南野一紀@文学情報サイト「太陽のお祭り」🌞📝

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Botticielli、Irene Vallejo、Antonio Tabucci、ZARD坂井泉水、Meloni、Ana de armas、Marisa Monte、Tomatito、宇佐見りん、村上春樹、Laura Pausini📝🤭

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評論 村上春樹『風の歌を聴け』――比喩と構造を知るよろこび、喜劇の最高について--

0. イントロデュース  もしあなたが村上春樹をよく知っているひとや文学が大好きなひとだったら、5.結論までは読み飛ばしてください。南欧美学エッセイに書かれたものに比べればつたないものですが、笑えるという意味では少しあなたのお役に立てるかもしれないので。  村上春樹の小説は、19歳の頃から読んでいて、青春期が過ぎても、時々、読み返したくなる作品ばかりだ。読んでて気分が晴れやかになる作品という意味で、ほんとに心の安定、安心に一役買った作家なのだろう。  彼が書いた小説は賛否

    • フレグランス「Acqua dell'Elba」、エルバ島観光を楽しむ情報をお届けしてくれるひと、Ayaさん

       Ayaさんは、一年前くらいから、noteっていうサイトでずっと僕のエッセイにいいねしてくださってるひとで、彼女はエルバ島のフレグランスや、エルバ島観光のことについても書いているので、ぜひこの場を借りて、紹介させてください。  イタリアの街も人も芸術も、食べ物もワインも空気さえも、すべてが大好きで、すべてが憧れ! イタリアの旅で出会った エルバ島で誕生したフレグランス「ACQUA DELL'ELBA」の香りに恋をし、 その魅力をより多くの方に知っていただけると嬉しいなと思いま

      • イタリア美学14――フェレンツェのジャパニーズレストラン酒蔵で、日本文化の新しい形の発見――

         ランドリーショップを使う際、待ち時間がウォッシュとドライで、合計一時間くらいあるから、どこかで時間を使う必要があって、たいていの場合、ホテルに戻って、パソコンでウェブサイト構築をするか、英語の勉強をすることが多いんだけど、その日は、ちょうど夕食どきの時間帯だったから、近くの酒蔵SAKAGURAっていうジャパニーズレストランに入って食事をとることにした。  イタリアは日本よりも日照時間が長く、五月も中旬になると八時半でも空が薄明るい。  日本にいる時と同じ感覚で過ごしてい

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          文学情報サイト「太陽のお祭り」完成間近です🤭

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        評論 村上春樹『風の歌を聴け』――比喩と構造を知るよろこび、喜劇の最高について--

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        • 南欧美学エッセイ🥘🍕💃🕺
          22本
        • イタリア生活物語
          1本
        • 旅の記憶✈️🚶
          5本
        • Dreamscape
          1本
        • ミピアーチェリカルチョ⚽️🌃
          1本
        • モルトボーノ🎙️🍝
          3本

        記事

          イタリア生活物語 Italian relieving life 第1夜 シエナ、来たばっかり

           イタリアに来たのは、「太陽のお祭り」のためだけじゃなくて、イタリアに住むための下見のためでもあった。  ヨーロッパに来ることそのものがはじめてだったから、わからないこともたくさんあったし、今もあるけど、イタリアに住む決心は固まりつつある。  フローレンス(=フィレンツェ)から新幹線で南にくだって、1時間半でシエナに着く。  まだ市街地には行ってないけど、すごく安心するいい街だって僕は思ってる。  シエナに来た理由は、シエナ外国人大学があるからだ。  就労ビザでこっ

          イタリア生活物語 Italian relieving life 第1夜 シエナ、来たばっかり

          ディズニーアニメ・ピノキオ、フローレンスの文化、ZARD・坂井泉水とIrene Vallejo、誘惑に負けてもまっすぐに生きるための心

           フローレンスの街を歩いている時、ピノキオのTシャツとか、絵本をみかけることがあった。今はシエナにいるけど、いつでもフローレンスにはいけるから、今度、ピノキオのお土産が売ってるお店に行って、エッセイで紹介したい。  それはもちろんピノキオがフィレンツェのキャラクターだからってこともあるけど、今日、ディズニーアニメ『ピノキオ』をみてすごくいい作品だったからっていうのもある。  ネタバレだけど、『ピノキオ』のあらすじ。  街に住んでる職人かなにかのおじさんが、ピノキオってい

