【家柄とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第11回
女子高生的恋バナの今後を知っている視聴者の心がざわついた回でした。
どうにかしてまひろと添い遂げたい道長の恋の結論が、「家柄の違い」から、まひろを「北の方」ではなく「妾(しょう)」として迎え入れる提案をすること自体が「源氏物語」の1幕のよう。
その前段で、藤原家に直談判に赴いたまひろは、豪邸に住む三郎と自分との身分の差を改めて実感しているから、彼の一言は、なおさらキツい。
ついでにその直前、まひろが写経のように書いていたのが「長恨歌」ってのも感慨深い。
今のところ、桐壺モチーフ多めで展開しておりますが、話が進むにつれて、他の女御さんらのエピソード爆誕のきっかけになる出来事が次々に登場するってことかしら。まひろの人生と共に、密かに「源氏物語」プロットも進んでいくのかも知れません。
だとしたら、まひろがお父ちゃんと一緒に越前に行くあたりは、明石の君モチーフが多くなるのかしら。楽しみです。
ところで… 歌を交わした2人がまた逢引きに利用しているいつもの廃屋は、平安時代のラブホってことで宜しいか?
即位の儀の朝、花山院の呪詛によって生首が内裏に現れました。 戦国時代と鎌倉時代の首桶オンパレードを経て、今年は戦がほぼない為、首桶も一休みかなと思っていた矢先に、首桶すっ飛ばして生首もろだしで登場です。しかも子ども。戦国時代よりもおっかないやないかーい。
ですがその首は、道長の「穢れてなぞおらぬ」の一言で片付けられてしまいます。
渾身の呪詛すら届かなかった花山院が、失意のあまりに赴いたのが、書写山園教寺!!!知らなかった… 「ラストサムライ」のロケ地で通って以来なのですが、今一度行ってみなければ。その後、原田監督も「関ヶ原」の際に利用されていたのは知っていましたが、調べてみたら、「軍師官兵衛」もロケ地で使っていたらしい。聖地じゃないか。(聖地です)
「左大臣とて、覆すことはできません」と「虫ケラ」扱いのまひろを諭す倫子ちゃんの賢さや、道長のお顔つきが変わったところで、今週は終わりです。
こんな序盤でこのラブ&バイオレンスっぷりですから、今後どんな風にエスカレートしていくのでしょう。六条御息所エピソードとか、マジでやばいんちゃうん?
明日も良い日に。
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