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中学生から推していた日本の守護神が、振り向いたら会社にいた件


「我ながらとんでもない経験をしてるな」と思うことは、31年も生きていれば少なからず何回かあるものである。

高校時代・親しい友人たちが昼ドラもびっくりなほどのドロッドロの四角関係の末警察にお世話になっていったり(わたしは四人全員の話を聞くモブだった)、マッチングアプリで出会った男性10人連続でマルチや宗教の勧誘をしてきたり(しっかり2-3週間やり取りをしてから会っていた)なんていうことも、語ろうと思えばいくらでも語れるのだが、今日は今でもキラキラわたしのなかで輝く思い出について語ろうと思う。


日本の守護神・川島永嗣

川島永嗣さん。
日本に生きていてテレビでニュースを見たことがある人なら、一度は目にしたり耳にしたりしたことがある方だと思う。
彼こそわたしのヒーローであり、今回の主人公である。

大熱狂のうちに幕を閉じた今年のワールドカップでも日本代表として名を連ねた名GKであり、どんなときも、前向きに、そして計画的にさまざまな挑戦をしてきた、人間としてもとっても素敵な方である。

(家族写真良すぎて一生見てる)



いつから好きだったのかは、正直覚えていない。
ただ中学生のころからTVでサッカーが流れ、GKに川島選手が出た時には必ず見て、更新されるアメブロを必死で追っていた。オフィシャルツアーのお知らせなんて見た時には「どうしてわたしは山の中の学生なんだ」と自分の環境を呪い殺していた。(そもそも、学生故お金もなかったが)

目の前のサッカーにひたむきな姿、そして日々様々な挑戦をしている彼がまぶしくて最高にカッコよかった。「どうしたらそこまでまっすぐに物事を考えられるんだ」と著書も繰り返し読んだ。
読むたびに尊敬と憧れと推したい気持ちがどんどん膨れ上がっていったのを覚えている。

そんな憧れを持ったまま田舎の中坊は大人になり、東京で働くことになったのだが、そこでミラクルが起こったわけである。


運命とは奇なり

新卒で入ったブラック企業で2年と半年働いた後、転職をした。
二社目で事務として働いていたわたしは、ことあるごとに「推しは川島選手」と言葉に出していた。


なぜかというと、会社と川島選手には深い縁があったのだ。


まさか推しと会社に深い縁があるだなんて知らずに入社をしたので、その事実を知ったときはとても驚いた。そして「もしかしたら、仕事の上でいつか会えるかもしれない」なんて、邪なことが頭に過っていた。オタクとはそういう生き物であるから仕方ない。

いつか来るかもしれないチャンスのために、普段からいかに川島選手が好きかをアピールしながら生活をしていた。仕事の中でいつか一目でも生で見れたらなと思っていた。

とはいえど、相手は基本的に海外でサッカーをしている身。
日本に戻ってくるときは、たいてい日本代表としてサッカーの試合をするときぐらいで、多忙であることは容易に想像できる。まあ、そう簡単に会えないでしょうと現実もちゃんと見ていた。


振り向いたら推しがいた

ある日会社で作業をしていると、出入り口方面よりどよめく声が聞こえた。

職業柄、執務室にはさまざまな人やモノが入ってくる。
そのたびに「わ!」とか「すごい!」などの声が聞こえてくる職場であったため、どよめきも日常と化しており、わたしは振り向くことなく目の前のPCで文字を打っていた。
ありふれたどよめきよりも、目の前の締め切り優先である。

「りんちゃん!」と、カスタマーサービスのお姉さんがわたしを呼んだ。
本来お姉さんは執務室にはおらず、ガラス越しにある専門の部屋で受電対応をしているはずである。わざわざ部屋の外に出て声をかけてくるなんて、と不思議に思いながら振り向いた。


推しがいた。
川島選手がそこにいた。


数年経った今でも覚えている。ぶわっと全身から水という水が出た。
「涙も鼻水も汗もこんなに一瞬で出るんだ、すごいな」とまず思って、そのあとに「あれ、川島選手が目の前にいる?」と脳みそが現実の処理を始めた。さらに涙と鼻水と大量の汗が出た。

川島選手の後ろには、当時の同僚たちがニヤニヤしながら携帯のカメラをこちらに向かって構えていた。いくらでも撮ってくれと思った。
こちらがボロボロとて、推しとの写真は何万枚でも欲しい。こんなミラクル滅多にない。



化粧は全部流れ落ち、すっぴんでピースをするわたし



その後、全社員の前で「一生好きです。応援しています」と公開告白をして、「いつか会えるかもしれない」と思ってデスクに置いていた彼の著書にもちゃっかりサインをもらった。「いつか」の機会を逃さず得たわたし、GJである。

おまけに握手をしてもらった後、彼は颯爽と執務室から去っていった。
人々が仕事に戻る中、執務室から出て自販機でスポドリを買って一気に飲み干した。
全身に染み入る感覚で「夢じゃなくて現実だった」と、強く思ったものだ。


その時のサイン



そして時は流れ、もらったサインとともに現在に至る。
(ちなみに、数年後に発行された「耐心力」という本のセミナーにもちゃっかり参加してサイン本は2冊ある。推しのサインはあればあるほどいい)




次の夢へ走る


先日のワールドカップを最後に、日本代表を引退された川島選手。
「自分の挑戦に集中していきたい」と語る彼が、次に魅せてくれる世界は一体どんなものなのだろうか。勝手ながら一ファンとして楽しみにしている。



そしてわたし自身も生まれたわが子の手を取り、いままでと異なる世界へ歩みを進めている真っ最中である。
正直なところ一年後の自分や家族がどうなっているかの想像すらついていない。毎日、ぷにぷにほっぺちゃんを育てることに一生懸命だ。


これからの将来、立ち止まる日の方が多いだろうし、さんざん回り道もするだろう。思ったように進まなくて「どうして」と嘆くこともきっとたくさんある。
けれど、わたしも彼の背を追って、自分のありたい姿に向かって日々挑戦を続けていきたいと思う。

過去のわたしが備えた「いつか」が、ふとした瞬間に実ったように。
いつか再び実る日を夢見て、少しずつ種に水を与えていこうと思う。

#私だけかもしれないレア体験 #サッカー #川島永嗣 #すごい選手がいるんです

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