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「忘れたくない日」の夜のこと


「今日」ってどこまでを指すのだろう

例えば22時からお友達と電話をしているとして24時をまわったら開始したときのことは「昨日」になってしまうのだろうか
これはどちらかに意見がわかれるけれど、私は断然眠るまでは「今日」は続くという考えの持ち主だ


とっても嬉しいことがあったり大切な人に会えたり暫く経っても余韻が続くような素敵な出来事があった日ってなかなか終わらせたくないなって私は思う。
そういう日はあえて夜を長引かせて「明日」を遅らせることが多い。
今日が終わっちゃうから眠りたくない!そういった気持ちで。

私はそういう日の夜が大好きだ。無敵になった気がするから。好きな曲をかけて手帳を開いて日記を書く。かけがえのない「今日」が「昨日」になってしまう前に形に遺しておきたくなるのだ。


そういった所謂、「忘れたくない日」というものに出会うために生きているといっても過言ではない気がする。
全てを投げ出したくなることがあってもこういった日に出会うとその度にこれだから生きることはやめられないなと思う。

とはいえ何でもない日が輝かしい日になることはそんなに難しいことではない。朝から嫌なことが立て続いていたとしても日付を跨ぐ前の2時間の親友との電話だけでもきらきらした1日だったと思えることがある。幸せって見えていなかったり取りこぼしていたり通りすぎたり気づかないだけでいつだってそこにあるものだ。

これらの積み重ねが愛おしい日々を作っていくんだと思う。

今年はあと何回私の大切な大切な「忘れたくない日」に出会えるだろうか。


「明日」が誰かにおすそわけしたくなるようなそんな日になることを願って私は毎日「今日」を終わらせる。

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眠れない夜に

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