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青山 御幸

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青山御幸 35才 広告代理店の部長をしてます。 独身を一緒に楽しみましょう。Twitter担当。
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記事一覧

【耳は独身】【青山10】 夏の夜限りのマジックで

君を思い出す夜 身を焦がす夏の夜に 君だけをいっぱいにした夜 明日にはお別れ また続くといいなと、 思う事はあっても 言う事はない二人 指先がずっとくすぐったい。 いつも、孤独だとは限らない。 たまには二人になる事もあるけど、 結局、僕はまたいつも一人。 それがずっと自然な二人だから それを知るから 君と身を任す今が 全ての答え。 朝が来る前に 二人は別れの歌通り それぞれの家路とつく 君は別の誰かが待つ家に続く道をゆく 種明かしがなされ

【09 青山】 時間の無い時の食事があるから、週末が楽しい。

人生とは今日一日のことである。- デール・カーネギー - 時間の使い方はそれぞれである。 だからこそ、 俺は時間の短縮を 常に意識している。 この時間は、仕事に没頭する。 この時間は、女のために使う。 この時間は、友と楽しむ。 そして最後、重要なのが 食事だ。 食事は常に2、3食が必要だが、 全ての食事に本気を出す訳には 時間的にもそういかない。 ただし俺は独身貴族であり、 健康に気をつける必要がある。 自分がそれを忘れた瞬間に、 あっという間にあの世行き。

【08 青山】 今いる女も、結局、誰かの借り物。Rentioで貸し借り。

あなたは、 異性を同時に家に 連れ込んだことは あるだろうか? これはついさっきの話だが 特に付き合ってもいない女友達二人が 偶然部屋にやってきた。 それも 同じような時刻に。 一人目の訪問者はあゆみ。 以前一緒に旅行へ行った相手だ。 体調を崩して昨日会社を早退したので、 見舞いに来たという。 そしてもう一人は恭子。 どちらも男女の関係になった事のある相手だ。 恭子は以前に彼氏と思しき男性を 見かけてから連絡をするのを やめていた。 だからなぜ、このタイミン

【07 青山】 独身こそ最強のガジェット

ここ最近仕事が忙しい。 だから、いろんな事を蔑ろにしている事。 でもどうする事もできないのが大人というもの。 もちろん、最大限の努力をするが効率というのは 独身できることが最強のガジェットでもある。 効率化。 どういう手法があるだろうか。 人と会わない。 人に合わせない。 会話をしない。 携帯を使わない。 人によって色々あるだろう。 俺にも一つ最強の手法がある。 それは 何も持たない。 こと。 もちろん仕事では必要最低限の持ち物も必要だろう。 財布、手帳、

【06 青山】 熱川の恋は、雨上がりのように

今日は、会社の美人受付とドライブだ。 あゆみを横にのせ、 むかうは熱川。 ここ最近、 週末は彼女と 食事に行くことが増えた。 年も一回り違うので、 女 というよりは 妹がいたらこんな感じなんだろう。 ただ 恭子の事を考える日も 少し減ってきている。 そんな今日だ 熱川を知っている人は少ないだろうが 熱海を知っている人は多いだろう。 熱川は、熱海よりさらに海よりに 奥へ進み伊東をさらに超えた 人が少ない小さな温泉街だ。 ここ、熱川には 3

【05 青山】 独身の、やわらかな夜

今夜は会社の美人受付嬢と食事だ。 こんな事を言うのもなんだが よくあるドラマのように 毎朝、会社の入り口で待つ受付嬢から 熱い視線と意味深なコンタクトを 感じる。 それをひそやかに楽しむ。 そんな浪漫を 男なら誰しも 持つのではないか。 もちろん、 それだけのために、 彼女を誘ったわけではない。 彼女と知り合ったのは、 もう2年以上前だ。 彼女の名はあゆみ。 昔、俺が接待などで よく使っていた サパーの店員だ。 当時大学生だった彼女を 夜の店には似合わない系統

【04 青山】 死ぬまでひとり飯

恭子の彼氏とサウナで ばったりあった日からも 恭子はいつも通りだった。 土曜と日曜のこの時間は、 彼氏よりも俺を 優先してくれているらしい。 間違っているよ、なんて言わないさ。 お湯を沸かし、酢を少々。 卵をその中へ落とす。 まだ布団にくるまったままの 可愛い小悪魔が目を醒さないよう ゆったりとした時間が流れる。 まだだよ。 お気に入りのKitchenAidへ 入れておいたマフィンが 香ばしい匂いを放つ。 https://store.shopp

【03 青山】 サウナでルーティン

1日の疲れを持ち越さない。 疲れを落とすルーテインはいくつもあるが、 気に入っている一つがサウナだ。 今日まで一緒に過ごした恭子との週末を終えると、 明日は月曜なのだ。 女と一緒にいる事も、 一人でいる事も一緒なのは、 生きていること。 全てを清算したい。 サウナはもっぱら大衆浴場がいい。 プライベートサウナもいいが、 やはり、日本人のDNAがそうさせるのか、 雑多な人が出入りする銭湯が好ましい。 三人まで、とサウナの入浴制限があるのもいい。 選ばれるのは、サ

【01 青山】 恋の無い愛、ゲランドの塩

年末になると、 さすがに人付き合いが多くなる。 煩わしさを余韻に、 いくつもの酒山を超えて 新年を迎える事に 何も感じなくなったのは いつからだろう。 忘年会、 新年会、 そういったものから逃げるように、 見慣れた台所に立つ休日は楽しい。 今日も変わらない休日の始まり、 Arte Legnoのまな板に乗せた ローストビーフを薄く切り、 ゆで卵にゲランドの塩を添えて そいつをビールで流し込む。 あぁ。最高の休日だ。 心底そう思える。 平日のA

【02 青山】 宇宙の時計

遠くを眺める日々が増えた 最近、そう気づいたのも心当たりがある。 まだ、幾つになっても こうやって誰かを想う感情が 残っていたのは嬉しい。 まだ30代 もう30代 けれど自分自身 何かが変わった事など 気づけていない。 教えて欲しい。 アレクサ 気になる人ができたんだ。 「ーーーーーーーーーーーー」 今は何時だろう 考え事をすると 時間は一瞬だ。 お気に入りの Solar System Clockは 太陽と地球でクロスを作る。 机から身