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辞めないで もう少し 最後まで 働き続けて

最近自分の周りで「写ルンです」くらいのノリで「会社移るんです。」っていう人が増えてきた。

しかも10年以上働いている人が軒並み転職していく。この世はまさに"大転職時代"

ま、ウチには関係ない事だな。と稀代の能天気さを発揮していたら

若手「話したいことがあるんですけど、少し時間いいですか?」

まさか…


若手「実は他にやりたいことが見つかりまして」


やめてくれ。
いや、やめてってそう意味じゃなくて
やめるのをやめてくれ。

社員「会社を辞めたいと思っています。」

やめてーーーーーーーーーー!!!!


もう無茶苦茶である。

冷静になり話を聞くと、溶接工を辞めてトラックの運転手になるらしい。

思ってもみない方向への転職だったので一瞬理解が追いつかなかったが、もう大型の免許取ったらしい。(いつのまに…)

全国飛び回るトラック運転手の仕事は楽な仕事じゃない分、待遇がいいのは想像できる。

手取りどれくらいもらえるのか聞くと彼の年齢からすると結構な額だった。
(ただ通勤に2時間かかると聞いて、その時間残業に回したらウチの方が手取り多いやん!っていうのに後で気づいた)

ちなみにこの事例は、ウチだけでなく同業者も同じような内容で若手の職人が引き抜かれそうになったらしい。

運送業界は2024年問題に向けて着実に動いており、人手の確保も抜かりなかった。
2024年問題、他人事じゃなかった。
大きな渦すぎて気づかなかったけれど、実はその渦に自分が巻き込まれていた。

君の代わりはいない。なんとか残ってくれないか。と色々条件をつけて引き止めようとしたがダメだった。

(というか、この「君の代わりはいない!」という状況も若手にとっては嫌だったらしい。「君の代わりはいくらでもいる。」よりはマシだと思っていたがそうでもないようだ。)

辞めないで
もう少し
最後まで
働き続けて
どんなに条件キツくても
私がなんとかするから

若手「それでも俺、運転したいっす」

ZARD押しが全く効かないだと…!?
ここまで決意が固まっていたらどうしようもない。

少数精鋭を超えて"超"少数精鋭となる我が社。人手不足問題を解消するためアトツギは今日も動く。


経営に携わると色々なことがあるなー。と思い知らされた1週間だったが、今回のできごとをここに書き綴り、記録することによって前に進んでいきたい。


おじいちゃん、生き返って仕事手伝ってくれ。

人手不足の問題、悩みは尽きない。

そしたら昨夜2人新人が入る夢を見た。これは何かの吉兆かもしれない。

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