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突発ひとり旅に行った思い出

某月某日の昼下がり。
コーヒーを飲みながら夕飯まで何をしようか〜なんて考えていると、ある考えが突然頭に浮かんだ。



「温泉に行きたいな…」



その勢いのままスマホで旅行サイトを開き、本日中に到着できそうな温泉宿を探してみる。
が、今の時期は円安やらインバウンドやらの影響で、ひと昔前と比べると宿泊料金が驚くくらい上がっており(観光業界の方にとっては良いことだけど)、突発旅行はなかなか躊躇してしまう状況であった。
そんな中でもそれなりに安価でアクセスの良い場所を探し出し、計画の途中本当に行こうかどうか迷いながらも、目的地へ足を運ぶこととなる。

その目的地は…秩父


秩父市は都心から特急で約80分。荒川支流の清流と秩父盆地を中心とした山々に囲まれた自然豊かな地域です。花々やハイキング、川遊び、キャンプ等、秩父夜祭、龍勢祭、川瀬祭や小さな地域の祭りまで、一年を通して楽しめます。

秩父観光なび「秩父とは」


今回の移動手段は電車のため、まずは池袋駅へ向かう。
そこから西武鉄道に乗車し、特急列車を利用すれば約80分で西武秩父駅に到着することができる。

ここで池袋駅から西武鉄道の特急列車を利用する方への注意喚起なのだが、特急券の売り場が限られておりその場所もわかりにくい。
また、全席指定なのにも関わらず購入時に座席を選べない(購入したタイミングでランダムに割り当てられる)のは空席を極力減らしたいからなのだろうか。

と、電車の発車前にちょっとしたストレスポイントはあったものの、乗車した特急ラビューは車内も座席も広々としていてすごく快適だった。
周囲の乗客の方も穏やかでマナーの良い方が多く、限界社会人にとってはそれだけで非常に癒された。まだ温泉入っていないのに。

黄色ベースのオシャレな車内


西武秩父駅に到着した頃には既に辺りは暗くなっていた。
本来温泉が有名な地の夜は早く、駅周辺は街灯とコンビニの灯りのみということもよくあるのだが、秩父は違う。
なんと、駅直結で「祭りの湯」という温泉施設が存在しているのだ。

ここは天国か…?


中にはお土産売り場、フードコート、温泉などがあり、時間の限られた日帰り旅行でも十分に楽しめる場所となっていた。
というかむしろここだけのために来る価値あるんじゃないだろうか。

祭りの湯にも少し滞在してみたかったが、あまり時間もなかったため写真を数枚撮った後に、予約をした宿へと足を進める。
宿までの道のりも楽しくて、ダイソーやブックオフといった見慣れた店も点々と存在しており、知らない土地を1人で歩いている心細い自分にとっては安心ポイントであった。

お安く売ってたので買ってしまった@ブックオフ
(実は野球大好き)


そういえば、自分のリサーチ不足かもしれないが、遅い時間まで空いている飲食店はほとんどがチェーン店だったので、夕飯を食べたい場合は宿の夕飯を頼むか、早めにお店を押さえておく必要がありそう。

宿に到着してからは特に何かをするわけでもなく、大浴場に入ってのんびりくつろいで寝て終わり!
これぞ最高の休日の過ごし方である。



翌朝。
昨夜は暗くてわからなかったが、秩父は盆地となっているため辺りを取り巻く山々の景色がすごく綺麗だった。
最後にせっかくならば1つでも観光地を、ということで駅から徒歩圏内の「秩父神社」に足を運んでみる。

それにしても良い天気


調べてみると、この秩父神社はパワースポットとして有名であるのと同時に、毎年冬になると「秩父夜祭」という行事をやるらしく、ホームページの写真がとても幻想的で綺麗だった。これはいつか見に行ってみたい。
それと、引いたおみくじがなかなか自分に合っている内容だったので、今年1年大事に持っておこう。



そんなわけで、秩父での楽しくのんびりした時間もあっという間に過ぎ、再び特急列車に乗り込んで現実へと戻っていった。
ふとした思いつきから始まった突発ひとり旅だったが、身体的にも精神的にもすごくリフレッシュできて大満足だった。
こういった一瞬の非日常体験というのは、今のストレス社会を生き延びるためにすごく大事なのかもしれない。

またこんな旅ができるように、日々頑張ろう。
そう思えているだけでも意味のある行動だったし、それを実行してくれた前日の自分に感謝したい。

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