「ドラゴンボールごっこ詩篇番外編」

　息子とのドラゴンボールごっこに明け暮れている日々ではありますが、他のアニメキャラクターが乱入してくることもあります。「ドラゴンボール超」と平行して見ているアニメ「マッシュル」のキャラのこともあれば、YouTubeで見かけた様々なキャラであることも。「ナルト」「九尾のキツネ」「範馬勇次郎」「ビッグ・マム」「カタクリ」「ニカのルフィ」「ヤマト（ワンピースに出てくる「カイドウ」の子ども。見かけは女性だが性格は男性。キャラクターの容姿を知らず、説明をしただけなのになぜかごっこ遊びに取り入れられた）「リューク（デスノート）」などなど。

　ごっこ遊びにリュークがデスノートを持って参入すると、どうしても死人が出る血なまぐさいシナリオになってしまいます。そういう場合は一度話をリセットするのですが、先日は「ヤムチャとフリーザの名前をデスノートに書いた後、びりびりにデスノートを破るルフィ」を息子は演じていました。悪事は必要最低限にする、相手は選ぶ、常にヤムチャはやられる側、といった基本ルールが垣間見え増した。

「九尾のキツネ」

九尾のキツネは
ナルトの中に封印されていた尾獣である
といった詳しい説明は省略する
ナルトにはそれほど詳しくない

尾獣には一尾から十尾までいると
息子に説明したところ
一尾から十尾まで自分でキャラ設定を始めた
一尾は爪が長くて
二尾はしっぽがどうのこうの
三尾はロボット
しかし「尾獣ごっこもう一回！」
と自分から言い出した際に
設定は全て吹っ飛ばされ
「もう飛ばして十尾行くよ！」と言い出した

どの尾獣もナルトによくなつき
協力してフリーザを倒していく

「ロロノア・ゾロのお母さん」

海賊狩りのロロノア・ゾロの
お母さんが突然やってきた
ルフィとサンジを連れて
ゾロの家を訪ね
「料理を振る舞おう」などと言う

私にぶん投げられたのはゾロの母役で
やりたい放題に台所をぶち壊す
「まず台所を壊します」
「壊してできた石でかまどを二つ作ります」
「かまどにかまどをぶちこみます」
「腐った肉と毒も入れて！」と息子のエール
その他黒曜石や岩盤といった
マイクラでおなじみのブロックをぶちこみ
料理は完成する
まともな食材は一つも入っていない

出来上がった料理を食べて
麦わらの海賊団一行は悶絶する
ただ一人
息子の演じるルフィだけが
平気な顔で平らげている
「毎日作ってくれ」とルフィが言うせいで
サンジもゾロも泣き崩れている

「マッシュとカタクリ」

マッシュ・バーンデッドは
「マッシュル」の主人公である
魔法が使えないのに入学した魔法学校で
全ての物事を筋肉で解決していく

シャーロット・カタクリは
「ワンピース」に登場する
ビッグ・マムの息子の一人である
巨大な口を日頃は隠している

マッシュはシュークリームが大好きで
カタクリはドーナツが大好きである
「大きいゾロみたいな人って誰」
そう息子が聞いてきた
YouTubeで知ったキャラクターだというので
何のことかと思ったらカタクリであった

我が家の和室において
マッシュとカタクリが対峙しても
争いは起こらない
マッシュがシュークリームを食べ続け
カタクリがドーナツを食べ続ける
言葉も交わさずに
視線と食欲だけで分かりあい
互いに握手をして別れる

一人二役を演じながら
私は二人の友情に涙する
なんてことにはならない

※ここに取り上げた三種類のごっこ遊びの最中、適度にヤムチャがぼこぼこにされたり料理に混ぜられたり、足元で踏み潰されたりしています。

毎日ドラゴンボールについて考察されている方が、私の好きなミスターサタンについて書いておられたのでご紹介しておきます。

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