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mRNAワクチンの接種と網膜血管閉塞との間に強い相関がある

こんにちは。大雨と猛暑の毎日ですがご無事でありますように願います。このような時期は北海道の人が羨ましいですね

出典:Risk assessment of retinal vascular occlusion after COVID-19 vaccination. npj Vaccines 8, 64 (2023).

mRNAワクチンBNT162b2またはmRNA-1273の接種を受けた米国の約74万人と対照群のワクチン接種を受けていない人の網膜血管閉塞の発生頻度比較した後むきコホート研究の結果です。

接種の直後に網膜動脈分枝閉塞症 (BRAO)と網膜静脈分枝閉塞症 (BRVO)のリスクが上がり14日ほどで落ち着くのですが網膜中心静脈閉塞症 (CRVO)と網膜中心動脈閉塞症 (CRAO)のリスクは接種14日以降にリスクのピークを迎え、このグラフでは84日後まで、表1では2年後まで低下しないことが約74万人のmRNAワクチン接種者を対象とした後むきコホート研究で明らかになりました。
2年間でハザード比は網膜中心動脈閉塞症 (CRAO) 3.69、網膜中心静脈閉塞症 (CRVO)1.78です。もともと有病率(表2)が低いので過度におそれる必要はありませんが、症状が出た時は眼底を診察してもらってください。

図. 新型コロナウイルス感染症ワクチン接種後の網膜血管閉塞とそのサブタイプのハザード比の時間経過。
注目すべきことに、ワクチン接種後すぐは網膜血管分枝閉塞のリスクが非常に高かった。
表1. 2年間における、ワクチン接種を受けていない人と比較した、新型コロナウイルスワクチンに曝露された網膜血管閉塞のリスクの層別分析。
参照論文の表2からアジア系を抜粋した
表2. 網膜静脈系閉塞症の有病率 (Pilon作)

最後まで読んでくださいましてありがとうございます。

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