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【ラスボスとは】 大河ドラマ 「どうする家康」 第47話

共に乱世の夢を見ようぞ

ラス前にして、ものすごい回だった…

何回どんでん返しがあったろう…

まずは冒頭淀君の「お千や、大事ないか?」。今までのツンツンは何だったの?その愛情深さ、今まで隠す方が辛かったろう?!(動揺1)

和議を任された阿茶様の向こうに、歩き巫女が座っておられるんじゃが… と思ったら大蔵卿の局!!!!豊臣滅亡を引き起こすことになった大野治長ママ!!!ヒョオオ。(動揺2)

茶々とお市の方の双方でクレジットされる北川景子。お市の方、回想じゃなくて出てくるのね!そうなのね!(ちょっと違った)(動揺3)

「その野心を捨てれば、豊臣は生き残れる」と諭そうとする高台院。本来の自分に帰るラストチャンスなのに、意地を張って「この国の行末の為に」なんて去勢を張っちゃう淀ちゃん。もういいよ、見ていて辛いよ。だって、あなたが優しいことを、前回ラストと今回冒頭で知っちゃったんだもん。もう素直なあなたに戻ってよ… (動揺4)

サブタイトル「乱世の亡霊」は自分であると匂わせる家康を経て、本大河のメインテーマである女性たちに再度スポットを当てていく神脚本(動揺5)。千姫も、阿茶様も、寧々ちゃんも、いわんや浅井三姉妹もや。

更に、幼い茶々様が伊賀越えをする家康の無事を祈ってお百度!!!!「姉上の憧れの君」はあなただったのよ、愛が深すぎて憎しみになったのよ、なんて、江ちゃん、もっと早く告白してよ…(動揺6)

しかも、その憧れの君を自らの手で作ろうとした結果が秀頼とか、愛が深すぎて脳内パニック。

しかも、「信じるものを決して裏切らない」家康を模して育て上げた秀頼が、乱世の最後の亡霊になるとか、強烈な皮肉以外の何でもない。(動揺7)

茶々様はもう降伏する覚悟だった。秀頼もそうだろうと思い、君主たる彼を立てて、最後の決断をさせた。でも、愛する秀頼は、戦を選んだ。自分たちが育てた「化け物」の姿に愕然とする家臣団。(動揺8)

「化け物」を生み出してしまったのが自分だと思い知ったら、「良くぞ申した」としか、声をかけようがないよね淀ちゃん。憧れの君が目指す太平の世の為に自分ができることは、乱世の亡霊と化した息子を自らの命をかけて葬る以外に無いよねえ… (動揺9)

そんな亡霊に対し、心臓を捧げる皆の衆… 先日大ラスを迎えた「進撃の巨人」を織り込み済みなNHKにメタ動揺10。

秀頼を純粋培養の化け物にするなんて、新解釈すぎて荒い鼻息が止まらない。戦を求めたラスボスは秀頼だったなんて、想像もしなかった… (動揺11)

子供らに乱世を受け継がせてはなりません。

現代へのメタメッセージを交えての家康の文にも、それを燃やしてしまった淀君の眼差しで終わるラストも、何度思い返してもスルメのように味わい深い回でした。

え、来週で終わりなの?マジで?!

明日も良い日に





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