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意外に手強いアデノウィルス

きょうは「こどもの日」でしたが、当院は休日当番医でした。

毎年この季節、子どもたちの間で流行ってくるのが、アデノウイルス。

・呼吸器感染症(いわゆる夏かぜ)
・咽頭結膜炎(プール熱)
・流行性角結膜炎(はやり目)

などの感染症を引き起こします。
鹿児島県内でもまさにいま、感染者が増えてきているようです。
私のクリニックの近くのいくつかの保育園でも、流行の兆しが見られます。
また、今日の休日当番医でも一番多い感染症でした。

このアデノウイルス、家族で罹患した保護者からは、
「インフルエンザより恐ろしいウイルス」と恐れられています。
発熱期間が長い上に潜伏期間も長いため、
例えば長女が罹患して高熱が4日続き、
下がった頃に末っ子が罹患する…という具合で、
兄弟の多いご家庭では、1か月くらい蔓延することがあります。

こちらのサイトhttps://www.m-ipc.jp/what/adenovirus/にあるように、

・発熱
・結膜炎
・鼻づまり
・喉の痛み

こうした症状が見られる時には、アデノウイルス感染症かもしれません。
病名がわかったとしても、特効薬はありませんので、
解熱剤を使ったりしながら脱水にならないように
注意するくらいしかありません。

高熱が続いて脱水が心配な場合は、小児科を受診してくださいね!

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