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自分の天職探し

20代の頃より10倍金持ちになったと言う60代の人間を見つけるのは簡単だが、そのうちの誰もが10倍幸せになったとは言わない

科学的な適職 鈴木祐


いつからだろう。

大人になったら、働かなきゃいけないと感じて、それはとってもつまらないものになるだろうと思っていた。

高校生くらいの時には、そう思っていた。

この日本人特有の、労働に対する負のイメージはどこからくるんだろう。

周りの人で、キラキラ輝きながら働く楽しみを教えてくれる人はどれくらいいるのだろう。

やりがいとか、“好きを仕事に!”みたいな言葉って本当に、ほんとうなんだろうか。

天職について、この本はいろいろな角度から私たちに教えてくれる。
そしてそれはきっと、自分が想像していた天職じゃない。

最初から自分の仕事を転職だと答えた人はほぼいませんでした。
最初のうちはなんとなく仕事を始めたのに、それに努力を注ぎ込むうちに情熱が高まり、転職に変わった人がほとんどだったのです。

この一文は、稲盛和夫さんの言葉を思い出させます。

つまり、とりあえず目の前のものに一生懸命になりなさい、ということ。

ある調査によると、「熱意を持って仕事に取り組んでいる」と答えた日本人は全体の6%だけだったそう。

逆に、「やる気がない」と言う回答は70%にも上っており、この数字は世界で132位の最下位クラス

天職は、とりあえず一生懸命目の前のことをやり続けて、見えてくるものなのかもしれない。

ただ、この本では「仕事の幸福度を決める7つの項目」の存在も教えてくれます。

❶自由:その仕事に裁量権はあるか?

❷達成:前に進んでいる感覚は得られるか?

❸焦点:自分のモチベーションタイプにあっているか?

❹明確:なすべきことやビジョン、評価軸ははっきりしているか?

❺多様:作業の内容にバリエーションはあるか?

❻仲間:組織内に助けてくれる友人はいるか?

❼貢献:どれだけ世の中の役に立つか?


この中で自分が何を一番優先するのか、そういうものは自分の価値観や人生観に照らし合わせながら見つけ出すしかない。

あなたは大事にしているものってなんなんだろう。

自分のキャリアや将来に不安がある人、一度この本を手に取ってみてください。

Written By あかり

アラサー女

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