死にたがりの日常(Role out)

ささいなきっかけで
壊れてくありふれた日常
もてあまして
忘れてしまったの?
ひとりを選んだ愚か者の
遮断機はずっと壊れてる

スポットライト
ひざまずく悲劇のヒロインは
疲れきって
シナリオ通りに
動かない人生ゲームの駒
メルトダウン寸前パンクしそうだ

今までずっと隠してきた傷跡
癒えないまま
繰り返す茶番劇

まだまだ足りないというの?
艱難辛苦飲み干しても
失くしたものは数知れず
夢を亡くさないように
僕だけをどうか導いて

にじむ夕陽の
残り火の微熱にほだされて
穢れる夜
部屋を染める群青
朽ち果てたドアを叩く悪魔
やがて夢見事の天使は消えた

夢描いた青い地図は
風に飛んで消えてく
孤独に耐えきれず

まだまだあきらめたくない
遠くても信じたのに
恋しかるべくすべからく
君を亡くさないよう

運命は偶然の連続さ
変えられるなんて身勝手なんだ
ポーラ、無理なんだよ
僕だけで生きてくなんてイヤだ

この歌はもう終わるけど
死に急ぐ君は、踊り続けるから

「なら、今、すぐ証明して。壊れたまま生きる意味を。どうか、どうか忘れさせてみて。」

会いに行くよ 待ってて

まだまだ

忘れたふりして繰り返す
死にたがりの日常


Based on 『藍二乗』by ヨルシカ



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