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  • 33歳人妻が16歳の少年に恋した話

    気がついたら長編になってしまったのでまとめました。

最近の記事

販売員をしていた頃の話 2 コンクールに出よう

店長に出ないかと言われたサービスコンクール。 宮城県内のみならず近隣の県から接客に秀でた販売員たちが集結し、ロールプレイング方式で自身の接客を披露し審査されるといったものだった。 予選はおよそ50名が出場し、そのうちおよそ半数が本選へと駒を進めることができるそうだ。 当時はまだ入社して5ヶ月。 そんなものに出られる自信はなかったので丁重にお断りした。 しかし店長は折れなかった。 「あのこちゃん、うちの店からはもう5年もの間誰もコンクールに出てないんだよ。どうしてかわ

    • 大好きだった人を1年数ヶ月ぶりに見た話 2 彼がいた

      ついさっきまでは見に行かない方がいいという気持ちもあったはずなのに、走り出した瞬間からそんなことはすっかり忘れていた。 私は応援団のいるエリアへと全速力で走った。 とにかく彼の姿を見たかった。 数分走り、ようやく応援団のいるエリアに入った。 入った瞬間まず目に飛び込んできたのは、彼と仲良くしているのをSNSで見かける30歳の女性だった。 髪型と持ち物と着ているユニフォームの背番号ですぐにわかった。SNSで何度もチェック済みだったのである。 応援団のエリアの端の席で1

      • 大好きだった人を1年数ヶ月ぶりに見た話 1 久々の現地観戦

        昨日、夫に誘われて某スポーツチームの応援に行ってきた。 夫の友人がタダ券を数枚もらったそうで、2枚譲ってもらったのだそうだ。 私は某スポーツチームのサポーターだ。 ただこの1年ちょっとの間、試合を観に行くことはなかったけど。 2年前の夏、何気なく発したツイートがバズったことをきっかけにとある男子高校生(通称フラッグ君)と出会い恋をした。 当時の私は33歳、彼は16歳。17歳も歳の差があった。 出会ってから僅か半年後、最悪な形でその恋は終わった。 彼は熱心なサポーターで、

        • 久しぶりに大好きだった彼を見た。あまりにも辛すぎてしんどかった。明日これについてのnoteを更新できればいいなと思います。とても執筆できる精神状態ではないので今日はお休みします。すみません。

        販売員をしていた頃の話 2 コンクールに出よう

        • 大好きだった人を1年数ヶ月ぶりに見た話 2 彼がいた

        • 大好きだった人を1年数ヶ月ぶりに見た話 1 久々の現地観戦

        • 久しぶりに大好きだった彼を見た。あまりにも辛すぎてしんどかった。明日これについてのnoteを更新できればいいなと思います。とても執筆できる精神状態ではないので今日はお休みします。すみません。

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        • 33歳人妻が16歳の少年に恋した話
          84本

        記事

          メルカリのおかげで青春時代に戻れた話

          私がお笑い大好きJKとして青春を謳歌していた2006年の話。 吉本興業で「TKプロジェクト ガチコラ!」という企画が行われた。 吉本興業所属の売り出し中の若手芸人と小室哲哉がコラボし楽曲制作をするプロジェクトである。 当時のガラケーで流行っていた着ボイス(電話の着信時に好きな芸人の声を設定できるやつ)の収録とアナウンスされて呼び出された芸人がスタジオに行くと、なんとそこにいたのは小室哲哉。 「30分後にレコーディングをするので歌詞を作ってきてください」 と言われ、芸

          メルカリのおかげで青春時代に戻れた話

          販売員をしていた頃の話 1 舐めてはいけなかった

          大学を出てからの数年間、販売員をしていた。 場所は仙台駅某所。 とある牛たん屋さんでお土産販売の仕事をしていた。 このお店で販売員を始めた理由。 ①牛たんが好き。 ②大学時代にレンタルショップでアルバイトをしていた際に接客態度を褒められていい気になっておりこの程度の接客は楽にこなせるだろうという良くないタイプの自信があった。 ③休日以外はかなり暇そうなのでゆるく過ごせるだろうと思っていた。 なんとも舐め腐った理由で入社したが、その実態は全く違った。 入社して早々、駅

          販売員をしていた頃の話 1 舐めてはいけなかった

          私とハロプロの話 16 卒業後の彼女と私

          金澤さんは卒業してからも、たまにインスタを更新して近況を報告してくれた。 本当にたまにだったけど、彼女がどこかで生きているということを知ることができ、それだけで嬉しかった。 しかし。 2022年の5月半ば。 5月末をもって金澤さんが芸能界を引退するとの発表があった。 本人の引退のコメントと読むと、やはり持病の件が深く関係しているようだった。 まだ歌いたい気持ちがありこの結論に至るまで非常に悩んだ、といったことが書かれていた。 卒業後の活動が楽しみであったためショッ

          私とハロプロの話 16 卒業後の彼女と私

          私とハロプロの話 15 卒業コンサート

          金澤さんの卒業コンサートの日は仕事だった。 本当は休みを取って朝からコンディションを整えておきたかったのだが、破茶滅茶に仕事が忙しい時期で休めなかったのだ。 推しの卒業の日に仕事なんかできるんだろうかと心配だったが、忙しくてそんな感情に浸っている場合ではなかった。 忙しすぎて残業し、残業しても仕事が終わらなかった。 卒業コンサートの時間が迫ってきていたため、上司に頼み込んでなんとか上がらせてもらった。 よりによってこんな日に。 ちょっと苛立ちながら急いで会場である映画