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          時間の翼Ⅱ――にこるん、Irene Vallejo、砂時計、歴史、時間の質をめぐる哲学――

           想像力に翼を与える力ってなんなんだろう。答えはいろいろあるかもしれないけど、結局、それは、あの日、言えなかった言葉なのかもしれない。すべては、時間の質と関係があるし、夢の中で僕がなにかを考えて、それを夢の住人に伝えたことで、夢を変えたあの瞬間にも似てるし、もっといえば、フローレンスにいたあの詩人、ダンテを怒らせたものはなんだったんだろうっていうあの問題にも繋がってる気がする。それでも僕は、勝手に想い浮かぶイメージの中でいつでも会えるあのふたりのことを信じたいし、結婚のために

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          フィレンツェのラーメン屋、KOTOの野菜塩ラーメン、唐揚げ、懐かしさに揺られた日のこと

           フェレンツェのオリジナル地図を作るために、タイミングをみて、フィレンツェの街を歩いたり、本旅をやったりしてますが、今日も本旅の途中で、お腹がすいたのでラーメン屋に入りました。  KOTOっていうラーメン屋さんなんですが、種類がたくさんあって、お店の内装もすごく清潔です。  どれもおいしそうだったんですが、僕は野菜塩ラーメンと唐揚げを食べました。  余談ですが、イタリアにはジャパニーズレストランと、チャイナレストランと、トルコレストランってたくさんあるんですよね。  

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          フィレンツェの地域密着型アーティストの画廊でTシャツを買った話と、絵をみて思ったこと

           フィレンツェは、美術館とか野外彫刻もたくさんあるし、落書きもおもしろいし、街並みや道ゆく人々もみんな、キレイだから、なにか理由をつけてフラッと街を歩きたくなってしまう。  サイトに載せるエッセイのために、絵本の翻訳をしてるんだけど、どうも目が疲れてしまうので、街を歩く。  ダンテがベアトリーチェと再会したサンタ・トリニタ橋や、ジュエリーショップが並ぶベッキオ橋の近くには、画廊がたくさんあるし、ストリートで絵を売ってるひとも多い。  ランドリーショップで洗濯が終わるのを待つあ

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          イタリアに来てよかったこと🍕🍝

          イタリアに来てよかったこと🇮🇹 突然、英語が話せるようになった。 食事がうまい。 なにも使ってないのに肌がキレイになった。 ZARAでしか服買ってないのに、ファッションが格段にレベルアップした。 エッセイのネタと写真にことかかない。 美の価値が深く理解できた。 Laura Pausini、ボッティチェリ、Irene Vallejo、Meloniがいかに天才かわかった。 にこるん、Laufeyがかわいいことがわかった。 サッカーが楽しい。 街とひとがキレイ。 心が強く、やさしく

          イタリアンサッカー紹介エッセイ ミピアーチェリカルチョ 第一夜 フェデリコ・キエーザのStraight to the heartと、クリスチャーノ・ロナウドの心理戦に賭ける想い

           イタリアにはステキなカルチャー、たくさんあるけど、やっぱり有名なのはサッカーだ。  僕はフィレンツェか、ナポリに住みたいと思ってて、できれば地元チームを応援したいと思ってるけど、今は、とりあえず有名なユヴェントスの試合をみて、応援してる。  ヨーロッパのひとたちの地元のサッカー選手とか、チームへの情熱はすごくて、知り合いのルーマニアの女性にユヴェントスの話したら、「ルーマニアにはこんな偉大な選手があるんだ」って力説されて、それを聞くのもおもしろかったし、イタリアのパーティ

          イタリアンサッカー紹介エッセイ ミピアーチェリカルチョ 第一夜 フェデリコ・キエーザのStraight to the heartと、クリスチャーノ・ロナウドの心理戦に賭ける想い

