YORISOU CLINIC

医師。一児の母、産後うつ経験者。 患者さんと向き合う十分な時間がとれないまま検査・処方…

YORISOU CLINIC

医師。一児の母、産後うつ経験者。 患者さんと向き合う十分な時間がとれないまま検査・処方だけを重ねる医療には違和感しかありませんでした。 相談に来てくれた人としっかり向き合い根本解決を目指し、その人の人生に寄り添えるような場所を目指して、夫婦でクリニック開業準備中です。

最近の記事

壮絶、産後うつ体験記

産後うつの体験記、 意外とあまり数がないので、 私が経験した産後うつについて、 少し詳しく書いてみようと思います。 初めての出産。 私は里帰りを選ばず、 実家からは新幹線で数時間離れた、当時住んでいた地での出産を決めていました。 もともと挙児希望の薄かった私。 妊娠・出産を決意したのも、 旦那さんのためでした。 この人を パパにしてあげたい。 その思いだけだったので、 産後たとえひと月でも、我が子と父親である旦那さんを 引き離すという発想が 持てなかったからです。

    • 二人きりになれない母親と、舞い降りた天使

      先日、息子の保育園の参観日がありました。新型コロナの感染拡大以来、あらゆる行事が中止になっていたのですが、今年度で卒業予定の園児とその保護者を対象に、特別にと開催してくれました。 ふだんは保育園の送り迎えなど、ほとんどのことを夫がしてくれているので、ちょっと緊張しましたが。普段の保育園での様子を垣間見ることができて、貴重な体験でした。 息子は今年で3歳になりますが、産後うつになって以来、私は息子と二人きりで長時間を過ごすことをしていません。 私自身、あの頃の恐怖心が蘇っ

      • 産後うつからの回復。

        2019年に長男を出産し、産後うつに悩まされました。一時は閉鎖病棟に入院するまでに悪化しましたが、ありがたいことに治療も終了し、半年ほどが経ちました。 きちんと治療を始めてから終了までは、 約1年半。出産してから約2年がかかりました。 症状が落ち着いたのは、息子の世話を一人で抱え込まないよう周りに頼りまくっていること、 仕事に復帰して息子との距離を適度に保っていることが大きいと思います。 夫はもちろん、実家の両親や保育園の先生。 いろんな人に助けられています。 なによ

        • 死にむかって、生きる。

          どんな風に死にたいかを考えることは、どんな風に生きたいかを考えること。自分の生き様を決めること。

        壮絶、産後うつ体験記