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【失恋とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第12回

自分の生まれてきた意味を探していきます

ラブホでフラれるなんて、そんなことある?な展開でありました。最近そういうの読んだはずって思ったら「元カレごはん埋葬委員会」でした。ラブホで別れ話は1000年の歴史ある行為だったのね。←

妾でもいい、と心に決めていた言葉は行き場を失い、さらには倫子様の意中の相手が目の前の男だと知り、何も言わずに身を引いたまひろはそのまま帰宅し、弟とさわと、失恋やけ酒をあおります。

「まだ付き合ってたの、三郎と」なんて月九丸出しなセリフでラブホに送り出した姉がしょんぼりして帰ってきたら、いくら鈍感な弟だって、何があったかは察しがつくのです。

それにしても倫子さま。「文も寄越さず」いきなり現れた意中の相手に対し、初めこそ恥じらって見せますが、道長が一瞬怯んだのに勘づいて、自分から押し倒しにかかります。肉食女子とはこのことだ。

倫子サロンで見せた、まひろの失言に対する大人な態度といい、狙った獲物は逃さない胆力といい、そんじょそこらの小娘に対抗できるはずもない。あの器のデカさ、私にも分けて欲しい。

兼家の髪の毛一本で呪詛します

平安時代の戦は、肉弾戦ではなく、呪術合戦です。ちょっとでも精神的な隙を見せたら、ひとたまりもなくやられてしまう。高貴な血筋になんて生まれるもんじゃありません。

そんな得体の知れない明子さまの呪いがあるかと思えば、公任パパは息子に対し、道兼を握っておけという。道兼はやめといた方がいいよ公任よ、という視聴者の声が届くわけもなく、陰謀の糸は、本人の預かり知らぬところで絡みに絡んでいくのです。

人の話を聞かずに縁談をサクサク進めていく兼家、スケスケ春画を見て鼻の下を伸ばす「もう半分死んでおる」と断言された実資。「耐えずともようございますよ」と失恋飲みに付き合うさわ。あちこちの人間模様を描いて、今回は終わり。

あ、ちなみに庚申待について。初庚申という季語があるそうです。庚申塚という駅名でしか知らなかったわ。

明日も良い日に。

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