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トレッドミルモーターオーバーホール【今のところ失敗】

レースは引退したものの、ランニングは続けたい。幸か不幸か、そのタイミングはちょうどトレッドミルの調子が悪くなってあまり速度を上げられなくなってきたころだった。

去年あたりはまだキロ4にあげてしばらくすると突然止まる、という症状だったのが次第にひどくなり、キロ5がダメになり、最近ではとうとうキロ5分40でも5分持たない(キロ6なら大丈夫)といった具合だった。

あんまり心臓に負担かけるとあぶないから、キロ6でもいいかぁと思っていたのだが、さすがにヌルすぎて何をやってるのかわからん気分になってくるのでどうにかしたいと思った。

おっと!キロ6をバカにしてはいけない!もしロングのランパートでキロ6を維持できたら4時間13分だ。これはそう簡単なことではないのだから。

症状からして、モーターの過負荷によって電流が定格を超えて回路プロテクタが落ちているようだ。ということはモーターのベアリングもしくはブラシ接点の劣化等により負荷が高まっているのかも。

ならば、モーターを分解してこれらの整備をすれば復活するのでは・・・?

とにかく、開けないことには始まらない。DIY(どうなっても・いいから・やってみよう)だ。

まずはカバーを開けて

モーターはフレームからステーを介して2本のボルトで固定されているだけだった。あと電源およびセンサー系の配線がいくつかあるだけ。

すんなり取り外すことはできた。

モーターの型番で検索したが、残念ながら該当製品は流通していなかった。似た型番のものはあったが、3万円くらいする。似て非なる製品ではセンサー系の配線が異なっていたりするので、そこまでのリスクはさすがに取れない。

ジョンソンに電話してモーター部品単体で売ってくれ、と言ったら売ってくれるのだろうか・・・?そんなこと言う人、いないだろうな・・・(のちに問い合わせフォームから購入できることが判明)

センサー用のスリットリング兼ファンとセンサー周りはすぐ取れた。

まずは外せるものを全部はずしていく。「胴」にあたる筒に永久磁石がついてて、それを両端のベアリングを収めた板でサンドイッチした構造になっている。

後ろ側の板はすぐ外れた。

後端部のベアリングを触ってみたが、感触はヌルヌルで、特に傷んでいるようには思えない。嫌な予感(ベアリングが原因じゃない可能性)がする。

ブラシは残量もたっぷりある

ブラシ部分も特に異常は見られない。アーマチュアの接点が真っ黒けになってるけど、異常なほどでもないし・・・

ベアリングの型番を確認

ベアリングは6203Zだった。後端部しか確認できなかったが、常識的に考えて両端同じ品番で設計されているはずなので、早速2個発注する。

ついでにベアリングプーラーも

問題は先端のプーリー兼フライホイールをどうやって外すかだ。この手のプーリーは、通常シャフトの凹にキーを噛ませて圧入してあるはず。ということで三つ爪のプーラーも買った。

プーラーを掛けて、抜くべし、抜くべし!!

これでぐいぐい締めれば抜けるはず・・・

はず・・・

微動だにしない

あかん!抜けん!!

全く抜ける気配がない。もう少し自分に知恵があれば、この時点で「圧入ではないのでは?」、と思えたのだろうが、悲しいかな経験不足もあって「ヒデェ固着だな」と思ったまま突き進んでしまう。

「よーしこうなったら加熱だ!」とついにバーナーを繰り出して炙りまくって大ハンマーでどつきまくる。しかし依然として全く外れない。

事ここに至ってようやく「もしかして圧入ちゃうんちゃう?」と考えた(遅い!遅すぎる!)。

よくよくプーリーの端を見る。

……

これ、ネジ切ってあるよな…

100万年前に気づけ!アホか〜🤣

外れたーッ

ネジの方向に注意して(逆ネジだった)回してみると、それまでの苦労を嘲笑うかのようにたちまち外れた。ヤレヤレ(実はここでもう一回他の要因で苦戦したけど省略)

これで両端のベアリングを交換できる…と思いきや、先端部の方は回転子に干渉して三つ爪のプーラーが掛からない。また慌ててベアリングプーラーを発注。あーめんどくさい😩

こっちはすんなり外れたんだけどね〜
アマプラのおかげですぐ届くのはいいけど、配達員さんに申し訳ない気も
道具さえあれば速い!

同時に着荷した新品ベアリングと比較…やっぱりヌルヌルやな…全然感触が変わらんぞ(これは、アカンかもしれんな、と思い始める)。

信頼のNSKベアリング

まぁでも気は心。感触でわからんレベルでも時速10キロで回せば相当な負荷になるはずだし、交換して悪いことは無いはずと信じて打ち替える。

古いベアリングとロングソケットなどを駆使して打つべし

一応、黒くなってた接点も磨いたので何かマシになったはずと期待して、あとは元通りに組み直す。

接点をしっかり磨き、溝も掃除

ここでまた難関。単に組み直したところ、両端の板と胴の筒の合わせの精度が全然なくてガバガバのため、アーマチュアのセンターが出ない。

シャフトがゴリッとなって回らないのだ。なんなんやこの設計はー!!

ボヤいてもしょうがないのでなんとか頑張って位置を調整して、どうにか組み直した。あとは元の位置に戻してベルトを掛ければOK。

ここでも実は自分のヘマでえらいことになって、一時は元よりひどい状態になってしまい、また「詰んだ」と思いかけた。そのやり直しにも時間かかりまくったけどややこしいから省略。

なんとか元通りに・・・

さあどうでしょう。おそるおそる、まず自分が走る前に無負荷で回してみる。ブイーン・・・こんな煩かったっけ?普段走る時はいつもイヤホンしてるからあんまり気にしてなかったのは確か。

時速をどんどん上げて行くが、止まる気配は無い。時速15km(キロ4)でもずーっと回っている。改めてみるとすごい速さでベルトが走っててびっくりする。

では満を辞して、乗って走ってみる。時速10・・・10.5・・・11・・・おっ大丈夫か?と思った刹那「バチン」やっぱり、止まった・・・

これがブレーカー

止まる時は電源インレットから電源スイッチの間に入っている回路プロテクタが作動している。15A以上で切れる、要はブレーカーだ。ということは、このプロテクタが誤作動しているのか、あるいは負荷の高まりで異常な電流が流れるようになってしまっているのかのどちらかだ。

だから例えばこのブレーカーを短絡してしまえば、多分そのまま走り続けられると思うんだけど、それやって基板が燃えたらそれこそ大惨事だからさすがにちょっとなぁ。

と言うわけで今回はここまで。トライはしてみたものの、惨敗と言う感じ。一応ジョンソンの問い合わせ窓口に「カクカクシカジカでんねんけど、わからはりますか」と聞いてはみたものの・・・

つづ・・・かないかも

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