山崎隆之の凄さ

将棋の棋聖戦の挑戦者が山崎隆之八段に決まりました。

もしかしたら最近のファンにとってはなじみの薄い棋士かもしれませんが、山崎八段の紹介と共にその凄さをお伝えできればと思います。


1.40代にして挑戦者

今の将棋界は21歳の藤井八冠を筆頭に、若い人が台頭しています。
実際、ここ数年のタイトル挑戦者も羽生九段以外は40歳以下ですし、A級棋士も渡辺九段以外は40歳以下です。

理由はいくつかありますが、1つは最新型の定跡を研究してる人が強いというのがあります。

そんな中、山崎八段は15年ぶりに挑戦者になりました。
15年ぶりというのは歴代2位の記録だそうです。

2.定跡に捉われない力戦型

今、棋士は大まかに3つのタイプに分けられます。

①定跡研究型:藤井聡太八冠、永瀬拓矢九段、伊藤匠七段、渡辺明九段
②得意定跡型(振り飛車、雁木など):菅井竜也八段、佐藤天彦九段、藤本渚五段
③力戦型:糸谷哲郎八段、山崎隆之八段

1でも書きましたが、今は定跡を研究している①定跡研究型が強い傾向があります。
そんな中、山崎八段は③力戦型の個性的な将棋で棋聖戦挑戦者になりました。

3.弟子も活躍中

山崎八段には磯谷祐維女流初段という女流棋士の弟子がいます。
金髪ということで注目を浴びてますが、師匠譲りの力戦型の女流棋士です。
彼女は女流棋士になってわずか4ヶ月で女流棋戦で初優勝しました。

そんな2人の師弟愛はこちらの記事で見ることができます。

・さいごに

正直、ここ最近の成績はそれほど良かったわけではないです。
挑戦者決定戦終局後のインタビューで言ってましたが、順位戦(B級1組)で降級の危険性もありました。

それでも棋聖戦で挑戦者になったということは、何かをもっているのかと思います。
藤井八冠の牙城を崩すのは難しいでしょうが、力戦型の面白い将棋を指して、ベテランの意地を見せてほしいです。

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