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2023年中日ドラゴンズの先発ローテを作って遊ぶ

 キャンプインが待ちきれず夜8時に寝てしまう皆さんこんにちは!そうでない人もこんにちは!

 今日はいつもの振り返りではなく、分析しつつ遊びます。

1年間先発回れそうな投手が多くいたら先発ローテ組むのも面白くない?

ということで、自分が投手コーチになった気分で先発ローテーションを組んでみよう!という企画です。あくまでも怪我人はいない前提で組みます。中日の黄金期を支えた森繁和氏も3か月先を見据えてローテを組むように教えられたといいます。その中で怪我人や不調の選手がいたら更新していくという形だと思うので、キャンプ前から1年の計画を立てても面白いのではないでしょうか。その中でしっかりと根拠を持ったローテを組んでいきたいと思います。

1.日程の分析

 まずは日程を見ていきます。

2023年中日ドラゴンズの日程(2023年1月24日現在)

 開幕3週目から早速週5試合が2週連続で続き、ローテの組み換えが検討されます。終盤には8連戦があり、雨天中止が増えると地獄の大型連戦になるかもしれません。
 特筆すべき点は、交流戦前まで広島戦が火~木曜日に、DeNA戦と読売戦が週末に固まっていることです。オールスター後も阪神戦は火~木曜日に、広島戦は週末に多いです。これは相性も考慮しながら先発を選ぶ必要があります。

2.各先発投手の分析

 続いては先発投手がどのような特徴を持つか把握しましょう。メンバーのことを知っていないと雑な組み方になってしまいます。

2-1.チーム別相性

2023年中日ドラゴンズ先発投手の対戦チーム別相性

 得意なチームには〇、苦手なチームには✕、年によって大きく波がある時は△にしています。△がついている部分に共通するのは、調子の良い年はそこの相性が良くなっていることです。高橋宏はどこにもついていない分、どのチームを相手にしても試合を作れる可能性が高いです。パリーグ相手には特に傾向がなかったです。

涌井秀章の対戦チーム別相性

 涌井は交流戦での登板数が最近少なかったため、パリーグとの相性を見てみました。

2-2.球場別相性

2023年中日ドラゴンズ先発投手の球場別相性

 神宮球場を苦手にしている投手が多く、ここは誰かが改善しなければなりません。バンテリンドームが得意な投手が多いことは球場の性質上当然として、意外にもマツダスタジアムを得意とする投手もいます。

涌井秀章の球場別相性

 涌井はペイペイドームを苦手としているようで、他の球場は特に差はないと思われます。

2-3.各先発投手の特筆すべき点

 その他の特徴も含めてチェックしていきましょう。

小笠原慎之介
○大きく苦手とするものがなく、昨季後半からは高いレベルで安定している
△まだ1年間離脱なしで乗り切ったシーズンがない(2021年も終盤に故障あり)

柳裕也
○イニングイーターとしての役割をこなせる
△投げたがりのため首脳陣の制御が必要
×フルシーズンで働いても夏以降にガス欠しがち

高橋宏斗
○制圧力の高さ
○球場によっての差がない
×まだ中6日は厳しい

涌井秀章
○屋外球場を苦にしない
△さすがに加齢による衰えは心配しないといけない

大野雄大
○安定して長いイニングを投げられ、完投能力もある
×春先に弱い
×得意不得意の差が激しい

松葉貴大
○得意な球場はとことん得意
△イニング数は制限必要かも
×中6日以内を繰り返すと調子を崩す傾向にある

主なメンバーは以上の通りです。

3.実際に先発ローテーションを組んでみる

 では、実際の日程に当てはめて先発ローテーションを組んでみましょう!

