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ライドシェアによって起こりうること(労働者側の視点)

ライドシェアがまもなく解禁になりますね。
利用者にとってはタクシー不足が解消されると喜ばれていますが、果たして良いことばかりなのでしょうか?

今回は利用者側ではなく、労働者側の視点で見てみます。


1.事故やトラブルが増える

二種免許が必要のないドライバーが増えることによって、当然ながら事故やトラブルが増えるリスクがあります。
事故やトラブルに対して、ある程度は所属するタクシー会社が補償するのでしょうが、それがどこまで整備されるか?

また、大都市圏(東京、大阪、神奈川の一部;名古屋、神戸)は二種免許に加えて地理試験が必須ですが、それを受けていない素人ドライバーが増えることになります。
(ナビが万能ではないのはナビを使ったことのある方ならご存じかと)

2.ドライバーの平均給与が下がる

ドライバーは営業収益による歩合給です。
ライドシェアのドライバーとの競争になれば、当然ながら全体の平均給与が下がります。

ライドシェアのドライバーが増えることで、雇用自体は増えます。
ただ、一般企業みたいに一般社員と派遣社員という分け方で給与格差を付けることはできないので、結果として1人あたりの営業収益が下がることになります。
(一般企業も本来は同一労働同一賃金でなければならないのですが)

3.個人タクシーが減る

ライドシェアのドライバーの参入で特に影響を受けるのは、完全歩合の個人タクシーです。
ドライバーの全体の給与が下がれば、結果として彼らが失業するリスクが高まります。

個人タクシーは10年以上無事故無違反でなれますが、優秀なドライバーが減ることは、結果としてドライバーの質の低下に繋がります。

・さいごに

ライドシェアについて述べてる経済評論家は多いですが、主に利用者側の視点で、労働者側の視点が抜け落ちてるように感じてます。
そして、最終的にはそのしわ寄せは利用者側に来ることとなります。

ライドシェアの登場で、素人ドライバーが増えることを危惧してます。

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