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今年の中日ドラゴンズのドラフトでの補強ポイントを考察&サマドラ2022中日陣営の振り返り

 こんにちは、ドリーです。

 8月27日(土)に行われた仮想ドラフト、「サマドラ2022」に中日陣営代表として参加させていただきました。今回はその振り返りと補強ポイントの考察をしていきます。
(※データはサマドラ2022開催日の8月27日(土)全試合終了後のものです)

⓪サポーター決定

 まずは一緒に戦略を練ってもらうサポーターを集めました。今回はサルノリさん昇龍さんにお願いすることになりました。

①補強ポイントの整理

中日ドラゴンズの年齢構成

 退団選手の想定をして補強ポイントを決めていきました。
 補強ポイントってどこですか?

全部です。

 むしろ戦力揃ってると思ってるの?揃ってないですよ。

(1)投手

 1軍は守備崩壊の影響を受けながらも投手自体の実力としては悪くない程度にはあります。が!!!!!!2軍が酷い。2軍のチーム防御率4.47はウエスタンリーグ内でぶっちぎりの最下位。ナゴヤ球場は狭いのでしょうか?

1軍の主な投手成績(根尾は来季の起用法が不透明のため除外)
2軍の主な投手成績

 2軍の投手成績、悲惨なものですよね…。全体的に打低のウエスタンではホームラン少ないのは当たり前で、奪三振や与四球が重要なのですが、これだけ四球を与えているようでは…。そして、2軍が回るかすら怪しい状態になってきているので、即戦力になる投手が複数名必要になります。そもそも育てられないならある程度完成している投手か潰す方が難しいような選手を指名するしかないです。

 先発は大野雄大、柳裕也、小笠原慎之介、高橋宏斗、松葉貴大に続くローテ候補を補強しつつ、その選手が将来的に大野雄や松葉の衰えをカバーできるようにしたいです。
 中継ぎはロドリゲスや清水達也の配置転換による成功がありましたが、彼らが故障した場合に4年間中継ぎで稼働してきた藤嶋健人や加齢による成績低下が考えられる祖父江大輔が代役となるので、もう1人加わると心強いです。また、彼らに続くリリーフが手薄で2軍からの突き上げがあまりにも弱いことを考えると補強は必須です。昨年のサマドラの振り返りnoteでも「中継ぎがヤバい」と書きましたが、それは今年も変わりません。
 あとは左投手を指名できると嬉しいかな…という感じで、投手は即戦力を重点的に狙います。そして、高校生左腕が1人くらいいても面白いかなとも考えました。

(2)野手

1軍の主な野手成績(基準は100打席以上)
若手野手の2軍成績(打席数が50打席に満たないガルシアとレビーラは除外)

 「単打と走塁に主眼を置いた育成プログラム」なんてあるのかないのかわからないものが某週刊誌に出てから馬鹿にされてますが、本当に存在するんじゃないかレベルで選手も指導も単打狙い。まぁ速い打球打てれば内野の間も抜けやすいくて単打になりやすいし、パワーのある選手を指名すればいいんじゃないですか(投げやり)。
 スラッガーの獲得を優先したいところですが、他の補強ポイントもあることを考えると現有戦力を鍛えるところからするべきではないでしょうか。毎年毎年上位枠割いてスラッガー取れるほど暇じゃありません。まず今のメンバーが育たないようではドラフトで獲得しても誰も育たないですよ。ホームラン30本打てなくても10~15本打てる打者を確実性が大して上がることなくホームラン5本レベルになることもあるので勿体ないです。

 捕手は1人欲しいです。コンバートされた選手もいるので守備を重視して指名したいです。年齢は問いません。
 二遊間は指名必須。岡林が内野コンバートみたいな話も出ていますが、彼がセンターのポジションに収まることが一番チームとして守備が計算しやすいので本職の二遊間を獲得してレギュラーになってもらいたいです。そもそも難しい外野→内野のコンバートが成功する前提で話が進むのが理解できません。複数名獲得して今後ユーティリティ枠に収まってもらうことも考えたいです。
 ホットコーナーは優先順位高くなくていいです。若手外野手が飽和気味になることが予想され、福元悠真や鵜飼航丞、レビーラやガルシアらがこのポジションで出場機会を得る可能性があります。彼らを外野で出場させて評価していないホットコーナーの選手を獲得するくらいなら評価の高い外野手でも良いかもしれません。
 外野手はセンターをもう1人獲得したいです。岡林の他にも、もう少し守備を計算できる若手がいると助かります。
 あとは左のスラッガーも獲得したいです。長打を打てる左打者が今のチームに少ないですからね。

(3)補強ポイントまとめ

 というわけで補強ポイントを纏めると、

・即戦力の投手複数名
・二遊間(即戦力希望)
・守備重視で捕手
・スラッガー(できれば左打者)
・センターを守れる選手
・内外野守れる選手
・高校生の左腕

が挙がります。この中で優先順位をつけながら指名していくことになりました。

②指名候補のリストアップと指名パターン構築

 今回は指名において、支配下6人育成3人の人数縛りと現実の中日のように支配下5位は地元出身の高校生を指名する縛りをつけることにしました。なんか面白そうじゃん?

