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宗教年鑑と宗教統計調査(文化庁 宗務課)

失われた30年間あるいは45年間の信者数の推移を調べる目的で文化庁のサイトを検索しましたが、旧統一教会は過去も現在も信者数等を開示していないようです。(創価学会や幸福の科学も開示していないようです。)

尚、文化庁の集計は、仏教系と神道系にダブル・カウントされる等の重複事例が多いのか、脱退した信者や亡くなった信者も数える等して宗教団体が鯖を読んでいるのか、神社本庁の7,900万人を筆頭に個々の数字を足し上げると日本の人口を上回るような統計ですが、信者数等が開示されている宗教や宗派については一定の目安になりそうです。

旧統一教会の食口(シック)信者票の候補者への振り分けに関する一連の報道から、満18歳以上の人数は10万人(人口1,000人に1人)程度と推測されますが、残念ながら、確認する術はなさそうです。(注記:その後、二度にわたって、10万人近く・約10万人と教団首脳陣が発言しました。この記事の末尾(追記)をご参照ください。)また、政党支持率等から数百万票は固いと考えられる創価学会とは桁が違うので、旧統一教会およびその友好団体・関連団体との関係を断絶しても、今後予定されている地方選挙や国政選挙に対する影響はなさそうです。

選挙ドットコムちゃんねる

(国内でも海外でも)過大なプレゼンスを政治に投影し続ける教団の活動に投じられた資金を信者数で割ると、過度な負担を強いることは避けられなかったと思われます。


追記

現在、日本国内に旧統一教会の信者は10万人弱(端数を切り上げて10万人、即ち、10万人未満)しかいないようです。

(前略)

『そしてほとんどの家庭連合の信者は、まぁ、現役信者の方々、国内だけでも活動信徒でも10万近くいる方々がですね、それは感謝して、あの、捧げて、また日常の生活を送っているわけです。』

(後略)

記者会見(勅使河原秀行 教会改革推進本部 本部長)2022年9月22日

(前略)

私どもは今年で創立64年を迎える宗教法人です。現在も活発に活動する信者は日本全国に約10万人おります。朝夕、真摯に祈りを捧げ、日曜日には協会に赴いて礼拝を行い、聖書や、私たちの教義である統一原理を学び、平日は社会の一員として近所づきあいをしている、普通の日本国民であります。

多くの信者の皆様は家庭連合での学びを通して、他者のために生きる価値観を大切にしながら、幸せな家庭や平和な社会作りにむかって助け会いながら、一生懸命生きていることを理解いただきたいと思います。

確かに過去、当法人の信者の中に、社会通念から見て行き過ぎた行動をしたことはあったのかもしれません。

ただそれも、決して私利私欲を求めて行動したのではなく、ご本人なりに相手のためを思って行ったことと信じております。今後はさらにコンプライアンス宣言内容と、協会改革に基づく指導を徹底し、今年施行された新法などの法律を遵守し、社会的な相当性を逸脱したなどという評価を2度と受けることがないように、最善を尽くすことを固くお約束します。

(後略)

記者会見(田中富広 会長)2023年11月7日

10万人という数字さえ疑うジャーナリストや学者もいらっしゃるようです。

(前略)

統一教会の元信者である仲正昌樹氏とは、ある雑誌の座談会で同席したが、彼がいた1980年代でも、信者数は2万人に満たなかったと語っていた。

(後略)

また、分母が小さい分、一人当たりの献金額は大きくならざるをえないようです。(1万円 × 1万人 = 1億円、10万円 × 10万人 = 100億円)

万事について針小棒大に語る旧統一教会は(特に、右派の政治家や論客に対して)日本国内に56万人も信者がいるふりをしてきたようですが、実際には、市町村議会議員を当選させる程度の票数しかないことが、昨年来、何度か行なわれた記者会見で明らかになりました。


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