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アルバイトからの立志伝となるか。スカイスクレイパーの社長(CoCo壱のFC展開企業)にアルバイト従業員が抜擢。

 どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

 群馬や神奈川など1都8県で「カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)」25店舗をフランチャイズ(FC)展開する「スカイスクレイパー」の次期代表取締役に、アルバイト従業員の諸沢莉乃さんが就任すると読売新聞で報道されてます。

 以下、スカイスクレイパーのWebサイトTopページに掲載されている諸沢さんのコメントです。

私が、次期社長の諸沢莉乃です!
私には優れた能力も学歴も経験もありません
ただ“挑戦する気持ち“はたっぷりあります!
愛と感謝も持ち続けています
迷ったときは
いつも「損得より善悪」で行動します

今の諸沢は
「スタッフの方を幸せにする!」とは言えませんが
「人間性」を高め“愛”ながら
一緒に幸せな人生を目指す事は出来ます!

「この会社に出逢えて良かった」
と仰って頂ける会社にします!

よろしくお願い致します!!!

https://sky-scraper.jp/

 元気ハツラツ、オロナミンCですな。「人間性を高め愛ながら」と、韻を踏んでいるのか何なのかわからないながらも、きっとお気に入りのフレーズなのでしょう。スタッフと共に幸福な人生を目指すことを標榜されています。

 社内インタビューといった形でもう少し文字数の多いものもありますので、興味がある方は覗いてみてはいかがでしょう。

 諸沢さんが次期代表取締役として打診を受けた際のやり取りが読売新聞で以下のように紹介されています。

50歳をメドに経営の一線から退こうと考えていた、スカイスクレイパーの西牧大輔社長(54)が「笑顔も元気さも、接客姿勢も輝いている。後ろ向きの発言も人の悪口も言わず信用できる」と、後任として白羽の矢を立てた。打診を受け、「アルバイトの自分が社長になるのも面白いし、ワクワクした」と、迷わず「はい」と答えた。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20240427-OYT1T50061/

 「アルバイトの自分が社長になるのも面白いし、ワクワクした」ですって。

 やっぱり、それなりの企業で抜擢されるような人は違いますね。ぼくのような小心者だと、そもそも抜擢自体がないわけですが、それ以上に、そんな大役を打診されようものなら卒倒してしまいます。

 でも、なんというか、夢がある話ですよね。

 年齢や雇用形態に関係なく、キャリアアップできる機会があることは、努力次第で誰にでも機会が与えられるといったメッセージになりますから。

 何より、諸沢さんが評価された部分が「人柄や接客姿勢」だってんですから、余計に勇気がもらえる気がします。

 とはいえ、代表取締役や社長といった肩書を持つことは誰でもできるものではありません。書類上はできるでしょうよ。会社を登記し、代表取締役として自分の名前を記載すればいいんですから。

 それだって、登記したりなんだりって手続きをしない人の方が多数派なわけで、多くの人は「社長」や「代表」といった肩書きを持たずに人生を終えていきます。

 それがいいとか悪いって話ではありません。そういう機会に出くわすこと自体ができないってことです。その意味でも、スカイスクレイパー社の西牧大輔さんの決断もそうだし、それを受諾した諸沢さんの決意も相まって実現したことであって、おいそれと真似できるようなものではないでしょう。

 仮に、自分が25店舗を運営するFC企業の創設者だった場合、誰を後任にしたら良いのかを考えるとして、論功行賞のような形で「これまでに尽くしてきてくれた人」を推挙するでしょうよ。

 いくらアルバイトで、当時15人しかいなかった「接客のスペシャリスト」になったからといっても、従業員として働こうとしていなかった人に向けて提案することもないでしょうし、抜擢をするだなんてことは想像することもないはずです。

 なぜなら、ぼくは小心者だから。

 自分のせいで企業経営が破綻するような事態に陥ってしまいたくないし、そのせいで多くの人が食い扶持をなくしてしまうだなんて責任を背負い込むことはできないでしょう。それは人数の多寡によるものではなく、そういった肩書を背負ってしまい、誰かを雇用している時点で発生してしまう責務だから逃げることなんてできません。

 だから、そこから逃げず、日々、その責務と向き合っている代表取締役の方々を心底、尊敬しています。

 今回のネタにしている諸沢さんのことをネタとして、大々的に喧伝し始めているスカイスクレイパー社ですが、従来からアルバイトから店長への抜擢など、立志伝的な動きが活発だったのかもしれません。

 人は役割に応じて適応するものでしょうから、今回の諸沢さんが抜擢され、その役割に応じる形で適応し続けていった場合、プロ経営者として名を馳せるのかもしれません。

 もちろん、反対に、役割に適応できず、潰れてしまう可能性もあるわけですが、そうなったとしても諸沢さん自身の経験値にスカイスクレイパー社で代表取締役を担ったことは刻まれるわけです。

 なんというか、マッチョな世界線すぎるので、ぼくにはついていけないなぁ…って弱々な気持ちを抱いてしまいました。

 ではでは。

 ゑんどう(@ryosuke_endo)


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