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フォーエバー後輩Y

ピロン!と届いたLINE通知は、前職で一緒に働いていた後輩Yからだった。

「お久しぶりです。このたびに転勤することになりました。寂しいです。また会いたいです。」

僕は現在、祖父の代から続く溶接工場で働いている。
その前は生意気にも大手産業ロボットメーカーの技術者をしていた。ロボットぶつけまくりながら怒られながらも毎日楽しく過ごして来れたのはこのYがいたからだ。仕事を辞めてからも何度か会う仲だった。

こんな報告してくるということは、転勤前に飯でも誘って欲しいのかな。と思い

僕「それは、寂しくなるね〜。いつ異動なん?」
Y「明日です」
僕「明日かい」

そう、彼は天然なのだ。
天然マグロも嫉妬するほどの天然。田舎から都会の大海原に放たれた天然クロマグロなのだ。

エピソードをあげるとキリがない。

電話かけてる最中に先輩が机の上に忘れていった携帯が鳴ったので両耳で出るという聖徳太子以来のマルチタスク。

あまりにもミスするので先輩に子供でもわかるようなメモを渡され憤慨するY君。

Y「腹立ちますわー!」
僕「どんなメモか見せて」
Y「なくしました。」

そういうとこやぞ。

そんな愛すべき後輩Yのおかげで、ツッコミまくりながらも楽しく過ごすことができた。

会社を辞めてから家業の工場にも遊びに来てくれた。

発展途上ですが頑張ってます。

会社のメンター制度でYのメンターに選ばれた僕。仕事の仕方や、上司にバレずに休憩できる場所、社内のクセすごい人との関わり方などを教えてきた。職場が離れた今でも彼の活躍や成長を聞くのが楽しみだし、素直に嬉しい。(ちなみにメンター制度を受ける側の後輩のことをメンティーと呼ぶらしい。ダサい。)

実力が認められ転勤することになったY。彼の新天地での活躍を心から祈っているワイ。

後輩でいうとさらにキャラの濃いNがいるのだが、彼についてはまた改めて書き綴ろうと思う。

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