隠れ家が消える前に
かつて、働くのに疲れ切っていた頃、突然、「昼休みくらい、自分の好きな場所で好きなものを食べよう」と思いついた。人混みが大の苦手なので、ネットで隠れ家を検索すると、出てくるのは「隠れた場所に位置する行列のできる名店」ばかり。やむを得ず、勇気を出して、昼休憩に散策を始めてみたら、ふだん見てきた景色の魅力がどんどん視界に飛び込んでくるようになり、入ってみたい飲食店が増えた。人混みや相席の恐怖に怯えながら、勇気を振り絞って入ってみて混んでいたら、ダッシュでサヨウナラ。これを繰り返す中