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「やってみたら?」で高校生がコーヒー×燻製チップの商品開発をやってみた

京都の府立高校の生徒たちが、探究学習の一環で「コーヒーかす再利用し燻製チップにする」というアイデアをもって実際に商品企画・開発から販売までやってみました。
以下では、その様子についてレポートします。


「やってみる」までの経緯

今年の1月、京都の府立高校の子たちが、職員室や地域からコーヒーかすを集めて燻製チップにするというアイデアをプレゼンしてくれました。

非常に面白いアイデアだったので「実際にやってみたら?そのための機会は用意するので」と声をかけたところ、生徒たちからも「そんな風に言われると思ってなかったのでびっくりしました、やってみたいです」と言ってくれました。
そして実際に、2-3ヶ月間かけて自分たちで商品化し、4月7日に京都梅小路公園で開催された「循環フェス」にて出店しました。

実際に燻製チップをパッケージに包装している所です。研究・試行錯誤を繰り返しながら発煙量や風味なども調整してきました。
販売当日のブースです。ポスターなどのデザインもすべて生徒たちが考えました。

「やってみた」生徒たちからの声

Q1. 実際に「やってみて」どうでしたか?

「実現できたという喜びが大きかったです。イベントの準備において、できることは全うしたつもりだったので、良い評価も、そうでない声も聞けて嬉しかったです。」

「今まで学校内の規模での活動しかした事がなかったけれど、ほかの学校の人や社会人のみなさんと意見共有できたことも、自分の考えが変化したり新しい視点を持つことに繋がったので、この活動ができたことが本当によかったです。」

「ビジネスプランを考案している段階では実際に商品化までできると思ってもいなかったので、実際に販売し、かつ売り切ることができたのが嬉しかったです。もともと買うつもりのないひとに買ってもらうのはなかなか難しく、むやみに声をかけるよりかはターゲットを絞った方がいいこともわかりました。」

Q2. 今回の経験を踏まえて、これからの進路や将来についてどのように考えましたか?

「今回発揮できたような、行動力や発想力を生かして、ものづくりに携われるようにしたいです。」

「将来なりたい職業はまだ決まっていないけれどラボの活動を踏まえて経済に興味をもったので、経済学部に進んで関心をもてる分野を見つけたいと思っています。また企業や経営にも興味があるので、ラボの経験を大学に生かせるように頑張りたいと思います。」

「マーケティングに興味を持ちました。また外国人が来られたとき上手くコミュニケーションを取れなかったので、もっと英語を勉強しようと思います。」

また、生徒自身だけでなく、見学に来た同校の教員や生徒が刺激を受けたり、当日地域の方や観光客の方が喜んで買ってくれたりと、子どもたちが「やってみる」ことで、本人たちが大いなる刺激を得るにとどまらず、学校全体や地域にまで価値が波及することを実感しました。


※この記事は、学校の許可を得て作成しています。

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