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【色香とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第18回

罪も無念も、全て天に昇って消えますように

悪い人が改心するのはご退場フラグな回でした。

史実とはいえ、「あの世の父上を驚かすような政をしたい」と言った矢先でご病気で亡くなるなんて、ドラマがすぎる。しかも病気になったのは、道長の汚れ仕事を引き受けようとしたからだなんて、鬼脚本にも程がある(褒めてます)。

救い小屋のことも、荘園を廃止するのも、先見の明のあることだったのに、三日天下の挙句に病気で亡くなるとは、運命の残酷さを感じずにはいられない。

浄土へ行っておくんなさい。悪人だって、改心する機会はあるべきです。

身分を超えて機会が与えられる国に行ってみとうございます

政治群像ものとしても面白い回でした。人望って、難しいよね。厚かましさもある程度はなければならないけれど、それを如何にチャーミングに出すかには経験が必要で。人の意見も聞かなきゃだけど、聞きすぎてもいけないし。背骨が大事。

昔の己に会いに来たのね。

人の思いはうつろうもの。でも大切な思いは、形を変えて自分の血肉となっていく。今語る言葉は何もなくても、これからも直接言葉としなくても、余白に何かは滲んでいく。それが日本語の色香のように思います。

中宮と清少納言の仲も益々深まり、実資の存在感が(その不在から)増し、道長は出世して、今回は終わり。

明日も良い日に。









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