合格までの時間のホントのところ
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色々な人の受験体験記を読んでみて、9回目とか、10回目受験者の方が結構、いらしゃるのに驚きました。
確かに運の要素がとても大きい試験ですし、受験生の多くが社会人であることを考えて、勉強時間の確保が非常に難しいんだと思います。
ただ、冷静に考えてみると、腑に落ちないこともあります。行政書士試験の合格に必要な時間って、最低で600時間、平均して、およそ1000時間だと言われています。
1日、1時間だと、2年から3年かかる計算ですね。2時間取れれば、1年から1年半くらいです。
それなら、どうして、そんなに時間がかかっているんでしょう?
これこそ、
インスタント戦法に引っかかってしまったから
ではないかと思えてならないんです。3か月で合格する方法、4か月で合格する方法...。
合格したこと自体は事実であったとしても、それを万人に通用するかのような表現には正直、違和感を感じます。
そういうものは、大抵は、過去問最重要視(特に肢別本)なんです。でも、行政書士試験って、それだけで合格出来るほど、
過去問類似問題は出題されない
ですよ。特に足切りのある一般知識なんか、過去問を何百回やっても、意味ないです。この、過去問最重視思考から脱却しないと、なかなか、短期合格(1~せいぜい、3回くらい)はなしえないと思います。
行政書士試験って要は、条文、判例確認テストです。
条文の中身、わかってますか?
判例のポイントを理解していますか?
これを、択一なり、多肢選択式なり、記述式で手を変え、品を変え、出題者が受験者に答えさえているだけなんです。だったら、最初から、
条文、判例を中心に勉強すればいい
んです。ただ、条文も判例も初学者にはとっつきにくい。
だから、テキストがあるんです。
また、知識はインプットより、アウトプットの比率を高くしないと、脳の仕組み上、なかなか、暗記できないようになってます。
だから、問題集なんです。
過去問は本番のレベルを知って、どこを重点的に勉強すべきか、どれくらいのレベルで理解しておけばよいのか、その対策を練る為に必須です。同じ、民法でも、司法試験だと論文として出題されるのだから、当然、それを意識して勉強しないといけないですよね。行政書士試験だと、記述式があるので、入門の時から、それを意識して勉強すればいいんです(結局、条文です)。
それを、過去問ばかり、何周もしたって、意味ないです。
よく、海外の人で、来日前に既に日本語が達者の方がいて、どうやって日本語覚えたのですか?という質問に
「日本のアニメが大好きで、日本語で毎日観て、憶えました」
的なコメントをしているイメージがあるんですよ(私はなんとなくあるんですけど)。
でも、現実問題、そんなのウソだと思います。なぜなら、そのアニメ、どれだけ、普段の日常会話があるんですか?日本のアニメに限りませんけど、創作されたものの多くは、非日常を描いているものがほとんどですよね。それを
何百回見ても、日常会話は出来るようになるとは、到底、思えません。
それと同じなんですよ。過去問は避けて通れない必須アイテムではありますけど、
それさえできれば、合格出来るものではありません。
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