猛る聖獣

叫びたがってるんだ
狂おしく弾ける感情
ひび割れた仮面
腕をつたう雫は
うしろめたさを抱きしめて
茶番の幕を引けと胸を叩く

こんなはずじゃなかった
傷つけたくなかったはずなのに
どこで何を踏みはずしたのだろう?
終わらないスーサイドゲーム
喜怒哀楽のシーソーゲーム
悪くない程度の人生なら
死んだ方がマシ

今までずっと気にしてきた
他人の顔色はどれも同じだった
罪深き烏合の衆

まだまだ足りないというの?
あふれる血の涙を飲み干したのに
失くしたものは数知れず
夢と見紛うほどの戦場で
僕を見失わないように


暗く冷たい空に
怯え沈む太陽
夜がまた来る
部屋を満たす群青
嘘の皮を剥いでみるけれど
黒く滲むだけでわからない

そうあの頃の僕らの夢
未完成の青い地図
使い捨ての純情

まだまだあきらめきれない
ただただ信じたのに
妄想すればまだ覚めやらぬ
君をなくさないように

運命は微妙な偶然だって
なんとなく刷り込まれていた
ポーラ、無理そうだよ
僕だけで生きてくなんて

この歌はもう終わるけど
きっと君だけは、戦い続けるから

なら、いま、すぐ証明して
こころくるしいわたしのいみ
どうかどうか忘れさせてみて
彩雲を見つけるように

まだまだ知らないよ君を
つかまえて離さないで
飛びたてなくたっていい

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