3-1.3~5月

3~5月の先発案

 まず日程を見ると週末カードに大野雄を配置するのがベストと判断しました。小笠原は苦手とする投手もいる横浜スタジアムと神宮球場でのカードがある週末に、柳はローテのバランスも考えて週頭のカードに置きました。この3人を固めると、高橋宏が登板するためのローテ組み替えが多くなるので、中6日で得意なカードに当てるためにもこの形にしました。大野雄を開幕投手にしたのは、登板間隔を開けながら5月21日の読売戦に登板させるためで、その次の苦手なマツダでの広島戦まで動かしたくなかったこと、カードの最後に制圧力のある小笠原を置くことで悪い流れだとしても断ち切って勝てることを考えてのことです。WBCに出場する高橋宏は開幕に間に合わないとしても、小笠原、柳、涌井、大野雄での開幕投手争いは突出した決め手がないため、戦略的に選びました。高橋宏は最初は調整不足の可能性があるため少し登板間隔を長めにしましたが、5月からは中7日もしっかり入れていきます。地方球場は火曜日に多く、途中から涌井をそこに置いて柳を木曜にずらしました。涌井は屋外球場でも好投でき、悪条件のZOZOマリンでも投げ続けたのでその経験を生かしてくれると判断しました。松葉はバンテリンドームとマツダを中心にスポット的起用で投げてもらい、上田と勝野は谷間で投げながら他の投手の有事の際にはローテに入ってもらいます。

 なぜ4月8日と5月27日に鈴木博志?と思う方もいるでしょう。鈴木はゴロ比率が高く、狭いハマスタでは失点のリスクを減らせます。また、武器とするカットボールはDeNA打線が毎年苦手とするものです。もしかしたら鈴木がDeNAキラーとして活躍するかもしれません。ただし、DeNA戦はまず壊滅的な貧打を直さないと勝てないので、「0に抑えれば負けない」理論を使ったまでの事です。

 中6日で回る投手は他の投手の登板に合わせて中7~8日も入れながら軸として活躍してもらいます。これは開幕直後に限らず、1年通して考えていきたいことです。

3-2.6~7月

6~7月の先発案

 交流戦が始まるタイミングで高橋宏の中7日も入れながらローテを改造します。涌井は本来PayPayドームで投げさせたくないですが、元本拠地のベルーナドームで投げることや他の投手との兼ね合いで水曜日に配置。柳と松葉は被弾リスクの少ない週末に投げてもらいます。鈴木は昨年と同じようにカットボールに弱いオリックス・ロッテ戦に登板します。

 交流戦明けでもう一度ローテを組み直し、大野雄は得意な阪神・読売戦に登板することを優先させます。小笠原は多くの投手が苦手とするところに入れました。初夏の屋外球場は湿度も高く体力が奪われるため、登板間隔を開けられるところは日程を利用しながら開けて、6連戦の多い後半戦開始後1ヶ月を見据えます。

3-3.8~9月

8~9月の先発案

 後半戦は火~木曜日にあるカードの相性やオールスターで登板する可能性も考えて組みました。8月2日はローテの谷間になります。そこで根尾昂や仲地礼亜の初登板を検討しても面白いと思います。今年の8月はドーム球場多め(8月22・23日の阪神戦も京セラドーム)なので、天候の影響も受けにくく少し戦いやすいのではないでしょうか。週5試合になるのを利用して休養も取りつつ、基本は中心メンバーで回していきます。

4.まとめ

 基本的に先発投手が7人以上1軍登録される状況を避けて先発ローテを組みました。ここを気をつけないと野手や中継ぎを一時的に登録抹消しないといけないので、そこはなくさないといけません。

先発案での登板間隔

 登板間隔は上の表の通りになりました。松葉をバンテリンドームで投げさせるために1回中5日にした時以外は中6日以上を守りました。柳はガス欠対策と高橋宏の登板間隔の影響を受けました。昨年55回あった中6日が今年の案では44回に減り、昨年12回あった中7日が今年の案では40回にまで増えました。先発投手を甘やかしているというよりも計算できる数が割といるため1年間持たせることを考えながらローテを組みました。これが先発不足の時ならばこんな運用をする余裕はありません。一方で中心となるメンバーには球数を見つつ7イニングは投げてほしいと思います。

先発案での対戦カード別登板数と球場別登板数

 対戦カードや球場別の登板数もまとめました。ローテの中心で回る投手はどうしても苦手な相手とも対戦することになるので仕方ないですね。それでも得意なカードや実力で抑えられるであろう相手を中心に組んだので、多少は貯金を作りやすくなっていると思います。涌井はその割を食らってビジターや地方球場中心の登板になっているのは申し訳ないです…。

 このような感じで1年間の先発ローテを組んで遊んでみました。先発を考えるのは非常に難しく、パズルを一つずつ当てはめていくようでした。これくらい先発ローテのメンバーが簡単に出てくる1年間を過ごせることを願って今回のnoteを締めたいと思います。ありがとうございました!

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