          私とハロプロの話 15 卒業コンサート

          私とハロプロの話 14 推しの卒業

          ハロプロを再び推し始め楽しい日々を送っていた2021年の秋、推しである金澤朋子さんの卒業が発表された。 持病である子宮内膜症の悪化により、治療に専念するとのことだった。 それまでは持病と付き合いながらも順調に活動を続けていた。 あまりにも順調でライブやイベントで見る金澤さんはとても元気だったので、持病があることすら忘れてしまう時もあった。 しかし、卒業発表の1ヶ月ほど前から体調不良で活動を休みがちになっていた。 また持病が悪化してきているのかなあと心配していたが、まさ

          私とハロプロの話 14 推しの卒業

          私とハロプロの話 13 無観客でもプロフェッショナル

          今回行われる無観客ライブは、有料制の配信サイトに登録すると見られるそうだ。 初回1ヶ月は無料らしいのでさっそく登録し、コンテンツの見方(及び退会日と退会方法)を入念にチェックし無観客ライブの日を楽しみに待った。 テレビに繋いで大画面で見る気満々だったのだが、調べたところ我が家のテレビではそれができないようだった。 そのため、当日はスマホの画面から見ることとなった。 配信当日。 テレビで見たかったなあ…と思いつつ、無観客ライブの配信はとても楽しみでワクワクしながらその時

          私とハロプロの話 13 無観客でもプロフェッショナル

          縁切り神社に行ってきた話

          ※また番外編です。どうしても今日書いておきたかったので。すみません。 今日は仲良しの同僚たちと美術館へ行ってきた。 合流前にどうしても行きたい場所があったので、同僚たちには内緒で早起きして行くことにした。 それは、縁切り神社である。 名前は伏せるが、私の住む地域では強力なご利益があると有名な神社だった。 なぜ行くことにしたのか。 それはおよそ2年前に恋をした高校生の彼への未練を断ち切るためである。 このnoteには彼のことを少しずつ忘れられそうだと書いたくせに、結

          縁切り神社に行ってきた話

          私とハロプロの話 12 コロナ禍の支え

          2020年、春。 訳あって4月から転職した会社を1週間で辞めた。 入社して早々、とんでもないブラック会社であることが発覚したのだ。(この話もいつかまた書きたい) 次の仕事が決まるまでの数ヶ月の間、専業主婦になった。 無職になったのは生まれて初めてだったため、本来仕事に行っていた時間に何をすればいいのかがわからなかった。 無職でお金もないし、増してコロナ禍真っ只中のため近所のスーパー以外どこにも行くことができないし、とにかく退屈な毎日。 専業主婦だしどうせなら、と思っ

          私とハロプロの話 12 コロナ禍の支え

          私とハロプロの話 11 推し方はそれぞれ

          久しぶりのライブ参戦。 久しぶりのオタクたち。 久しぶりに生で見るハロプロのメンバー。 ハロプロと疎遠になっている今、どんな気持ちで過ごすことになるのだろうと思って心配していたが、びっくりするぐらい楽しかった。 相変わらずハロプロのメンバーは一人ひとりが輝いていて、圧倒的なパフォーマンスを見せてくれた。 私が見に行った公演ではダンスの上手いメンバーたちがバク転なども披露していた。 彼女たちはもはやアイドルというよりパフォーマンス集団だと思った。 心からかっこいいと思

          私とハロプロの話 11 推し方はそれぞれ

          私とハロプロの話 10 久しぶりのライブ

          忙しくてなかなかハロプロを追えない日々が続き、あっという間に時は流れ気が付けば2019年。 好きになって早くも5年が経過していた。 ごくたまに時間と気持ちに余裕ができてハロプロのコンテンツを見た時、やっぱり自分の推しはかっこいいな、素敵だなと思った。 前のようにみんなかわいい!何分何秒の◯◯ちゃんがかわいい!何回も見ちゃう!みたいな熱量はなくなっていたものの、推しに対して素敵だと思える自分にホッとした。 そんなある日、ハロプロ好きな友達から連絡があった。 「久しぶり

          私とハロプロの話 10 久しぶりのライブ

          私とハロプロの話 9 環境と心境の変化

          毎日ハロプロのあらゆるコンテンツと愚痴垢を見るようになり、気が付けば盲目的にみんなが大好き!という気持ちが無くなっていた。 愚痴垢で毎日更新されるのは当然ハロプロメンバーの愚痴。 あのメンバーのここが嫌だとかメイクやスタイルがどうとか、更新の勢いは凄まじかった。もはや好きなのかなと思った。 イキイキしながら若い女の子の劣っているところを見つけてツイートする人々。たまに画像なんかも載せて。 暇なのかな、そんなに嫌なら見なければいいのにな、という気持ちがある一方で、たまにち

          私とハロプロの話 9 環境と心境の変化

          私とハロプロの話 8 沼と愚痴垢

          ファンクラブに入ってからの私は、ますます日常がハロプロだらけになった。 Twitter(現X)にハロプロ専用のアカウントを作り、通勤中も休憩中も家でもハロプロの曲や動画だけを視聴し、毎週更新されるコンテンツも全て隈なくチェックし、暇な時間ができたらハロプロのYouTubeを見る。 今まで仕事で休み希望を出したことがなかったが(それもそれで異常)ハロプロのライブやイベントのスケジュールに合わせて休み希望を出すようになり、参加できるものは全て参加した。 いわゆる沼である。

          私とハロプロの話 8 沼と愚痴垢