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集客力について考える


現代社会において個人で起業している人も多く、集客に悩んでいる人も多いのではないだろうか。

私の場合は役者業をやっているので舞台や映画に出るとなればどれだけお客さんを呼べるかが課題になります。

舞台にもよりますが集客力がある人からメインキャストに選ばれるといったケースもあり、実際に私が以前とある舞台のオーディションに行った時、まず聞かれたのが「お客さん何人呼べる?」でした。もし私が数百人呼べますと答えていたらメインキャストに選ばれていたかもしれません。
「演技力ではなく、集客力のある人が選ばれる」そういったことは事実よくあることだと思います。




集客の壁に最初にぶつかったのは初舞台に出た時。
かれこれ10年以上前の話になりますが、舞台に出るのも初めてな上に人を呼ばなきゃいけないというのは私にとって大きなプレッシャーでした。
どこか遠慮しいな性格もあり、声かけするのが苦手でした。
当時所属していた劇団では役によってランク付けされていて、大きな役であればあるほどチケットノルマの枚数も多いシステムでした。
その時私は一番下のランクだったので10枚売れたら良い方でした。

先ずは家族や親戚から声をかけ、友達や知り合いにも声をかける。
出番が少ない上に初舞台だったから本当に自信がなくて、こんな状態で声をかけても良いのだろうか、声かけたら迷惑かなと思っていました。
しかも当時親からは役者を反対されていたので尚の事観に来てほしいとは言いづらく、勇気出して伝えたら渋々観に来てくれた感じでした。

「観に行きたいから行くね!」

ではなく、

「声をかけられたから仕方なく観に行く」

この感じが辛かったです。。

「主演だったら観に行ってあげる」とか
「有名人出てるなら観に行ってあげてもいいよ」
とか言われた事もありました。

正直凄く悔しかったです。


芝居に自信もない、集客力もない、チケット売れたとしても利益にはならない、そんな負の連鎖がありました。

自分にもっと知名度があったらなぁなんて思った事もあったけど、そう簡単にはいかないもので数打ち当たれの精神でいつもチケットを売っていました。

舞台をコンスタントに出ていた頃は出演が決まったら「芝居の稽古」と「チケットを売る」という2つがいつも頭をよぎっていました。

芝居の事だけに集中したいと心の中ではいつも思いながら傍ら2ヶ月という長い期間稽古してるのにお客さんが全然来てくれなかったら悲しい。
何の為に稽古してるのかわからなくなる。。
出来るだけ沢山の人に見てもらいたいという思いでチケットを売らなきゃと焦ったり不安になったりしていました。

別にチケット売れなくてもいいやん。もっと気楽にいこうよ。と楽観的に考える事は全く出来ませんでした。

観に来てくれる人も大体決まってくるのでもっと色んな人に見てもらいたいと思い、一軒一軒チラシを配った事もありました。(大体断られるかスルーでしたが。笑)

「映画館の近くだったら舞台に興味ある人もいるかも!」と思い映画館に行くも玉砕でしたね。

自分の事を知らない人に興味を持ってもらい、観に来てもらうというのがどれだけ大変な事か経験を通じて学びました。


有名な俳優さん達もドラマや映画の番宣でバラエティ番組に出たりSNSで宣伝してるのを見ると、どれだけ有名な人達でもこうやって宣伝しないと集客って難しいのかなと思う事もあります。

楽して集客できるっていうのはなくて、地道にコツコツやっていくのが結果的に一番の近道なのかなと思います。

芝居が上手くなることもチケットが売れるようになることもとにかく数をこなしていくことで自信にも繋がり、集客にも繋がっていく。
そんな風に考えています。

正直未だに声かけは苦手だし、誘って断られる事が続くとやはり落ち込む時もあります。

当初に比べると数こなしてきた甲斐もあり、気軽に声をかけれるようになったと思います。

自分の勝手な思い込みで「断られそう」と思って声をかけないのは実に勿体なくて、先ずは声をかけてみないことには相手の返事はわからないものです。

実際にしばらく連絡もとってなくて遠方に住んでる人にダメ元で声かけたら何と見に来てくれた人もいました!!これは嬉しかったですね。

断られるのが怖い、鬱陶しがられないか、迷惑じゃないか、気にする事は今でもありますがやらない事には何も始まらないのでこれからも集客の事を勉強して芝居で人に慶びや楽しみを伝えられるように精進していきます!



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映画「主婦の青春」
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