私とハロプロの話 8 沼と愚痴垢
ファンクラブに入ってからの私は、ますます日常がハロプロだらけになった。
Twitter(現X)にハロプロ専用のアカウントを作り、通勤中も休憩中も家でもハロプロの曲や動画だけを視聴し、毎週更新されるコンテンツも全て隈なくチェックし、暇な時間ができたらハロプロのYouTubeを見る。
今まで仕事で休み希望を出したことがなかったが(それもそれで異常)ハロプロのライブやイベントのスケジュールに合わせて休み希望を出すようになり、参加できるものは全て参加した。
いわゆる沼である。
こんなにハマったのは彼女たちが魅力的であったことはもちろん、当時は特にこれといった趣味もなかったし好きなアーティストなどもいなかったことが大きいと思う。
私は好きになるととことんハマるタイプであることを知った。
何もなかった私がハロプロについての話をたくさんするようになったため、友達も段々とハロプロに詳しくなり始めた。
カラオケではいつも最後にハロプロの曲をみんなで歌うのが恒例となった。
面白かったし、友達もハロプロを好きになってくれることが嬉しかった。
彼氏と遠距離になってからプロポーズされ、その後あっさり婚約破棄になった時は当然ショックを受けたが、相変わらず更新され続けるハロプロのコンテンツのおかげでメンタルを保てていたところもあった。
彼女たちもきっと、私たちの知らないところで恋をして失恋なども経験しているんだろうな…だから失恋の曲をあんな切ない顔で歌えるのかもしれないな…と勝手に妄想して勝手に同士のような気分になって泣けたりもした。
もはや末期である。
ハロプロはただの娯楽から心の支えになり、気が付けば生活の一部になっていた。
私にとってなくてはならない存在になっていた。
こうしてこのまま一生ハロプロを好きでいるのだろうなと思っていた。
しかし、そんな時である。
いつものようにTwitterのハロプロアカウントを見ていると、ハロプロメンバーの悪口を書いているツイートが流れてきた。
こんなものは初めて見たので、何これ??状態だった。
ツイートしている主のアカウントを見に行くと、プロフィール欄に「hrprの愚痴垢です」と書かれていた。
hrpr=ハロプロ、の意らしい。
ツイートを見てみると、伏せ字やイニシャルなどでメンバーの悪口がたくさん書かれていた。
ショックだった。
大好きなメンバーたちがひどい言われようをしていることに耐えられなかった。
しかし心の隅でなんとなく思ってはいたが見ないふりをしていたメンバーの欠点なども的確に書かれており、正直ちょっとわかる…という部分があったことも事実だった。
私はその日から、いつものハロプロのコンテンツに加えてハロプロの愚痴垢もチェックするようになっていった。
続く
関係ないけど連休明け初日から大雨とは萎える。やる気もなかったし気圧で頭も痛くなったけど、なんとか乗り切ったから今日は100点。
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