見出し画像

まるで私だけが 人間じゃないみたい

毎晩毎晩、飽きもせずに苦しかった。
自分しかいない部屋の中で、ギリギリ息ができた。
致命的に苦しいわけではないが、普通よりは苦しい。みんなが当たり前に学校や仕事に行って、出会う人を大切にして、家に帰って眠っている。そんな中で、私だけがどれも出来ていないように感じた。
私だけ、どうしてこんなにおかしいのだろうか。
歩けない。喋れない。眠れない。死ねない。
苦しい時、なぜか息を吸っても吸っても吸えた気がしなくて、飲んでも飲んでも喉が渇いた。
次に目が覚めた時、魚になっていたりするのかな。




____________________
この絵はある意味、これ以上ないくらい遺書でした。私の感じていた苦しみの大部分で、生活でした。私は遺書を描くために絵を描いていたのでこれを描き終わった時は正直、もう描きたいことないやってくらい満足していました。
足に鱗が生えて、人間じゃなくなっていく焦りや不安や恐怖のような異様な感じを描きたかったです。普通の部屋におかしなのは女の子ただ1人。
周りに薬を落として女の子が苦しい状況にあることの分かりやすい表現も入れたかったけど、ペットボトルの役割が薬に持っていかれるかなと思って辞めました。
そういえば私の絵ではよく、ガーゼのようなものをテーピングではなく絆創膏で固定させているのですが、これはお金が無い時にティッシュと100枚入りの安い絆創膏で止血をしていた時代の名残です。みんなきっと、1回はやりますよね。

描いてて気づいたんですけど、もし本当に自分が魚だったとしたら最高ですよね。海は広いし水の音は気持ちいいし、もし死んで食べられる時も美味しいって思われるし、魚の目って光に敏感らしくてすごくキラキラしているらしいです。なにより私がおかしいんじゃなくてそもそも魚だったら人間みたいに出来なくて当たり前だよなって納得できますね。
苦しい時は無理せず、息がしやすい場所を探すのがいいのかもしれませんね。

この絵の数枚前くらいから、もうこれ以上描けねぇ〜の気持ちを更新しています。でもこれからも頑張ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?