に行ってきました13 彼岸花といなり寿司の衝撃[道の駅・里の駅](1563文字)
夫と一緒に車で、京都府京都市の里の駅に行ってきました。
天気予報を見ると、最高気温が私の子どもの頃の夏の気温で、最低気温もそこそこ上がるようなので、トップスは袖なし綿ブラウスという出で立ちで外出、急に気温が下がった時のために、長袖麻シャツを持って行くことにしました。
外に出たら、空には、私の子どもの頃の8月の雲のような雲がありました。
よく晴れていて、空気はカラッとしていて、陽射しがきつく、剥き出しの肩や腕の皮膚が痛いくらい。
日除けに長袖麻シャツを羽織りました。
持って出て良かったです。
やや落ち着いた感じの沿道の木々の葉を眺め、ツクツクボウシと秋の虫の心地良い合唱を聴きながらの移動。
背中の力が抜けました。
赤色の彼岸花が点々と咲いているのが見えました。
綺麗でした。
里の駅の畑の秋桜は見頃を過ぎたようですが、まだ、ぱらぱらと咲いていました。
まだ夏の感じなのに、秋桜や彼岸花が咲いていて、不思議です。
里の駅に到着すると、羽織っていた長袖麻シャツを脱いで、夏の感じを楽しみました。
里の駅では、胡瓜・茄子・山科茄子・ニンニク・異なる生産者さんの柴漬け2箇所分・いなり寿司・餅菓子を購入。
茄子の種類は減りました。
茄子だけではなく、夏野菜は減りました。
まだ夏みたいですが、ちゃんと秋なのですね。
ニンニクはあちこちの農家さんが出していました。
あちこちの農家さんが、柴漬けを出していました。
さらに、あちこちの農家さんが、土地の特産の赤紫蘇を、ふりかけやパウダーにして、出していました。
赤紫蘇って美味しいですよね。
赤紫蘇ふりかけや赤紫蘇パウダーも今度試してみたいと思いました。
いつも楽しくお喋りする生産者さんが、漬物売場の近くの米ぬか売場にいたので、挨拶をしました。
「柴漬けをいただきまして、とても美味しかったです、ありがとうございます」
と夫。
「別の方の柴漬けと両方買って、食べてみたのですが、食べてみて、びっくり。見た目も違いましたが、味も全然違いました。柴漬けといっても、いろいろあるのですね」
いつも楽しくお喋りする生産者さんが嬉しそうに笑いました。
車の中で、いなり寿司と餅菓子を食べました。
このいなり寿司ですが、これもびっくりでした。
このいなり寿司を食べるまで、私はいなり寿司を嫌いで、あまり食べないようにしていました。
夫が、
「ここのところ、どうしても、おいなりさんを食べたくて」
購入した、いなり寿司のパックには、5個のいなり寿司が入っていました。
「2個どうぞ」
と、私のいなり寿司嫌いを知っている夫に言われ、1個が小さいし、里の駅のものはたいてい美味しいし、里の駅でいなり寿司を食べるのは初めてだし、続いて、夫から、
「人参と牛蒡の煮たものが入っているよ」
と言われ、嫌いなのは油揚げの中に入っている、かちかちの白いごはんなので、それなら食べてもいいか、1個だけ食べてみようかと思って食べてみたら!
とても、とても、美味しかったのです。
ごはんがほろほろでした。
味付けもちょうど良く、食べると、油揚げと人参と牛蒡とごはんがほどよく口の中で混ざり合いました。
良い香り。
小さめなのがまた、可愛らしくて、良い感じ。
2個ぺろっと食べて、幸せな気分になりました。
その後に食べた餅菓子も美味しかったのですが、いなり寿司の印象が強烈でした。
夫の話では、京都市には、いなり寿司の専門店がいくつかあるそうです。
豆腐が特産品のひとつかのような京都市には、美味しい油揚げがたくさんありますし、寺院が多くて精進料理も豊富ですからね。
いなり寿司の食べ比べをしてみたくなりました。
思い浮かべるだけで、ワクワクします。
里の駅のいなり寿司さん、ありがとう、里の駅さん、ありがとう。
大好きな夏野菜は終わりのほうで、寂しいですが、思いがけない楽しみをみつけた、今回の里の駅行きでした。
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