大阪府立夕陽丘高校のスポーツ探究をサポートしました
#探究レポ
私たちe-donutsは、大阪府立夕陽丘高校の探究学習をサポートしています。
今回は、「スポーツ科学」をテーマに取り組む約20名の生徒たちのメンタリングを行いました。
今年度の探究も中盤に差し掛かる中、担当の先生方から「テーマの再設定や実証・検証方法の再考が必要な班が多いが、フィードバックの仕方に迷っている」という相談をいただき、代表の藤原が直接訪問しました。
今回は、4-5班に分かれて取り組んでいるテーマのうち2つを取り上げ、具体的な声かけ内容を紹介します。
※この記事は、学校の許可を得て掲載しています。
生徒自身の気になることを検証変数にする。「部活動でのパフォーマンスを上げるには」
ある班では「強いチームを作るには?」をテーマに、運動部のパフォーマンスが上がる因数を調査していました。
生徒たちは、なかなか仮説を立てられずモヤモヤしている様子だったので、次のような問いかけをしました。
大切なのは、子どもたち自身が「気になること」「知りたいこと」を深掘りし、調査変数にしていくこと。
但し、なかなかそれでも生徒は「うーん」という反応だったので、視点を変えて以下のように問うてみました。
すると、「声出ししながら走るより、ちゃんと呼吸を整えて走る方がいいんじゃないか?」などといった良い"問いの種"が出てきました。
こういった生徒の純粋な疑問を起点に、自分たち自身で問いを掘り下げていけるよう背中押しすることを意識しています。
実際に問いが立った後は、「パフォーマンス」というあいまいな言葉をかみ砕いて、検証可能な状態にしていく手助けをしました。
生徒の視点を縦横(幅と高さ)に拡げる。「スポーツを長く楽しむためには」
またある班では、「長く楽しめるスポーツは何か?」という問いを立てて探究を進めていました。
生徒たちのゴールイメージでは「一番長く続けられるスポーツを調べる」というものだったのですが、より視野を広げ・かつもう一段深く探究を楽しめるように、次のような問いかけを行いました。
「スポーツ」は中高生の探究にとって、非常にメジャーなトピックの一つです。
その一方、多くの学校で、生徒が科学的なモノの見方でうまく探究を深めていくことができず、スポーツ探究をテーマに選択した生徒のモチベーションが尻すぼんでいく様子を見てきました。
そうした状況に対し、当社メンバーや外部専門家による「ちょっとした背中押し」で、スポーツに関心のある子どもたちの興味関心を深掘りできたらと考えています。
これからも日本の公教育現場の様子や、探究的な学び活動について発信していきます。
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