 まずは指名候補から。

指名候補一覧

 投手は即戦力性を重視しました。怪我しがちな選手は少し避けてみようかと思いました。あとは左投手が欲しかったものの市場にそんなに左投手がいないので無理に指名するくらいなら実力のある右投手を指名することにしました。人数合わせみたいな指名は嫌いです。
 二遊間は守備が安定していること前提です。今季センターラインの細かい綻びや守備範囲で失点するケースも散見されたので防げるミスは防ぎたいです。田中幹也(亜細亜大)は潰瘍性大腸炎の影響で体力に問題があってレギュラー出場が将来的にも厳しいのではないか、また病気の再発の可能性もあるため優先度を下げ、当初はリストから外していました。しかし、門脇誠(創価大)、友杉篤暉(天理大)の1位公言が見られたため直前にリスト入りしました。
 場合によってはセカンドを守れる平良竜哉(NTT西日本)、中山遥斗(三菱重工East)の指名も検討します。
 地元の高校生はイヒネ・イツア(誉高)の活躍で指名は厳しいと判断し、有馬伽玖(愛工大名電高)を最優先に考えていましたが、大学進学を明言したため指名回避。残るは右投手と右打者となり、補強ポイントからズレてしまいました…。

指名パターン

 指名パターンは細かいところまで考えると30パターンくらいできてしまいそうなので大まかな形で作りました。あとは本番の指名の流れで決めようとなりました。

 1位は曽谷龍平(白鷗大)で決定。左投手が市場にそんなに多くないことを考えたら早いうちに良い投手を指名することが良いだろうと考えました。
 公言した理由は指名直後にも書きましたが、阪神と中日が曽谷を公言した状況で即戦力投手が欲しい球団が競合を嫌って荘司康誠(立教大)や矢澤宏太(日本体育大)に行くように誘導する意図がありました。
 外れ1位の候補は益田武尚(東京ガス)、金村尚真(富士大)、吉村貢司郎(東芝)、イヒネ・イツア(誉高)が挙がりました。

③指名の流れと指名選手の紹介

 ここからは指名の意図と指名選手の紹介をしていきます。見出しのところにドラフトレポートさんの記事を添付してあるので詳しく知りたい人はそちらから調べてみてください。
 また、運営担当のケルトさんに指名選手の画像を作っていただいたのでその画像もあります。ワクワクしますね。ありがとうございます。写真はサルノリさんから提供していただきました。

1位 曽谷 龍平 投手 白鷗大学

 速球派左腕でスライダーだけでなくカットやツーシームも使える投手です。先発でも中継ぎでもいけると評価しましたが、抽選で外しました。

外れ1位 荘司 康誠 投手 立教大学

 最初の入札でも悩んだ荘司がなんでこの選手が残ってるの!?となり即戦力投手の欲しい当陣営が外れ1位で入札。単独指名になりました。

 角度のある投手で制球が少し課題ですが、球速は先発時で平均145キロ前後でギアを入れたら150キロを超える投手です。変化球はカットボール、スプリット、カーブがあり梅津晃大に近い投手だと思います。先発中継ぎ両方で考えることができて、理想は高橋宏と小笠原でローテの柱になってほしいです。

2位 田中 幹也 内野手 亜細亜大学

 まさかの1位門脇と友杉公言から急遽リスト入りした田中を指名。

 守備走塁の技術は間違いなく今年のドラフト候補の中でトップ。それで何が不安視されているかというと身長を含む体格と先述の潰瘍性大腸炎です。このまま行くと決して長打を望めるタイプにはならないのではないかと見ているので大島みたいに率を稼げる選手になってほしいです。タイプとしては大学の先輩である井端弘和氏にスピードをプラスした形(井端氏も大学時代に膝の故障をするまでは速かったらしいです)でしょうか。

3位 益田 武尚 投手 東京ガス

 即戦力の投手を狙っていたため、外れ1位の候補にもいた益田を指名しました。内野手が物凄いスピードで指名されて溢れた形です。あとは残りの上位の即戦力投手候補にいたのが故障疑惑のある吉野光樹とリリーフ専の長谷部銀次(ともにトヨタ自動車)くらいしか残っていなかったのもあります。

