「『チョコレート粉砕工場』すら聴けなくなった夜に」♯シロクマ文芸部
「チョコレート粉砕工場」という曲を流す。ゴンチチの名曲である。かつてこの曲をリピート再生しながら「それから」を執筆中の夏目漱石の話を書いたことがある。酔っ払った森鴎外が乱入してきてめちゃくちゃになる内容だった。
しかしゴンチチの心地よいはずのギターの音が耳に痛い。というよりイヤホンが枕にめりこんでしまって物理的にも痛い。病室のベッドで横になりながらこれを書いている。イヤホンは外すことにした。大部屋なのでイヤホンなしで音楽は流せない。音楽の絶えた耳の奥では耳鳴りが続いている