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サイダー・コグマ展開_ドラマ市場 Labo#O

サイダー展開、コグマ展開ってどんな意味?

はじめに

私はドラマ視聴後に韓国版Wikipedia「나무위키」や「ネイバー」の記事をよく見る。するとよく「サイダー」「コグマ」という言葉が登場する。今回は韓国ドラマを語るうえで分かっておきたいこれらのキーワードについて研究成果を発表する。

研究成果

サイダー展開とは? 韓国語表記)사이다 전개
ここでいう「サイダー」とは日本でいうサイダーと同じである。なんとなく想像できると思うがドラマの感想では、スッキリするというニュアンスで使われている。つまりサイダー展開とは、スッキリ爽快、痛快な展開のとこをいう。例をあげると、悪者を倒したとき、言い負かしたとき、形勢逆転したときなどである。ほかにも、上手に伏線を回収したときなんかによく使われている。

コグマ展開とは? 韓国語表記)고구마 전개
「コグマ」とは日本語に訳すとさつまいもになる。韓国語を勉強した際、基礎単語的な扱いでてくる「コグマ」。さつまいもって言葉日本ではそんな使わないけど…と思ったが韓国ではコグマ味の食べ物が割と主流(コグマハットグ、コグマピザなど)。
本題に戻る(笑)
さつまいもを食べると、のどにつまる。水が飲みたくなる。そんなことからドラマの感想では、もどかしい、苦しいというニュアンスで使われている。つまり、コグマ展開とは、なかなか解決しない、もどかしい展開のことをいう。例をあげると、物語がなかなか進まなかったり、恋の駆け引きが長かったり…主人公の試練が長く続き暗く厳しい展開のことをいう。ずるずると引っ張るだけ引っ張った、そんな意味で使われることもある。あとは、回収できていない伏線があったり、視聴者を置いてけぼりにする展開にも使われている。

では、サイダー展開は好意的な言葉でコグマ展開は批判的な言葉なのか。
私はこの言葉を知ったときサイダー展開は好意的な言葉でコグマ展開は批判的な言葉だと思っていた。しかし、多くのレビューを見ているとそうでもないことが分かってきた。
サイダー展開はもちろん好意的な意味で使われることが多いが、主人公の行動や状況があまりにもうまく進みすぎてしまっているときにも使われる。サイダー展開にもっていくための分かりやすい伏線やあからさまなサイダー展開は作品の質を低下させているとも。
コグマ展開に関しても、コグマとサイダーの使い分けが重要だと言われており、コグマ展開が悪いという訳ではない。俳優さんが「コグマをたくさん食べさせてしまってごめんね」とお茶目にいうこともあるぐらいだ。評価の高い作品がコグマ展開として紹介されることも多々。もどかしい展開が続いてもしっかり解決さえすれば問題ない。むしろ、コグマ展開はキャラクターに視聴者が没頭する機会をくれるともいわれている。

まとめ
スッキリする「サイダー展開」、もどかしい「コグマ展開」。良い悪いがない訳ではないが、どちらもドラマを構成するうえで欠かせないものとして考えられている。しかし、最近ではサイダー、コグマにとらわれない展開(ヒーリングドラマなど)が良しとされる流れもあるようだ。韓国ドラマも年々深みが増していっているということかもしれない。

おわりに

この研究結果は韓国版Wikipediaともいわれる나무위키のこちらの内容をベースとした。
 サイダー 사이다(유행어) - 나무위키 (namu.wiki)
 コグマ  고구마(유행어) - 나무위키 (namu.wiki)
それに個人的な考えやこれまでの経験、体感を含めて研究結果とした。
今回は「サイダー展開」「コグマ展開」として扱ったが、サイダーキャラクターという言葉があったり、もどかしい展開の伏線などでさつまいもを食べる演出があったり、バリエーションは様々だ。分かりやすくも使うし隠れて意味を持たすこともある。サイダーとコグマはドラマ界、もっと言えば韓国でよく目にする頻出単語であるといえる。

この内容に科学的根拠はございません。
あくまでsisters laboの見解です。ㅎㅎ


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