 上背はないものの、先発した時でも平均球速が140キロ後半~150キロ近くになる投手です。変化球は主にカットボール、カーブ、フォークです。カットボールがもう少し良くなれば1軍での活躍ももっと期待できます。先発時はフライの多い投手で、中継ぎで見たいです。清水に近いタイプでしょうか。

4位 中山 遥斗 内野手 三菱重工East

 リストアップの際にレギュラー出場に不安のある田中を指名した時にセカンドを守れる平良や中山を後で指名することも頭に入れていました。そして平良は阪神が2位で、林琢真(駒澤大)は西武が3位で指名したので残るは中山。祈る気持ちで4位を待っていたら奈良間大己(立正大)が…!悩んでパワーのある中山を指名しました。奈良間は中日に入ると三ツ俣みたいになりそう…。

 スラッガーとまでは言えないですがレギュラーに育てば15~20本打てるようになる可能性を秘めています。広角に強い打球を放てるところも魅力です。守備は今と同じようにセカンドとサードで考えていて、高校・大学時代はショートも守っていました。肩の強いところも魅力です。阿部寿樹に長打を加えた感じの選手になることを期待しています。

5位 田島 善信 投手 星城高校

(ドラフトレポートさんに記事がなかったので高校野球ドットコムさんの記事を使わせていただきました)

 「安西選手…!!指名がしたいです…」「まるで成長していない…」なんて陣営内DMで遊んでいたら安西叶翔(常葉大菊川高)がDeNAに4位で指名されてしまいました。罰当たりです。大人しく次点で用意していた田島善を指名しました。

 打者としても評価されている選手で、4番投手として出場していました。投手では最速146キロで、平均は140キロ前後。体格は身長182センチ76キロなのでまだ成長の余地はあります。また、投球フォームの研究にも熱心なので将来性に期待して指名しました。中日の選手で例えると竹内龍臣が近いと思います。

6位 石伊 雄太 捕手 近畿大学工学部

 捕手は地元出身(三重県尾鷲市出身)の石伊を指名しました。長谷部が6巡目開始時点で残っていて捕手の指名ペースが遅かったので、支配下候補にいた石伊を育成1位で指名することを検討しましたが、直前で日本ハムが長谷部を指名。藤村哲之(東芝)への切り替えも検討しましたが、育成1位で左のスラッガーを獲得することを考えて石伊にしました。

 遠投115メートルの強肩と高いフレーミング技術を持った捕手で、大学日本代表候補にも入りました。2021年広島六大学リーグ秋季MVPを獲得しています。打撃でも強い打球を放てるタイプです。フレーミングの上手い桂依央利みたいな選手です。

育成1位 森下 瑠大 投手兼外野手 京都国際高校

 センターを守れる左打者として黒田義信(九州国際大付属高)と三塚琉生(桐生第一高)をリストに入れていましたが、支配下で他球団に指名されたので、左のスラッガーとして森下を指名しました。

 投手のイメージが強いですが、中日陣営としては野手として評価しています。広角にホームランを打てる打者で、今年の夏の予選でも活躍しました。怪我をしている噂があるのでまずはそこを無理させないことが重要になります(今の中日の首脳陣がそれをできるか不透明ですが)。野手では井上一樹みたいなタイプです。

育成2位 伊原 陵人 投手 大阪商業大学

 左投手を指名していないので1人くらいは指名したいよねとなって伊原を指名しました。久保や宮でも良かったですが、所属大学が育成指名を認めないかもしれないということなので指名回避しました。縁の深い大阪商業大学ですし。

 身長は170cmで、独特なフォームから美しいストレートとスライダー、カットボール、チェンジアップなどを投げます。身長の低い岡田俊哉と言えばわかりやすいでしょう。それ以上説明することがないくらいです。

育成3位 漢人 友也 投手 中京大学

 最後も投手、地元の中京大学から漢人にしました。育成指名の候補を決める際にサポーターさんに募集かけてサルノリさんから名前の出た選手です。

 手足の長い選手で最速150キロをマークしています。平均球速は140キロ前後ですがスピードガン表示以上に早く感じる投手です。変化球もスライダーや球速差のあるカーブなどを投じます。中日の選手に例えるのは難しいです。

 以上が指名選手となります。

④最後に

支配下指名一覧
育成指名一覧
全体の支配下指名
全体の育成指名

 非常に有意義な指名となりました。僕の中では100点です。欲しかったポイントの選手をちゃんと漏らさず指名できました。
 今年は中日にとって動きづらいドラフトになると思いますが、良いドラフトになることを祈りましょう。




 最後まで読んでいただきありがとうございました!

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