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牛は人インフルエンザに感染する?

こんにちは。日本では新型インフルエンザウイルスと呼ばれる高病原性鳥インフルエンザウイルスです。パブリックコメントは提出されましたか?5月7日締め切りです

米国の乳牛に事件が起きています。今年の2月、3月くらいから乳牛の乳の量が減り、乳の質も黄色っぽく、牛も具合が悪そうになる新しい謎の病気が問題となりました。最近ようやく、高病原性鳥インフルエンザウイルス A/H5N1   の感染症であるとわかりました

給食牛乳の異味騒ぎもあり、イレギュラーな反応を避けるために牛インフルエンザ関連は100円の記事に全て収録することにし、随時同じ記事を更新することにしています
今回は、古くて読みづらい1970年代の論文を上記記事から抜粋してご紹介します


牛に人のインフルエンザA型ウイルスは感染しますか?

牛がインフルエンザA 型ウイルスに感染することは、1970年代にはわかっていました。当時の記録には、感染した牛は咳や鼻水などの軽い風邪症状だったとあります

ウイルスを子牛鼻孔に噴霧して感染させる実験が米国で行われました


ロシアで牛から分離したA/calf/Duschanbe/55/71株 は子牛に軽い風邪症状を引き起こし、これに対する抗体価も上昇した。いっぽう、愛知県で人から分離したA/Aichi/2/68株など 人から分離したウイルスを子牛に感染させても発病せず、抗体価もあまり、または全然上昇しなかった

J Infect Dis. 1977 Apr;135(4):678-80.

備考:この時に、乳牛に感染させる実験は行われなかった



牛は二酸化炭素を排出するので頭数を減らそうというSDGsの目標でもありますが、米国においても今回の牛インフルエンザ流行を人のCOVID19 感染のように対策するのは困難であるようです

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