おもてなし収集家 どいさとみ

ホテル学校で登壇するホテル会社出身アナウンサー&研修講師。日本はおもてなしに溢れてる。…

おもてなし収集家 どいさとみ

ホテル学校で登壇するホテル会社出身アナウンサー&研修講師。日本はおもてなしに溢れてる。日本のおもてなしをあげつらって褒めちぎっていく所存です。

最近の記事

「お礼です。」で喜ばすおもてなし

予約がとりにくい人気のお店に行くと、時折席に着くなり告げられるのが 「お時間2時間でお願いいたします」 いや、まだ始まってもいないし。 と思わなくもないが、そこはあちらもご商売ですし2時間あれば、だいたい近況ぐらいはいいところ語り合えるし、なんなら2軒目に場所を変えるのも楽しいからいいのだけれど。 そんな人気のお店で、イマドキのおもてなしに遭遇した。 一つ目はこれ。 そこは肉巻きが看板メニューで、「百聞は一見にしかず」とばかりにその日のオススメを並べたサンプルをもってきてく

    • ビール好きがノックアウトされたおもてなし

      わたしはビールが大好き。ほんっとうに好き。とてつもなく好き。 一日の仕事にカタをつけて、飲むビールはおおげさでなく「きょうも生きてて幸せ」って気分になる。なかなか進まない作業をしているときは、「大丈夫。あと3時間でビールが飲めるから」と自分を励ます。ビールが私を走らせている。ありがたいわ。わたしをまっとうに仕事させてくれるビール。 ところで、お店で座るなりビールをオーダーして、最初の一杯が運ばれてきたときのことを思い出してほしい。 だいたいはドリンクがきたらついでに、「たべ

      • 食べたあとまで、おもてなし

        わたしはヨーグルトを毎日食べる。 花粉症がよくなるらしいと聞いた何十年も前からの習慣である。よくなったのかどうか、実際のところはわからない。もはや「朝はヨーグルト」と思い込んでいて、これを書くまでもともとの目的を忘れ去っていたぐらいだ。 ところで、数あるヨーグルトの中でも、ビヒダスの4連カップはすごいと思う。中に入れるフルーツを変えて新しいバージョンをちょいちょいリリースしてくる。おいしい。ちゃんとおいしい。 だけど、わたしがしびれているのは、そこではない。 (ごめん。森永

        • 飲酒で赤ら顔になるわたしが、とうとうコロナにかかって出会ったおもてなし

          お酒を飲んで赤ら顔になる人は、コロナにかかりにくいらしい。 「飲酒で赤ら顔」といえば、胸を張ってわたしのことである。 赤ら顔になるくせに、お酒の場では楽しく調子に乗って飲んでいる。 赤い顔が恥ずかしくないのか? 恥ずかしい。すこしは。 でも楽しいが勝る。圧倒的に、楽しいが勝るから赤ら顔で飲む。 「土井さんってどんな人?」って聞かれた人たちが、多分わたしを語る5番目ぐらいには「お酒飲んで真っ赤になって、楽しそうな人」って言うと思う。 ところで、お酒を飲んで赤ら顔になる人は、コ

        「お礼です。」で喜ばすおもてなし

          0.5秒おもてなし

          まずはこの画像をご覧いただきたい。 おわかりだろうか。ここにおもてなしがあることを。 「わかるよー」 と思った方は、わたしと同じ年ごろかお姉さんですかね。 はい、正解は 「レジの方が手渡してくれるポリ袋の入れ口を開いてくれてる」でしたー! ふん、そんなこと?と思ったあなたは、普段スーパーで買い物しませんね? あ、それかお若くて手に湿り気があるか。 「ポリ袋開いてくれない地獄」というのがありましてですね。 アラフィフ以上にはひそかな難関なのですよ。 どんどん買ったものを袋詰

          絶体絶命おもてなし

          人間には時として絶体絶命が訪れるものだ。 女子にとっては、月に一度のアレが唐突にわけわからんタイミングでやってきたとき。 全女子が、思わず個室で「えっ」と低い声を出した経験があるはずだ。 おおげさでなくて、これは絶体絶命のピンチなのである。 そんな絶体絶命を救うおもてなしに出会ってしまった。 その名はOiTr。 個室トイレに生理用ナプキンを常備し、無料で提供するディスペンサーである。 利用するには、画像右側のQRコードを読み取ってアプリを起動して画面の取り出しボタンをタッ

          たったの一音おもてなし

          冷蔵庫が壊れた。 夕食で余ったごはんは、タッパに入れて保存することにしている。 冷めたところを見計らって、冷蔵庫に入れようと扉を開けたら、庫内の灯りが、すうっと消えた。ろうそくが燃え尽きるみたいにすうっと。 冷蔵庫のご臨終に立ちあってしまった。 無機物でもご臨終は悲しいのだと知った。 悲しんでばかりもいられない。 ことは冷蔵庫だ。ほかの家電とは話が違う。 いま庫内に入っているアイスクリームは一夜明ければどろどろだろう。 肉類は急いで大根と煮ることにして、救える食材はどうにか

          たったの一音おもてなし

          おっと、その手があったかおもてなし

          日没直前の黄昏時。わたしは東京湾をめぐるクルーズ船の上にいた。 出版記念パーティの司会のおかげで、ひさしぶりに東京を海から見られる。 空がどんどん色を変えていく。 きれいだなー。 海の上から見る東京は、非日常とときめきそのものだ。 色がうつろう絶好のタイミングで、船のスタッフの女性が声をかけてくれて、乗客全員で、デッキに上がって集合写真を撮ることになった。 全員映るようにしゃがんだり中腰になったりして、レインボーブリッジをバックに数枚。 クルーズ船のおねえさんが「はーい、

          おっと、その手があったかおもてなし

          すてきなおもてなし収集家

          こんにちは。すてきなおもてなし収集家のどいさとみです。 旅に出る。 食事にでかける。 買い物をする。 そこで出会う人のおかげで、体験が思い出が何倍にも輝く。 日本には、すてきなおもてなしが溢れている。 日々で集めた光るおもてなしをコレクションして、展示する場所です。

          すてきなおもてなし収集家