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生徒たちで学校のECサイトの改善に挑戦。大江高校でPBLを始めました

京都府立大江高等学校では、「高校生の感性とアイデアで地域の魅力ある商品を全国に販売すること」を目的に、「くるせる」という自前のEショッピングモールを運営しています。

しかし、この「くるせる」は10年以上前に立ち上げられたもので、先生方から「サイトを改善して、より商品が売れるようにしたい」といった相談を受けました。また、生徒たちからも「地域外の人たちに、もっとくるせるのことを知ってほしい」という声を受け、私たちe-donutsは大江高校の「やってみたい」を背中押ししたいと考えました。

ただ、私たち大人が純粋にマーケティング事業として改善を請け負ったのでは面白くない。「どうせやるなら」ということで、課題解決型PBL授業として、生徒を巻き込んで行うことにしました。

対象生徒は、地域創生科・経営情報系統の3年生。実習授業として半年間取り組みます。
今回は、先日キックオフとして行った初回授業の様子をレポートします。

※この記事は、学校の許可を得て作成しています。

はじめにプロジェクトの目的・ゴール・ターゲットを設定したうえで、まずはノーヒントで「今のくるせるの課題」について洗い出してもらいました
この段階では、「地域外の人にPRする機会が少ないのでは?」「サイト内のボタンが多くてわかりづらいのでは?」「割引キャンペーンをやろう!」など、粒度や性質が異なる色々な意見が飛び交っていました。

意図的にアイデアを「発散」させた後に、アイデアを整理するためのフレームワークを提示しました
今回は、認知(サイトに入る前)なのか購入(サイトに入った後)なのかに注目しました。また、「課題を挙げる」といいつつ、ついついその先の解決策に言及するということが往々にして起きるので、<認知 or 購入>×<課題 or 解決策>の2×2マスで再整理してもらいました。

1つ目の班の整理後。解決策への言及が多めなのがわかります。
こちらは2つ目の班。課題に焦点が当たっており、特に購入に関する課題認識が強いことが見て取れます。

このように、2つの班を見比べると、同じお題でアイデアを出し合っていても着眼点が人によって全然違うことがわかります。
生徒たちも他の班のアイデアを見て、驚いていました。

これから、より具体的に課題分析・改善策の導出に入っていきます。
年度末には改善案をプレゼンしてもらい、実際に改善していくことになります。
私たちe-donutsも、これからが楽しみです。


これからも日本の公教育現場の様子や、探究的な学び活動について発信していきます。
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