          宇佐見りん評論--無垢であるということ--

           僕が最近、いいなぁと思う作家に、自分自身も大好きな中上健次を尊敬してやまないという宇佐見りんさんという人がいて、彼女の書く作品、いうまでもなく最高なんだけど、この頃、読んだ雑誌に書いているエッセイや、ネットに載ってるインタビューは本当に美学の極致だなぁって感じている。  とどのつまり、彼女のテーマの一つは、中上健次がいかに素晴らしい人間で、罪がなかったかということだと思う。  これから書くことは、かなり飛躍を含むし、それぞれの話の中に通底する美学があると僕が信じているも

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          評論 フランツ・カフカ 「断食芸人」--悲劇の価値を低めることによって、自らの持つ悲劇の価値を高めるということ--

             0. イントロデュース  読者のみなさんは断食することの辛さを感じたことはありますか? 断食芸人の苦痛や苦悩は想像を絶するものだったと思います。食べないというのはいったいどういうことなのでしょうか? それはすなわち、成熟を拒否することやエゴを弱くすることの表現なのだと私は思います。  本作の評論に入っていく前に、「フランツ・カフカっていったいどういう人なの?」と疑問に思われる方もいるかもしれないので、カフカ氏本人について述べていきたいと思います。    1. 作者

          評論 フランツ・カフカ 「断食芸人」--悲劇の価値を低めることによって、自らの持つ悲劇の価値を高めるということ--

          評論 アントニオ・タブッキ「ルキウス・アプレイウスの夢」――悲劇と喜劇の裏表、話をしてて楽しい淑女、一緒にいてしあわせな明るい女性--

             0.イントロデュース  イタリアの作家・アントニオ・タブッキには、名作が多く、僕も彼の作品を須賀敦子が翻訳した文体のマネをしたことがあった。  結果として、たいした好評を得ることもなかったから、石原慎太郎のエッセイの文体のマネをして、日本語で書くんだったら、日本語の妙味を追求しようってことで文体を切り替えたけど、今、イタリアにいて、やっぱりタブッキの文体マネてた頃の方が雰囲気良かったなぁって思って、そのふたつブレンドした文体に変えようかなぁって思ってる。  今

          評論 アントニオ・タブッキ「ルキウス・アプレイウスの夢」――悲劇と喜劇の裏表、話をしてて楽しい淑女、一緒にいてしあわせな明るい女性--

          イタリアンポップス紹介エッセイ モルトボーノ 第3回 Laura Pausini「La Solitudine」――白雪姫をみてそだった結婚の理想を待ちつづける女性と、ダンテを読みすぎて婚活に出遅れた男性がもし今の時代にいたら、結婚できるのかという問題について――

           フィレンツェにいるとすごく思うんだけど、やっぱりボッティチェリ、ダンテ、イレーネ・バリェッホにかなうひとっていないなってことで、それでも夜中の時間と、朝の時間使って、Laura Pausiniラウラ・パウジーニの「La Solitudine」を翻訳したら、ボッティチェリと同じくらい、いいって感じがした。  「La Solitudine」は孤独って意味で、スペイン語、イタリア語、英語と3パターンある。  その中でも、僕がイチオシなのは英語で書かれたリリックで、イタリアンシ

          イタリアンポップス紹介エッセイ モルトボーノ 第3回 Laura Pausini「La Solitudine」――白雪姫をみてそだった結婚の理想を待ちつづける女性と、ダンテを読みすぎて婚活に出遅れた男性がもし今の時代にいたら、結婚できるのかという問題について――

          イタリアンポップス紹介エッセイ モルトボーノ 第二夜 Ambra Angiolini 「私はあなたの側につく」――イタリアとアメリカの文化の違い、マフィアについて考えてみた――

           Anbra Angioliniっていう、ポップスの歌手、Laura PasusiniでYouTubeの動画聴いてたら、オススメに出てきたから見てたんだけど、すごくカッコイイ。  手足が長くて、驚くような美人。  しかもテレビのライブで、サビの部分だけ、五〇人くらいいる若い女の子の私服のコーラス隊を集めて、歌ったりすごいなぁと。  「T'apparatengo」っていう曲、イタリア語と英語の勉強のために、イタリア語のリリックを英語にGoogleで翻訳して、日本語に訳したら、意

          イタリアンポップス紹介エッセイ モルトボーノ 第二夜 Ambra Angiolini 「私はあなたの側につく」――イタリアとアメリカの文化の違い、マフィアについて考えてみた――